キン肉マン 508話 ネオ・テキサスブロンコ 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第508話 「ネオ・テキサスブロンコ!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)
今回の主役はなんといってもイワオ
オレの認識が正しければ中井先生がこの野郎を描いたのはジャンプ連載時代の最終話から1話前の大阪城正義(と残虐超人)超人集結のシーン以来じゃないだろうか?
イワオって「怪獣(怪人)」の認識だったけどいちおう「残虐超人」にカテゴライズされてるのね
読み切りまで全部確認しきれねーけど描いてないと思われる
少なくとも本編で登場したのは確実にジャンプ連載時以来40年近い年月を経てのことだ

中井先生がもう二度と描くことはないと思っていたイワオ
こんな形で復活するなんて
しかも超人墓場に入場を許可までされている
ここって選ばれた超人しか入れねーんじゃねーの?
だんだんドラゴンボールの天界(神様の神殿)みたいにゆるくなってきてるな
あそこだって最初はカリンの野郎が許可した人間しか行けねーって設定だったのにいつしかブルマがエアカーで気軽に行ける場所になっちまってた

イワオって言うととにかく初期のコメディリリーフのイメージしかないが
原作じゃ結構ガッツリ「悪役」してる
特にアメリカ遠征編などはリーグ戦に出場して闘ってまでいる(いずれも瞬殺だったけど)
それこそこの闘いでクローズアップされてるテリーマンの義足を試合中に「せいのう」とか言って外しちまったり
読者からしたら憎たらしさしかない存在である
ふざけるな!

原作での登場はアメリカ遠征編の後のビビンバ編で無一文になり餓死寸前となったキンとアレキサンドリアが100万円クイズに出た回が最後の出演かな
金がないから怪獣退治で収入を得ようとしたがビビンバが田原年寄たちと地球防衛軍で活躍して怪獣退治の仕事全部独占しちまって金が得られないという窮地
もうこんなストーリーはキン肉マンファンでも覚えている奴はほとんどいねーんじゃねーか(笑)
つくづくアメリカ遠征編から超人オリンピックのザ・ビッグファイトまでの間は深刻な迷走記が続く
今思えばよくこの内容で打ち切りにならなかったもんだ
ビビンバ・シシカバブー・田原年寄・宇宙野武士・・・よくジャニーズ事務所からクレームがこなかったもんだ

アメリカ遠征編自体はオレは面白かったけどゆでたまご先生的にはこれも「黒歴史」だったようでアニメ化の際にカットしてすぐにザ・ビッグファイトにいくよう懇願したとか
オレ的にはジェシー・メイビアとの闘いよりアメリカ遠征編のリーグ戦のほうが面白かったけどなぁ
ラストのザ・マシンガンズと宇宙一凶悪コンビの試合なんて激アツじゃないか!
ジ・エンペラーズの試合のラストはめちゃくちゃだったな
テリーがヘッドロックの体勢に入りカーフ・ブランディングをやれと言われてそこで義足が大丈夫か葛藤を始めて残り8分という段階だったのに
次のコマで「残り13秒」までいきなり短縮しているめちゃくちゃな流れだった

7分以上もヘッドロックの体勢のまま葛藤し続けてたのかよ!
よく客が文句言わずに耐えてたもんだ
しかも退屈嫌いなアメリカ人の客が!

まるでドラゴンボールZの「ナメック星爆発まであと5分」から8週分も放送したフジテレビ並のむちゃくちゃな時間感覚を先だって示していたこの漫画
それをほとんどの読者が何も違和感感じず読み飛ばしていたこともスゴい
とにかくこの100万円クイズに出て金を稼ごうと言いだしその場で出演希望のハガキを書いて次のコマでいきなり出演本番になっているというこの漫画にありがちな都合の良い展開
もう完全に時間が歪んでる
そもそも番組出演依頼だって何十倍とか何百倍の応募倍率突破しなきゃ出られねーだろうに
ご都合主義もここまでくれば“芸術”だ

そしてなぜか唐突にこのクイズに都合良く出演していたのがキン骨マン・イワオの怪人コンビである
しかも結局優勝しちまって100万円獲得しやがった!
キン骨マンの優秀な頭脳のおかげなんだろうけど
ただこの回はキン肉マンが以外とクイズに強いことが意外だったけど
アレキサンドリアは超人的天才頭脳を持ってるからわかるんだけど
結局このクイズでも金を得られずキンとアレクはどうやって餓死を凌いだのか謎のまま宇宙野武士編に突入する流れになりイワオは最後の大阪城まで描かれることはなくなった

だが!
アニメ版では違った
原作に展開が追いつかないように再三「尺稼ぎ」の茶番を入れるためにシリアスな場面だろうが再三キン骨マンや与作さんやアデランスの中野さんなどと一緒に割り込んできて大して面白くもない絡みを見せられることに
そのうち五分刈りの旦那・キン骨オババなど余計なキャラがどんどん増えてきやがって超人タッグ編までしっかり登場を続けやがった
そのアニメ版の口癖が今回も口にしていた「わいなぁ~」という口調
これもアニメ版限定の口調で原作では一切こんな口調で喋ったこともねー

原作もアニメ版も大阪弁や九州弁や土佐弁や東北のズーズー弁など方言が唐突に出まくる漫画だった
ジェロニモに至っては生粋にアメリカインディアンなのになぜか九州弁で話す謎の設定だった
アニメ版にになるとキン骨マンやイワオや与作さんや中野さんなどが原作に比べて登場シーンが大幅に増えたから方言だけでなく妙な口調でしゃべるキャラ設定まで必要になる
その一環がこの「わいなぁ~」という語尾や五分刈りの旦那が良く口にする「夜風が身にしみるぜ」や与作さんの「オラ、見てはいけないものを見てしまっただ」とか委員長の「何もそんな青筋たてんでもええやねんのばってん」など
まるで「言葉のデパート」のようにめちゃくちゃな言語表現が飛び交うアニメだった
あとは「だわさ」もあったし後の王位争奪編のコニタの「だぎゃ」もそうだな

でもあの頃のアニメって妙な口調でしゃべるキャラばっかりだったよな
燃えるお兄さんの「あう」とかおぼっちゃまくんの「ぶぁい」とかコロ助の「なり」とか
「個」が際立つ時代だったんだろうな
それが面白いかどうかは別として
そもそもこの漫画のキャラはみんな「オアー」とか「グムー」とか「あーっと」とか「カカカー」とか「グロロロ」とか「グギョグギョ」とか「テハテハ」とか「ムマムマムマ」とかあぶねー口癖持ってるキャラだらけだからな
たまりません

とにかく久々登場のイワオに日本中が沸いたわけだが闘いのほうはテリーマンが一方的に攻めまくる
新しい義足は本当に良いらしく蹴り技を多用して攻めるパターンも出たがやはり最後はやっぱりテリーらしいパンチの猛ラッシュ
ボクシングチャンピオンらしいゼブラとの殴り合いも見てみたい

だが殴られ蹴られまくったエンデマンは全身の無機質な石のような部分が剥がれ落ちたようになり中からめっちゃ強そうなボディが剥き出し(ネイキッド)になる
どうやらあの無機質な石像みてーなボディはキン肉マン名物「オーバーボディ」だったということか
しかも中から出てきた肉体がめっちゃ強そう
どうも一方的にやられすぎて弱すぎると思ってたがこんな「奥の手」があったとは
俄然この闘いに興味が出てくる展開
イワオ⇒オーバーボディとアツすぎる流れ

キン肉マン 週プレ最新作 第508話 「ネオ・テキサスブロンコ!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)は以上
次回は10月20日発売です
今回は大半がイワオ話に終始ししちまったな
でもこのオレは見かけによらずイワオのことが好きなんだ
だからたまにはいいだろ
でも五分刈りの旦那だけはカンベンな

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