キン肉マンの原作とアニメには結構な違いが生じています
その当たりをダラダラダラダラと羅列してダベッていっちゃいます
正直全部あげてたらキリがないんですが
時間が許す限り・・・
思い出せる限り・・・
つらつらと随時更新しながら羅列していきます
・脇役のキャラクター
原作ではほとんど登場しないか全く登場しないキャラクターが再三登場し尺稼ぎに活躍します。特に与作さんはあらゆる職業・立場に変わる「便利屋」としてアニメ版の影の主役に近いほどの活躍ぶりです。超人たちを診察する医師まで彼がやってるくらいですから。その与作さんの声とブロッケンJr.の声が同じ声優さんであったのもなんだか複雑な思いでもあります(笑)
シリアスな展開にも関わらず再三カットインして大して面白くもないやり取りをして雰囲気ぶち壊す人々(キン骨マン・イワオ・五分刈刑事・キン骨オババ・与作さん・アデランスの中野さん・アナことアナウンサーさん(吉貝アナ)・キン肉大王・キン肉小百合・委員長)、キーキー騒ぐこどもたち(ミート君、ナチグロン、コニタ)、ピンチの度に泣き喚くヒロインたち(まりしゃん、ナツコ、ビビンバ)らの連中には多くの視聴者がウンザリしたのは言うまでもありません。ドラゴンボールZで言えばシリアスな展開の合間に再三登場してヒステリー起して喚き散らすブルマやチチにも似た感情を抱いた視聴者は多かったでしょう。
特に王位編のナツコは声優がそれまでの勝気な性格の鶴ひろみから乙女ちっくな性格の平松晶子に変更になったのもあってか、テリーマンのピンチの度に泣きだすほどでただでさえ攻防の展開が激しいこのマンガにあって試合展開で一喜一憂しすぎで、悲壮感漂いすぎていた
一回戦はコニタやキン骨マンイワオなども無駄に尺を稼いでいてウンザリしているところにこのナツコの妙にセンチメンタルな一面も余計イライラ感に拍車をかけたのも事実
ここで問題になるのは原作描写のみで毎週30分ずつ放送すればあっと言う間にアニメは原作の更新ペースに追いついてしまうということです。だからどうしてもアニメ製作に関しては「時間稼ぎ」の必要があるのです。これがアニメ製作の辛いところでもあります。「牛丼音頭」や「屁のツッパリはいらんですよ→おぉ!言葉の意味はわからんがとにかくスゴイ自信だ」や「〇〇君、何もそんな青筋立てて怒らんでもええやねんのバッテン」・・・等のアニメ版ならではの有名演出は全て引き伸ばしの為の苦肉(929)の策だったんです・・・
とは言うものの五分刈の旦那がパトカーとマシンガン(ライフル?)でギャーギャー喚きながら現れたり、コニタがわざわざ会津若松からヘリに乗ってきてまで何度も何度も熊本城に登場して場をかき乱すのにはさすがに我慢の限界を感じたのも事実。ましてコニタに関しては王位編ということで既に原作はとっくに終わった時期に放送されていたドラマだし引き伸ばしの必要もなかったはず。なのに1回戦では再三登場してはくだらない解説やらナレーションやら挙句にはミキサー大帝に闘いを挑んだりなどやりたい放題。あの中途半端な英語と名古屋弁までもが腹立たしい本当に最悪にウザいキャラで、さすがに不評だったのか2回戦では出番がかなり減り、決勝戦ではほとんど登場しなくなり視聴者の心に安らぎと平穏が戻ってきたのでありました・・・
・シリーズ展開の違い
アメリカ遠征編や夢の超人タッグ編など原作とかなり異なる展開のシリーズが多いです。アメリカ遠征編はカメハメ・メイビア・ロビンとグランドキャニオンくらいしか描かれません。
逆に夢の超人タッグ編は北海道に地殻ごと移動したり、セメントス長老とその軍団というわけのわからない連中まで現れたり、最後は北海道が防護バリアーに包まれて宇宙空間に飛び出たりともうめちゃくちゃな状態になり、挙句にはマシンガンズとミッショネルズの戦いの終盤は大幅カットされるという全く意味のない改変がありました。重要な終盤の戦いをカットするくらいならわけのわからんセメントスとかいらねー。
・フィニッシュの違い
アトランティス絡みですが、VSロビンマスク戦もVSキン肉マン戦もフィニッシュ技が違います
原作ではロビンマスクをアトランティスドライバーで倒すわけですが、
アニメ版では後述もしていますが浚渫作業中のショベルカーの巨大ショベルの元へジャイアントスウィング(これがアトランティスドライバーとされている)で投げ捨ててショベルカーにクビを跳ね飛ばさせます
逆にVSキン肉マン戦では原作ではキン肉バスターで敗れる設定ですが、
アニメ版では“ロンドン名物”タワーブリッジで敗れます
アトランティスがキン肉バスターを喰らって負けるのはその後のバッファローマンのキン肉バスター破りにも関わる事だし結構この変更は大事なんじゃないでしょうか?
それとロビンマスクの死亡経緯の変更は原作のアトランティスドライバーより残酷な描写になったのではないでしょうか?
どちらの変更も多いに理解に苦しみます
他にもキン肉マンVSウォーズマンも原作はキン肉バスターで決着がつくが、アニメ版はまださらにその後闘いを引っ張り、結局当時のアニメ製作スタッフが大好きな風林火山が決め技となっている
キン肉マンVSスプリングマンも原作ならキン肉バスターで試合が決まるが、アニメ版は「アトミックドロップ」という名のバックドロップで倒されていて、先述したアトランティスのフィニッシュもタワーブリッジに変更していることからバッファローマンはキン肉バスターを生で見ることなくキン肉バスター破りをすることになっている
またフィニッシュではないが王位編のテリーマンVSキング・ザ・100トン戦も試合中盤でテリーマンが100トンにテキサス・クローバーホールドをキメるシーンは試合の山場のはずだが、ここもなぜかSTFに変更されている
当時は新日本プロレスの蝶野正洋の代名詞でもあったSTFを全日本プロレスを中継している日テレがなぜ敢えて取り入れたのか?
テキサスクローバーホールドはテリー・ファンクや小橋建太などが使用していて「日テレ向け」の技なのに、なぜ「テレ朝向け」のSTFをテリーマンに使用させたたのか・・・?
この場面でアデランスの中野さんが「鉄人ルーテーズの必殺技」と紹介しているが、どう考えてもこの時期のSTFは蝶野というイメージが強すぎる。しかもちょうど蝶野が新日の第一回G1クライマックスで優勝してブレイクし始めたあの夏の後にこのアニメ版は放送されている
御大・ジャイアント馬場からクレーム入らなかったんだろうか・・・?
・超人の死に方の違い
このマンガで一番印象に残るのは何だかんだ言っても正義超人が殺されるシーンです
その死に方に大きな違いがあった超人たちがいます
まずは原作で最もショッキングな死に方をしたブロッケンマンです
ラーメンマンのキャメルクラッチで真っ二つに胴体を引き裂かれるのが原作
その前に口の中につま先をぶち込まれエグられるというシーンのオマケつきでもあり
とにかく凄惨極まりないシーンでした
ゆでたまご先生は残酷描写が好きな傾向があります
キン肉マンだけでもどんどんエスカレートした残酷な死に方が描かれ始め、
王位編でのザ・ニンジャ、バッファローマン・アシュラマンなどエグい死に方をします
続編のキン肉マン二世では、青年誌に移った事もあってさらにグロい殺し方が描かれ、
こっちでも登場したザ・ニンジャはさらにエグい殺され方をします
話は反れましたがブロッケンマンはアニメではまずキャメルクラッチで背骨をヘシ折られ、
そのまま体を敷き布団のように「二つ折り」にされ、この時点でおそらくもう死んでいます
その前にロープに降って返ってきたところに延髄切りをくらって、
そのシーンで歯が全て抜け落ちるほどの衝撃でこれも地味にエグい
さらに背骨をへし折られたブロッケンマンはそのまま手打ち麺にされラーメンにして食べられるというわけのわからない結末になります
わざと笑えるシーンに描こうとしたんでしょうが、なんだかんだでエグいシーンでした
次はウルフマンです
原作ではスプリングマンのデビルトムボーイで全身をバラバラにされるという最もショッキングな死に方で、悪魔超人の強さと怖さを見事なまでに引き立てたある意味「名ジョブ」でした
アニメ版はさすがにバラバラ死体はまずいとなったのか、全身鬱血(?)のような曖昧な死に方にされましたが、はっきり言います。こっちのほうがよっぽど生々しくてエグい!
締め付けられそれを力で粉砕しようとウルフマン、いや、リキシマンがあがいてもがけばもがくほど体内の筋細胞が圧迫されていく様をいちいち映像で流してるんです
しかも最後はリキシマンの全身血管を浮き彫りにして、ドス黒く褐色化させて殺すというやりかた。かなりトラウマもんです。
次はロビンマスク
原作ではアトランティスドライバーで池の岩に後頭部を打ちつけられて即死
しかしアニメでは池の底で浚渫作業中のショベルカーの巨大ショベルで「クビチョンパ」です
そもそもアトランティスドライバーがただのジャイアント・スウィングになってました
逆にそのアトランティス
彼も原作ではキン肉マンのキン肉バスターで死ぬはずですが、
なぜかアニメではロビンマスクの仇とばかり「ロンドン名物」タワーブリッジで体内の背骨が折れる映像までご丁寧に流され殺されます
このように結構、原作と異なる死に方してる超人が多いんですよ
それもアトランティスのようにあまり意味がない変更が多いですね
ロビンがなんでわざわざ首を跳ねられるのかとか、
アトランティスをキン肉バスターで倒すのは後のバッファローマンのキン肉バスター返しに関わるのに
不可解な改変が多かったのもアニメ版の特徴です
・超人の生死タイミングの違い
原作でも再三指摘されている超人タッグ編でのウルフマンの生死について
原作ではウルフマンは乱入コンビの地獄のネジ回しをくらい死亡する事になるわけですが、
当初は試合後もピンピンしていてとてもすぐに死ぬ超人とは思えませんでした
しかし死亡する場面が描かれもせずいつしかひっそりと謎の死を遂げています
2回戦では既にブロッケンJr.だけとなり、彼が一人で霊界ポケットに突入するシーンが描かれます
しかしアニメ版ではウルフマン(リキシマン)はまだこの段階でもピンピンして生きています
なんとブロッケンと一緒に霊界ポケットに突入までするんです!
この段階まで生きていてその後やっぱり密かに謎の死を遂げ、
決勝戦ではキン肉マンを守る亡霊超人として現れるわけです
アニメ版では原作以上に死亡時期が遅かったと言えますが・・・どっちみちいい加減すぎます(笑)
そのタッグ編でのウォーズマンも原作ではクロスボンバーをくらって即死していますが、
アニメ版では試合後にビッグ・ザ・武道に素顔のままトーナメントマウンテンから投げ捨てられマスコミの餌食にされている所で普通に生きて顔を隠しています。さらに次のニューマシンガンズVSはぐれ悪魔コンビ戦ではロビンマスクと2人で顔をハンカチで隠したまま立って試合観戦をしてあれこれ解説までしている元気さ!しかしやっぱりその後ウルフマンのように人知れずひっそりと死亡したようで、決勝のリングではそのウルフマン同様亡霊超人として現われます
これほど登場キャラクターの生死がいい加減なマンガ(アニメ)も他にないのではないでしょうか(笑)
今ではもう・・・「それが魅力」と無理矢理肯定するよりありません
・あぶり出し
王位編1回戦のメンバー表に原作ではキン肉マンがあぶり出しを使用してテリーマンとロビンマスクの名前をこっそり記入していたが、アニメ版ではこれはテリーマンがしたことに変更された
どっちにしても助けに来た超人がテリーマンとロビンマスクではなく、ブロッケンJr.やバッファローマンやアシュラマン、ウルフマン、キンターマンなど違う超人だったらどうするつもりだったんだろうか
やはり「絶対にテリーとロビンは来る」という熱い友情による固い絆からの信頼があってこそできるものか
と、いうことはブロッケンやバッファローマンやキンターマンが見殺しにすることも予見してたってこと?