キン肉マン アニメ 完璧超人始祖編 0話 「キン肉マンよ永遠(とわ)に・・・そして」 感想

キン肉マン アニメ 完璧超人始祖編 0話 「キン肉マンよ永遠(とわ)に・・・そして」 感想

キン肉マンの完璧超人始祖編のアニメ版がついに7/7の七夕の夜にスタートした
まるで織り姫と彦星のようなキン肉マンとテリーマンの濃厚な絡みからおっぱじまった

冒頭ナレーションは40年前のアニメ版無印(第1期)で
テリーマンの声を担当した田中秀幸というサプライズ
これがかなり嬉しかった

とにかくプレイボーイ誌上の連載が2011年11月に始まって待望のアニメ化
連載開始45周年にして放送局もかつての日テレからTBSに移ってのスタートになった

オレはアニメはほとんど見なくなった
そもそもテレビ自体ほとんど見なくなった
読書かAVを見るくらいの“モンクモード”なストイックな日々を過ごしている
食生活も毎日16時間断食を実践し天然栽培食を実践している
そんなこのオレを再びTVの前に引き戻すんだから『キン肉マン』の力は本当にスゴい
『アガルアニメ』という枠で放送されるがまさにテンションがアガっている

オレがどんなAVを見てるかはともかく
この第0話は2008年ジャンプ29号に掲載された読み切りの
『キン肉マンの結婚式!!』の巻からスタートした

このストーリーは
キン肉マンVS“7人の正義超人”による
7連戦のガチンコスパーリングという内容だったが
今回のアニメではそのスパーリング内容ではなく
各キャラがそれまでの闘いを振り返り
この作品の歴史を振り返る内容になっている

時系列的にもこのストーリーの後
各アイドル超人は体力回復カプセルに入り
完璧超人無量大数軍との戦いに入るから
所見の人らに対する「パイロットストーリー」として
ここを選んだのは賢い選択に思えたし
その時その時に対する各キャラの心境まで垣間見えた内容

神谷明から主人公・キン肉マンの声を受け継いだ宮野真守
本人は神谷明との対談で「モノマネにならないように」と言ってたが
部分部分はかなり似てて驚いた

正直な話キン肉マンの声もかなり特徴的だから
これを引き継ぐのはかなり難しいと思っていたけど
これだけ似た声質の声優がいるんだなと
声優の世界の奥深さを感じたよ

しかもエンディングには宮野真守本人が歌う
あまりにも有名な主題歌
「キン肉マンGo Fight!」まで流れた

アニメ版無印でこの曲を歌った串田アキラは入院中で
1日も早いご回復を願いたいところだが
「キン肉マンGo Fight!」のカバーは初めて聴いたから新鮮だった

ただ彼にとって不運なのか
この完璧超人始祖編は連載期間にして5年以上の長丁場にも関わらず
主人公・キン肉マンの試合は無量大数軍と完璧超人始祖通して2試合だけ

しかも2試合目のネメシスはこのシリーズの最終版だから
ほとんどの期間をたった1試合しか戦わず
それ以外は仲間の戦いを観戦するだけの立ち位置ということ

王位争奪編までの旧作ファンだった層からすれば
かつてのいろんな超人が次々と何の説明もなく生き返って
新たな戦いを見せてくれることに興奮もできるが
初見のファンからすれば主人公の凄みや魅力が極めて伝わりにくい

旧作でのキン肉マンは主人公だけあって
圧倒的試合数と圧倒的勝率を誇っていた
・7人の悪魔超人編 4試合⇒4勝0敗
・悪魔騎士編 4試合⇒4勝0敗
・夢の超人タッグ編 3試合⇒3勝0敗
・キン肉星王位争奪編 7試合⇒6勝1敗
↑と、すさまじい完全無欠の主人公ぶりだった

こんだけ試合数が多くて
そして勝率が良いキャラなんて他に皆無
マジで圧倒的な数字だけに
この完璧超人始祖編の数字はあまりに寂しい
・VS完璧超人無量大数軍 1試合⇒1勝0敗
・VS完璧超人始祖 1試合⇒1勝0敗

主人公の威厳と存在感を出すのが極めて難しい状況
さらに前任者の神谷明はもはや男性声優界の頂点のような存在
「神」に匹敵する前任者とどうしても比較される
このキン肉マンを引き継ぐことはかなりの重圧と試練が想像できる

だが全体的に声優陣はかなりキャラクターのイメージにあった声と感じた
無印のアニメはキン肉マン役の神谷明とミート役の松島みのり以外
すべての声優陣は1人3役以上はこなすのが当たり前で
原作キャラクターのイメージもほぼ考えずに配役してた感があり
かなり「やっつけ仕事」の印象も否めず
原作のイメージと声の乖離が大きいキャラが多かった

・テリーマンとキューブマンと“あの”トンカツ屋の主人⇒田中秀幸
・ブロッケンJr.と与作さん⇒水鳥鐵夫
・バッファローマンとイワオとカメハメ⇒佐藤正治
・キン骨マンとシルバーマン⇒二又一成
・キン肉大王とアトランティスとネプチューンマン⇒岸野一彦
・委員長と悪魔将軍⇒北川米彦

↑のようにめちゃくちゃな兼任が多かった
ブロッケンやザ・ニンジャなど
明らかにキャラのイメージと乖離していた

アシュラマンも阿修羅面「笑い」と「冷血」の声はかなり無理があった
阿修羅面怒りの時だけは郷里ボイスでピッタリだけど
そんなこんなでキャラが多すぎることもあるけど1人の声優に兼任させすぎた

このようなキャラと声の違和感は
アニメ版王位争奪編(第2期)では
声優陣をキン肉マンとミート以外一新したことで
かなり解消され
ブロッケン・ニンジャ・アシュラマンはイケメンボイスになり
イメージ通りになってはいた

そして今回の完璧超人始祖編(第3期)の配役は
第2期以上にキャラのイメージを重視したものかつ
「キン肉マン世代」を中心に構成しているから
キャラの特徴までよく掴んでいる
その作品を見て育った世代をキャスティングできるなんて
20年以上は続く人気作品でなければできないことだからスゴい

しかも今回の声優キャスティングにはお笑い要素(?)もあり
・ウルフマンをケンドー・コバヤシ
・ビッグザ武道(ネプチューンキング)を麒麟の川島明
が担当している
実はケンコバも麒麟川島も声優界では低音イケボとして評価が高く
ある意味声優の仕事も向いている2人ではある

ただ川島のイケボをネプキンに充てるのは想像つかなかったが(笑)
ネプキンは今回の0話くらいしか登場しないだろうが
ウルフマンは「オメガケンタウリの六槍客編」まで進めば
試合があるからケンコバが本格的に声優業に挑むことになる
「オメガケンタウリの六槍客編」編までに
連載期間5年以上の完璧超人始祖編があるからそこまで続くかどうか

そんなこんなで
過去シリーズのかなりザックリした振り返りだけで今回は終わった
次回予告も宮野真守が担当しあの「屁の突っ張りはいらんですよ」まで言った
だがこれは与作さんの「おお、言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信だ」までで1セット
しかし・・・その与作さんはほぼ登場はないだろう
アデランスの中野さんの登場もほぼなし(あってもモブの観客)

神谷明は全く第3期に全く関わらないわけではなく
キン肉大王とカメハメの声を担当する
委員長(ハラボテ・マッスル)の声も
キン肉マンⅡ世でキン肉マンの声を担当した古川登志夫が担当
ナレーションやキン肉タツノリ役を務める田中秀幸と合わせ
80年代ジャンプ作品常連3人がそれぞれ関わっているのも嬉しいポイント

次回からはいよいよ本編になるけど
「厳選した」声優陣による
高品質な再現性が期待できるアニメ版になりそうな・・・そんな気がした

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