キン肉マン 259話 キッドとの結晶技 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第259話 「キッドとの結晶技!!」の巻 感想(ストーリーネタバレあらすじ含む)
マリキンターマンの強力なナパーム・ストレッチもどきの技「マリキータ・エリコプテロ」をモロにくらって虫の息のゼブラ
「前のめり」に倒れピクピク痙攣しながらもKOだけは免れたご様子でこの試合のゼブラは散々大技くらいながらも闘い続け妙にタフネスだ
王位争奪編でほとんど蓄積ダメージ無かったのに未完成マッスルスパーク(しかも95万パワー)一発で即死した人物と同じとは思えないほど
とはいえマリキンタマの想像以上の強さに完全に後手後手で全身ガクガク状態
ダメだこりゃ
それでも必死に立ち上ろうとするゼブラ
勝ちたいときにはエスカップ
勃ちたいときにはエフカップ
すると都合良く手に握りしめていたゼブラメダルからま~たキッドのホログラム映像が投射される
当然こんなもんが見えるのは精神異常者のゼブラだけであり健常者のキンターマンには見えまへん
そもそもこのメダルはどんな構造になってんだ・・・
とにかくよゼブラはキッドの幻影にこうかたりかけるわけよ
「キッドよ、やはりオレはお前が犠牲になってくれてまでオレに授けてくれたあの技で最後の勝負を賭けようと思う・・・」とのこと
「あの技」とはもちろん「シマウマしかKOしたことがない」ともっぱらの評判の偽りの三大奥義の1つ・・・マッスル・インフェルノだ
するとキッドの幻影がブルルと言いながらゼブラの肉体に憑依した
そもそもシマウマは人間に懐かない生き物だ
馬は人間に懐くがシマウマは人間に懐かない
背骨が丈夫じゃないから背中に乗るにはもちろん重いものを背負わせて運ぶにも適していない
なのにゼブラ(パワフルマン)はシマウマ(キッド)と心を通い合わせた上に背中にも乗れれば重労働に駆り出し重いもんも運ばせまくった
あんなことは現実にはまず不可能な話だ
馬とシマ馬は違うということだ
加齢に伴い「例外なく」気性が荒くなり手が付けられなくなる
生まれたばかりからしつけてもそうなっちまうようでこれはもうシマウマという種が持つ特性と言うべきだ
どんな「しつけ」も無意味なのである
ラオウの黒王号や花の慶次の松風やマキバオーみてーなわけにはいかねーってことだ
どんなに藤田菜七子が可愛くたって乗りこなすことは不可能ということだ
まぁ・・・菜七子はそんなにシマウマに乗りたいならこのオレの上にならいくらでも乗っていいぜって感じではあるけどな?
あれたマラねぇよな
菜七子が乗るか乗らないかはともかくそんだけシマウマと人間は難しい関係ってことだ
動物園にシマウマはいるけどやっぱり根本的に飼育員になつくことは極めて稀とのことだ
実際飼育員と話したけどシマウマは自尊心がものすごく強いらしい
だから自尊心を尊重してとにかくあれこれ強制や命令をせず自由にさせるようにしているとか
まだヒグマの方が人間に懐きやすいそうだ
もちろん子熊の頃からいつくしみ育てないと無理だが
だがあんだけ獰猛で恐ろしいヒグマですら人間には懐くってのに
シマウマのヤロウときたら・・・
それだけにゼブラとキッドの関係を見ているとついやきもちを妬いちまう
超人だから何でもありっちゃありなんだろうけど
とにかくキッドが憑依した事で力を得たのかゼブラは「グォォォォ!」とか「ウォオリァァー!」喚きながらへっぴり腰みたいに立ち上がる
完全にアブない人状態である
だがマリキータマンは「闘う体云々ではない。コイツの心はまだ折れていない。それが問題だ!」と脅威に感じているご様子
続けて「なぜならコイツもまたあのキン肉マンと対戦し、“例の謎の力”を手にしている可能性があるのだからな!」と喚きながらローキック
「例の謎の力」って火事場のクソ力のこと?
ゼブラと闘った時キン肉マンは火事場のクソ力失ってたし95万パワーだけでしかも未完成のマッスルスパークでゼブラをブチ殺したんだぜ?
それとも「友情パワー」か?
自らの分身やらキッドやらからパワーを得て「発光」する流れか?
なんならかつてのゼブラチームで共に戦ったメンバーたちからも得るか?
でもあの連中は友情以前に金で雇われただけの関係だからな
寧ろ祝勝会用のシャンパンも用意してくれないような冷たい主人の為に命を捨ててまで尽くしたマリポーサチームの連中こそそれにふさわしい
絶対に犬死にだけはしないというあの矜持はすごかった(ホークマン除く)
そもそも火事場のクソ力と友情パワーの違いがよくわからない
どっちみち潜在能力を解放させ本来の超人強度の何倍・・・何十倍の力を出すってことでしょ?
主人公のキン肉マンですら王位編で火事場のクソ力と友情パワーは別物みたいな発言してるから余計ややこしくなる
「火事場のクソ力は失っても私にはまだ友情パワーがある」発言ね
結局その「友情パワー」とやらはいまいち大きなインパクトは残せなかったが先の完璧超人編でアイドル超人全員それを発動してたからなぁ
敵であるネメシスまでそれを発動してたほどだし
とにかくマリキンタマはすさまじい速さのローキックのラッシュ・ラッシュ・ラッシュ!
ゼブラはもう勃っているのがやっとでガードもカットもできない
だがようやく蹴り足をキャッチするとドラゴンスクリューをキめる
その一瞬のスキを突いていよいよトップロープの上を多重残像拳状態で走りまくるゼブラ
いよいよマッスル・インフェルノに入る
これが最後の技となるだろう
やるのは既に一度キめたもののKOできなかった「真・マッスルインフェルノ」だ
だがもう一度キめたところでKOできるとは思えない
あれ以上の“プラスアルファ”がなければ・・・
「お前も超人レスラーとしての思いを振り絞りこの技を出していのだろうが、背中越しにお前の疲労困憊ぶりが伝わってくるぜ」とマリキン
続けて「その体力ではオレに“インフェルノ(地獄)”は見せられはしまい」と言いキャミキャミ言いながら右腕と両足のクラッチを解いた
これでノーマルなマッスル・インフェルノに戻っちまった
「お前も超人レスラーとしての思いは強いのかもしれんが、オレの超人レスラーとしての思いはお前よりも上」とマリキータマン
さらにゼブラは血でスベってマリキータの羽根を抑えきれずマリキータウイングまで開かせてしまう
「すべてはオメガのために!」とか言いながらマリキータマンは垂直上昇して壁への激突を回避する
垂直になり背中に乗っていられなくなったゼブラは落下
そこをすかさずカレクックの命を奪った「天道羽根抜刀」でゼブラの胸を深々と切り裂いた
だが致命傷ではなかったようで「なんのこれしき」と南野陽子みたいなことを言いながら再び掴みかかる
マリキータマンは「命運を分けたのはわずかとも思える心のあり方の差」と妙に悟ったような口ぶりで勝ち誇ったようにつらつら喋り始める
「そのわずかな差が後にとほうもない差と化すことも我らオメガの民は知っている。だからこそ!お前は大した男だった!だから最後まで気をヌかずにヤる。オレの持てる最大の技術・・・アリステラとの闘いでしか出したことのないこの技で」とまで言うと・・・なんだこれ!ゼブラをまんぐりがえしみたいな態勢にしてその上に乗っかって足をクラッチして両腕でゼブラの両腕もクラッチし落下していく技の体勢に・・・
しかも落下する過程でゼブラのマスクやボディコスチューム(?)が圧力(?)でベリベリ剥がれてゆく・・・
そして落下速度と全体重をかけてゼブラを背中からマットに叩きつける「マリキータデッドリーライド」が炸裂し今回は終わり
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ビックリした~
前回の自分と自分の「1人芝居漫才」やらキッドの憑依やら完全にゼブラが勝つ流れかと思ってたけどこれさすがにゼブラ負けっしょ?
さすがにここから逆転だとクドすぎるしそもそもマスクやボディーコスチューム(?)が敗れたのはもう完全に敗北フラグだし
つーかあれってボディーコスチューム(スーツ)なの?
確かに金玉が出てないからスーツと考えるのが無難だよな
ただ黒くなる時スーツだけ黒くしてもそれは表面上だけのことじゃないのかなぁ?
しかしゼブラ負けるか~
ビッグボディですら勝ったのにゼブラが負けるというのもなんだか変な気もするが
サブタイトルも「キッドとの結晶技」とかいかにもその「結晶技」でゼブラが勝ちそうに思わせておいてこの展開だからビックリした
でも王位争奪編の時もよく読めばわかるけどゼブラって大して強くないのよ
95万パワーのキン肉マンの「未完成」マッスル・スパーク一発でそれ以外のダメージほぼなかったのに即死しちまうし
黒くなっての結局ただ反則技やってるだけだったしとにかく1億パワーという設定と準決勝の相手だからってだけで強いと勘違いされてただけで
当然フェニックスチームのマンモスマンやオメガマン弟(ディクシア)なら闘ってゼブラには勝てるはず
アイドル超人でもロビン・テリー・ラーメンマンの3人は勝てるだろう
あとはバッファローマンやアシュラマンでもオメガマンには勝てただろうしそうなると阿修羅と互角以上のサタンクロスも勝てることになる
実際キン肉マンはゼブラとサタンクロス両方と闘った
その描写を比較しても明らかにサタンクロスの方がキン肉マンを苦戦させているしそれを倒すのは完璧マッスル・スパークが必要だった
だからゼブラは強さをあまりに過大評価されてるキャラだとずっと常々思い続けてきた
ただウォーズマンはジャンプ連載時代だと負けたと思われるからかつての「立ったままKO」に続き「壁に突き刺さったままKO」だったか?
ブロッケンJr.も言うまでもなく負け
忍者とジェロニモは説明不要
ウルフマンは王位争奪編に呼ばれもしなかった
このあたりでは勝てなかっただろうね
線引きとしてはこれらキャラよりは上ということでそれはマリポーサも同じくらいという認識
なんか設定ばかりに気をとられてよく読んでないファンが多いんだよね
ビッグボディまで「1億パワーだから強いはずだ」とか言ってるのよく見かけたし
超人強度なんてこのマンガじゃほとんど大した意味を持たないのに
そしてマッスル・インフェルノ
これも何度も言ってるが相手の頭を壁に突き刺すというムーブがKOシーンに繋がらないんだよね
壁に突き刺さったままKOとかマヌケすぎてコントっぽくなってしまうからマリポーサのアステカ・セメタリーみたいな根本的改良が必要だった
ただキン肉マンが最初にインフェルノをヤられた時は壁に脳天ブッ刺された後自分からズボッと抜けてマットに落下して大の字になった
あんな感じのフィニッシュになることはありうるよね
でもこのマンガってKOされるときは「ゲホッ」って吐血するのが「決まり」みたいなところがある
壁に脳天ブッさされて「ゲホッ」とかおかしいでしょ
だからどっちみちフィニッシュに繋がりにくいんだよねこの技は
ゆでたまご先生もKOするところまで想定せずにこの技を生み出したと思うしそれはマリポーサの偽・マッスルリベンジャーもそうだろう
それにしてもマリキンターマンの「マリキータ・デッドリー・ライド」か・・・
すげぇ技だな・・・
また嶋田先生が2体のフィギュアをあれやこれやとくんずほぐれつしながら見出した新技なんだろうけど
これまた随分と卑猥な・・・
後頭部はキンターマンの金玉の上に守られてマットに打たれてないから背中をモロに強打して背骨やら臓器をクラッシュする趣旨の技か?
想像しただけでエグいなぁ・・・
こんなもんくらったらいくら超人でもめっちゃ痛いだろうに
実際背中から落ちるのってめちゃくちゃ痛いんだよね
中学時代プロレスごっこでタイガードライバーをくらう時に相手のバカが中途半端に持ち上げていきなり背中からモロに落としやがってさ
ちなみにあの技は技をかける側がジャンプしなきゃダメだけどその前に受ける側もジャンプしないとまず成立は不可能
タイガースープレックスもそうだけどあの両腕のクラッチってやってみればわかるけど暖簾に腕押し状態で全体重持ち上げるなんてまず不可能
とにかくこっちもしっかり飛ばなかったのが悪かったんだけどあのバカも中途半端に持ち上げてすぐ垂直落下に落としやがってさ
ただ中途半端に持ち上げてから落とされたことで頭ではなく背中から落ちる形になって助かったとも言える
あれもう少し早い段階で落とされてたらモロに頭から垂直落下で落ちる形になってた
つまり「タイガードライバー’91」になってたわけだ
受け身も取れねーのに頭から落ちたら最低でもむち打ちは避けられなかっただろうし最悪の場合は・・・
想像しただけでゾっとするぜ
田上明は初めてあの技食らった時よく無事だったなぁ・・・
ただ背中からいきなり落とされただけでも呼吸できなくなるほど痛烈なダメージを受けた
体育のマットの上でそれだからね
受け身なんて取り方わからなかったし
あれがマットなかったらもっとヤバかったな
それと中学時代はサッカー部だったけどオーバーヘッドキックやろうとしてこれも失敗して背中ら落ちてまた呼吸が止まった
脊髄に電気が走ったような衝撃だった・・・
そんなあれやこれやを経験しているから背中ら落とされる痛みと恐怖は人一倍よくわかっているつもりだ
なんせこのオレは熊を見たんだ
ヒグマは人間に懐くけどシマ馬は懐かないんだ
だからゼブラの気持ちはあれやこれやとよくわかるんだ
ついでに藤田菜七子に乗って乗られてあれやこれやを楽しみたいんだ
キン肉マンに関するあれやこれや
とにかくゼブラは壮絶に痛かっただろうと
あんな高いとこから落下速度と2人分の体重と圧力かかってんだから
これが完璧超人始祖編のように石のリングだったら尚更・・・
ゾッとするぜ
しかしこれでマッスル・インフェルノは完全に「シマウマ限定必殺技」として定着しちまったな
その汚名を晴らす闘いだとばっかり思ってたのにまさかこんな結末になるとは予想つかなかった
でも最近は違うキャラの技をちょっといじっただけのほぼパクリみたいな技が良く出るようになったと感じていた
そんな中でここまで「斬新」な技が出たのは嬉しいような気もする
ちょっと卑猥な技にも思えるけど
でも新しいからね
そしてここまで予想に反する展開・・・
ゆでたまご先制・・・一生ついてイきます!!
キン肉マン 週プレ最新作 第259話 「キッドとの結晶技!!」の巻 感想(ストーリーネタバレあらすじ含む)は以上
次回は9月24日発売です

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