キン肉マン 337話 両の眼が見据える者たち 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第337話 「両の眼が見据える者たち!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビュー
超人血盟軍が空にいる神さん連中を睨んでいる。
するとそこに突然ボワッと異次元から現れた双方向受信モニター。
このモニター誰がどんなメカニズムで出してんだ?
世界中どこでも・・・それこそ魔界にまで対応してたじゃねーか。
1990年だってのに2021年の現代より科学が進化してやがる。

そのモニターの主はダルヴァザの地獄の門で闘ってるマンモスマンだった。
「キン肉マンソルジャーよ、かつて敵同士だった時から面白いことを言う奴だと思ってたが、その言葉ば今のオレの心にも響くものがあった」と言って相手の神さんがフード状態のままコーナーに投げつける。
どうやらマンモスマンの闘いになるわけね。
それぞれの会場で1試合ずつローテーションで回していく流れか。
でも今回の場合は復讐に燃えるアシュラマンVSザ・ナチュラルをすぐにヤッた方が良いと思うんだよね。
これでまた地獄の門⇒コロッセオ⇒ギザのピラミッドと試合を挟んで次に十字架の丘に戻ってくるときはもう下手すりゃ1年後だしアシュラマンの復讐劇がそこから始まっても読者はいまいち冷めちまってるだろう。

多分これを思ったのはオレだけじゃあないだろう。
読んでいた多くの読者がサムソンの壮絶な最期を見せられただけに、すぐにアシュラマンにリベンジしてほしいと思っていたはず。
だからここでマンモスマンの闘いに移ってしまうのはちょっと「う~んまだ早い」感がある。
他会場と時系列を合わせなきゃいけないから、十字架の丘だけ多く試合消化するわけにもいかないのもわかるけどね。
とにかくモヤモヤしたままマンモスマンの闘いに突入。
ソルジャーに対し「お前の掲げるその理念オレも乗らせてもらうぜ!」と言ってコーナーに投げたフード神にボディアタックを敢行するマンモスマン。

さらに追撃のビッグブーツを叩き込むが、いよいよフードから姿を見せた超神が悠然とその蹴り足を受け止めた。
そしてフードがリングから落ちると真下のガスクレーターの炎であっという間に灰になっちまう。
旧ソ連はこの「The Door to Hell」といいチェルノブイリ原発といい「手がつけられないまま放置」している場所が多すぎる。
コロナの発生源となった中国といいこの両国には危険がいっぱい。
おそらくこの試合の敗者・・・(多分マンモスマンか?)がこの穴に落ちて消える気がするよ。
現れた超神も「おぬしの頭目であるフェニックスとやらもまた危なっかしい場所を選んできたものだ」とつぶやく。

現れた超神の名は「コーカサスマン」とのこと。
もう見たまんま完全にコーカサスオオカブトをモチーフとした超人であることがわかる。
複数の読者応募超人を元に創作した超神らしいね。
ちなみに「コーカサス」と言ってもコーカサスオオカブトはロシアには生息してなく東南アジアの昆虫。
さらに言えばコーカサス地方もタルヴァザのあるトルクメニスタンとはカスピ海を挟んで向こう側だから今回の闘いとは何の接点もない。
まぁ作中当時(1990年)で言えばまだギリギリ同じソ連の一部だったわけだけど、翌年には独立。

ちなみに関係ないがザ・キンターマンの故郷である中央アフリカ共和国は1960年にフランスから独立した。
だから何なんだと言われるかもしれないが言いたくてしかたなかった。
忘れてほしくないからね。
中央アフリカ共和国のことを。
いやさアフリカのこと。
そしてもちろん・・・キンタマのことを。

で、姿を現したコーカサスマンはいきなりマンモスマンに延髄切りをかます。
そもそもマンモスマンのビッグブーツを軽々受け止める時点でとんでもねぇパワーだ。
マンモスマンもロープの反動でまた戻ってビッグタスクで早速串刺しにしようとする。
しかしコーカサスマンは「クエルノ(角)ブレード」とか言って頭部の角でビッグタスクをはじき返してしまう。
まさにカブトムシそのものって感じの闘い方。
カブトムシフェティッシュなこのオレ様にはたまりません。

だがここで両者の体格が引きの画で描かれるがマンモスマンの方がかなり大きい。
マンモスマンが身長279㎝・体重400㎏だから、コーカサスマンは身長2mで体重はかなりずんぐりむっくりで重そうだから350㎏ってとこか。
珍しいよな正義側(厳密には正義じゃねーけど)のキャラの方が敵キャラより圧倒的に大きいって構図は。
大体敵側のキャラの方がデカいというのがこの漫画というか大抵の漫画の定石なんだけど。
それにしても身長279㎝体重400㎏って普通に巨大ヒグマサイズだよな。
そんなもんと生身で闘う超人ってすごいけどマンモスだったら高さ5m体重20トンというレベルだからもっとデカいんだよね。

コーカサスマンは「修練の神」なんだと。
この「〇〇の神」って設定がナチュラルの「安寧」でかなり揺らいでしまってるから言われても「あぁそうですか」としか思えなくなってきちまってる(笑)
コーカサスマンは「余にこの刀を使わせる超人が育っていようとは・・・少々侮りすぎていたのかなァ戒律の神よ」と空にいる戒律の神ことランペイジマンに問う。
ランペイジマンも「ハッ、そうだな。慈悲の神(閻魔様)もあながちハッタリかましてたわけじゃねぇってことだ」となんかすごく俗っぽい神様らしくない喋り方をする。
「現に憤怒の神はヤられちまったらしいぜ。しょもねぇよなぁアイツ」とバイコンをコケにするランペイジマン。
コーカサスマンはペギペギ言いながら「愉快愉快。それでこそ下天してきた甲斐があるというもの」と強ぇ奴がいることがワクワクしてたまらない悟空のような状態か。

そしてコーカサスマンは「なぁ、マンモスマンとやら」と声をかけるとマンモスマンはいきなり「うるせえカブトムシ野郎が!」といきなり抱き着いてパワフルノーズブリーカーをぶちかます。
しかしコーカサスマンは全くノーダメージで「バカ力しか能がないマンモス野郎が」と暴言をつぶやく。
「カブトムシ野郎に言われたくねぇぜ!」とマンモスマンはコーカサスマンをタコ殴りにする。
まるで肉のカーテンをしているソルジャーをタコ殴りにしていた時を彷彿とさせる描写。
「ふむ、なかなかのパワーだ。持って生まれたものなら親に感謝するが良い」と殴られても平然としているコーカサスマン。
マンモスマンは自分を殴ったことがないという親のことを「あぁ、感謝しまくってるぜ」と告げる。

さらにマンモスマンは「しかもパワーだけじゃねぇ。手数も人並み以上に多くてなぁ」と言ってノーズフェンシングを敢行。
しかしコーカサスオオカブトの鎧の強度はすさまじくノーズフェンシングが刺さらない。
ペンチマンをあっという間にブチ殺したパワフルノーズブリーカーも、レオパルドンをあっという間にブチ殺したノーズフェンシングも全く効かない。
コーカサスマンは身長差を逆にいかして(つってもコーカサスマンも2mはあるんだろうけど)低空片足タックルに入る。
しかしマンモスマンは巨体に見合わず意外と動きも良くて、あっさり「神のタックル」を切る。
そして「そういえば思い出したぜ。お前みたいに全身を鎧で包んだ面白い奴がいたことを」とロビンマスクのことに言及する。

「お前はあいつみたいに楽しませてくれるんだろうなぁ!」と言って今度はアイスロックジャイロを敢行するマンモスマン。
リングの下は地獄の門なのに凍結させてもすぐ溶けるとかそういうオチか?
そもそもまだ闘いが始まって1話なのに決め技のほとんどを早くも出し切ってしまったマンモスマン。
トランプなら切り札を全ていきなり出してしまった状態だ。
コーカサスマンはまだ技自体は何1つ出していない。
もう早くもマンモスマン敗北が決定的な予感が漂う中今回は終わり。

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どっちみちフェニックスチームのメンバーはみんな「噛ませ犬」になるために登場したんだろう。
しかしマンモスマンなどジャンプ連載時代じゃ将軍様やフェニックスと並び最強の悪行超人とⅡ世の中でも評されていたほどのキャラクター。
実際、そんだけ強かった。
そんな強いマンモスをあっさり負けさせちまうもんなのか。
でもマンモスマンだけ生き残るのも不自然だし。
ただビッグボディチームの雑魚どもが胸に風穴開けられても生きてるのに最強のメンバーであるフェニックスチームの面々は叩き付けられる系の技で命を落としていくのはなんとも・・・。

そしてマンモスマン・・・アンタには1つ説明してほしいことがある。
アンタどうやって復活したんだ?
アンタは死んだんじゃなく予言書を燃やされて存在が消滅していた状態だったはずだ。
もうこの漫画は死ぬのも消滅して存在が消えるのも同じくくりなのか?
そしてお得意の「何の説明もなく復活」でサラッと流されてしまうのか。
今回死んだり消えていたプリズマンやマンモスマン登場してきても正義超人たちは何も驚いていなかったしいくらなんでもそれじゃあまりに・・・。

でもロビンマスクが復活する時は「こ・・・これは夢か?」とか「ロビン!お前どうやって生き返ったんだ!」とか大げさなリアクション取るんでしょ?
この扱いの違いは何よ(笑)
そもそもロビンがネメシスにブッ殺されたのって随分昔の話(実際2013年)に思えるけど作中じゃまだ1ヶ月しか経過してないんだもんね。
もはや主人公のキン肉マンでさえ10年間で3試合しか描かれない状態なんだから生きてたところでもう1試合描かれたかどうかってとこか。
正義超人の中じゃ地味にブロッケンが雑魚の割にキン肉マンと同じ10年間で3試合描かれていてかなり贔屓されている。
今回の闘いでキン肉マンより先に試合が描かれれば「主人公超え」の試合数になる。

そのロビンだけどここで復活する予感が強い。
マンモスマンとの因縁もあるし地獄の門に落ちていくマンモスマンをお姫様抱っこして復活するみたいな?
ついでに言えばネプも参戦するとしたらこの地じゃないかな。
こっちもマンモスマンとは因縁があるし。
ネプが超人蘇生術でロビンを生き返らせて2人でやってくるとか。
だとすれば「喧嘩男とロビンマスク」の友情って感じでちょっと胸が熱いシーンになるな。

とにかくマンモスマンどうやって復活したのか説明しようよ(笑)
まぁ考えられるのはフェニックスのフェイスフラッシュか。
シベリアの大地にひっそり咲いていた名もない花にフェイスフラッシュをまぶす。
するとそこからムクムクとマンモスマンが現れるみたいな流れかな?
宇宙刑事ギャバンの主題歌に「オレもお前も名もない花を踏みつけられない男になるのさ~!」って串田アキラも歌ってたからな。
まさに男ん中の男だよな!

じゃあネプとロビンがここに応援にやってくるとして...。
十字架の丘にも超人血盟軍が集結した。
そうなるとギザのピラミッドには誰が来るんだろう?
テリーとジェロニモだけじゃ厳しそうだけどここは既に1人倒してもいる。
そしてジェロニモの謎のパワーアップの効果は?
とりあえずジェロニモと因縁があるサンシャインが来るのは確実だろう。

そしてコロッセオ。
おそらくゼブラとマリポーサもやってきてキン肉マンもここに来るだろうから王位争奪編の運命の王子たちが集結する流れだろう。
ジャンクマンとBHはもう出る幕なしか。
あとはブーとジャスティスマンか。
ジャスティスマンはピラミッドに来るんじゃないかな。
テリーマン好きっぽいしテリーの足を復活させるために何かするとか。

そんなこんなで楽しい妄想は膨らむけれど、いろいろ疑問も膨らむばかりの漫画ってことだ。
おそらく、キンターマンやルピーンの出る幕はないだろう。
閻魔様と将軍様は闘う気があるのかどうかも知らない。
シングマンはあんなギャグマンガみたいな退場で終わってしまうままなのかとか。
オメガケンタウリの六槍客編の冒頭で登場してウルルでストロンゲストブドーの竹刀を折っていたのは結局アリステラということで良いのか?
そればかりが3年以上ずっと気になって夜もよく眠れる。

キン肉マン 週プレ最新作 第337話 「両の眼が見据える者たち!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビューは以上。
次回は2月15日発売です。

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