キン肉マン 387話 砂の執念 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第387話 「砂の執念!!」の巻 感想(ストーリーあらすじ含む)
アシュラマンの竜巻地獄とサンシャインの「砂まみれ」の豪華コラボ。
そもそもサンシャインは砂の肉体で一切の物理ダメージは通らない設定のはず。
にもかかわらずこの闘いではまるで超人タッグ編に戻ったかのように物理ダメージが通りまくり。
まるでテリーマンのテキサスクローバーホールドに悶絶して「ギブアップ」の声を漏らしたあの頃に戻ったかのよう。
ギブUPまで待てない?

その『ギブUPまで待てない!!』ってこのオレは見たこともなかったし、馳浩激怒事件も全く知らなかったんだけど。
後に内容を確認すると結局馳は「プロレス」の威厳を守りたいという思いが強すぎたからあのような態度に出たのかもね。
ただ口調も一貫してヤカラ口調で敬語は一切なしという元国語教師とは思えない様子に当日明らかに何かの原因で機嫌が悪かったというのもわかる。
放送は1987年4月だが収録はいつだったのか多分そんな変わらない時期なんだろう・・・馳半袖だし。
そして当時の馳と言えば2月に全日から新日にUターンしたばっかりで、「外様扱い」にかなりストレスが溜まっていたことは想像に難くない。
ただでさえ本体とUWF勢の出戻り組との間でピリピリしていたところに、また大量出戻りだから本体の連中からすれば「またかよ・・・うぜーな」という心情だったことは察せられる。

蝶野や武藤の証言もあるが、橋本のジャパン出戻り組嫌いはそうとうなもんだったようだ。
その後の長州との愛憎もそうだし、最悪のトラブルメーカーだったドン荒川に焚き付けられてヤッちまったヒロ斎藤シュート蹴りアバラ折り事件。
その後も橋本は馳と健介のことはかなり気に入らなかったらしく、橋本のライバル意識や憎悪の対象は同機の三銃士より上の存在の長州や、下の存在の馳や健介だったと武藤が証言している。
特に健介相手には90年代後半になると寝る(負け役になる)ことを命じられることも多く、そのことで不平不満を漏らしていた様子も「プロレス地獄変」に描かれている。
そういう団体内の空気に、馳もやりにくさを感じてフラストレーションが溜まってたのもあるんじゃないだろうか。
とにかく明らかにイラついている喋り方なのがわかる。

確かに出血が出るのは大抵はレフェリーが手に仕込んだカミソリで額をスパッとカットして出していることは今となっては周知の事実。
稀にアクシデントでガチの出血もあるが、プロレスの「流血」は大抵は「演出」なのも事実。
もちろん、さすがにケチャップを使うほどあからさまではないが、わざと出血させて「壮絶な戦い」に見せていることはもはや誰もが知っていること。
血がすぐ止まるかどうかなんて個人差もあるし、長州は大して血も出ずすぐ止まるが、藤波なんかは血が出始めると大量出血になりがち。
そもそも藤波は前田戦のニールキックで目の上あたりを切ってしまったり、ライガ―チャンネルで語ってたが初期のチャボ・ゲレロ戦でもドラゴンロケットをかわされて額を切り大量出血になったり「事故」が多い。
いかにも血の気の多そうな長州が実は出血はあまりないタイプで、逆にあまり血気盛んなタイプではない藤波の血は一度出始めると止まらないというのもなんだかおもしろいもんだ。

それにしてもキン肉マンのアメリカ遠征編に登場した我らがアイドル「チャボ・ケロリ」ってそのチャボ・ゲレロのモチーフなんだろうね。
そもそもオレはチャボ・ゲレロ自体名前しか知らないけど。
多分ジュニアの選手っぽいな。
ジュニアの試合はどうにも興味がわかないのはなぜだろう。
やっぱりプロレスのだいご味ってヘビー級同士の闘いなんだろうね。
190㎝以上120㎏以上同志の闘いとか至高なんだろうけどもうそんなカードは日本人レスラーのトップどころではまず組めないだろう。

ジュニアと言えば全日のアジアタッグって熱かったよな。
あれだけは好きだった。
小橋菊池組とカンナム・エキスプレスの試合とかめちゃくちゃおもしれーの!
もう客のボルテージがハンパない。
マジで新日VSUインターの時みたいな客の沸き方。
純プロレスでメインイベントでもないのにあそこまで盛り上げたのはすごい。

やまだくにこってあんなことがあったのに、むしろそこからプロレス熱が高まったみたいでずっとプロレス見続けてるだけでなく、今じゃインディーの若手レスラーに飯食わせたりもしてるらしいね。
この番組のMC決まった時なんて猪木と長州くらいしかプロレスラーなんて知らなかったんだと。
それが今じゃプロレス界にどっぷりつかってる。
女性タレントでここまでプロレスにハマってるのは彼女がNO1じゃないか?
あとはやっぱりこのオレが最も推す最近メガネかけはじめてますますたマラねぇ元井ミッキーかな?
アーッ!

話もアレもめっちゃ反れたな。。。
事の発端はサンシャインが関節なんてないのにテリーマンのテキサスクローバーホールドにギブアップをしかけたことが原因か。
そこからここまで話が反れるとは・・・。
プロレスファンってダメだね。
見てきた試合のことになるとついつい語りたくなっちまう。
この「キン肉マン」という漫画はプロレスと親和性がありすぎることもあるし。

本編の方はサンシャインが砂になって竜巻地獄に紛れて一緒にナチュラルの身体にまとわりつくというもの。
なぜ砂がサムソンの鎧を粉々にするのかいまいちよくわからんがとにかくすごい結果だ。
「竜巻砂塵地獄 ブーストショット」か・・・。
結局サンシャインはヤられる時は砂になるのね。
ジェロニモん時もそうだった。
だったら超人タッグ編ではなぜダブルレッグスープレックスで即死したんだ?

アシュラはアシュラで「サムソンティーチャーの仇取ったぞ!」的なリアクション全くなしなのもなんか違和感。
あれだけそのことを口にしてイキり立ってたのに。
そしてバベルの塔のリアルディールズ側でついに初の「犠牲者」か。
確かにそうなりそうだったとはいえサンシャイン1人だけ中途半端に死ぬのはバランス的におかしくねーか?
後の連中は絶対生き残るようなキャラしかいねーしサンシャインも案外生きてるってオチじゃねーかな。
おそらくナチュラルも・・・そしてお空の星になったシングマンでさえも・・・。

とにかくサンシャインをバーザーカーがコケにしてアシュラマンがキれるという展開。
こーゆーアシュラマンは久しぶりというか珍しいというか。
どっちかってと仲間がヤられてもドライに斬り捨てる系のキャラになりつつあったからね。
Ⅱ世じゃ息子までアルティメット・アシュラバスターで斬殺したくらいだし。
まぁでもこっちのほうがキャラ受けはするよな。
クールはいいけど「ドライ」すぎるとどうしても感情移入できないからね。

感情移入ってつくづく大事だよな。
マンガでもビジネスでも。
いかに相手を感情移入させるか・・・その方法を掴んでしまえば人生はもう安泰だ。

キン肉マン 週プレ最新作 第387話 「砂の執念!!」の巻 感想(ストーリーあらすじ含む)は以上
次回は7月11日発売です。

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