キン肉マン 478話 ネプチューンマンの大好物 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第478話 「ネプチューンマンの大好物!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)
都合良くパピヨンマンはマスク超人だったということにされる展開からおっぱじまる
まぁ見ようによってはそうも見えるけど・・・
とりあえず相手がマスク超人じゃないとネプチューンマンは“本領発揮”できひんタイプなのかもな
嬉しそうに耳元でいやらしく「お前私の大好物のマスク超人じゃねぇか」とか甘くささやいたりして
こーゆー雰囲気ってⅡ世のネプチューンマンっぽいキャラだな

ジャンプ時代のネプチューンマンってどっちかってて喜怒哀楽はあまり出さない文字通りパーフェクトなイメージだったから
それ以降のネプチューンマンは弱さとか優しさとかⅡ世では欲望とか人間らしさがかなり出て完璧とはほど遠い感じ
そういう弱い部分も出した方が共感されると思ったのかゆでたまご先生が20代と40代で性格が変わったからなのか
尖っていた20代の頃に描いたネプチューンマンの性格と丸くなり人間的に良い部分も悪い部分もわかってきた40代に描いたネプチューンマン
結局後者のネプチューンマンの性格がそのまま受け継がれてる感じ
52歳として描かれていたネプチューンマンの性格が20代のネプチューンマンに受け継がれている

同じくⅡ世での性格を強く受け継いでいるのがアシュラマンだ
こっちはかなりオラオラな性格になった
超人タッグ編後半から王位争奪編にかけての「正義超人」としての性格は全くなくなった
多分もっともキャラのブレが大きいのがこのアシュラマンだろう
寧ろ尖っていた20代の頃に描いたアシュラマンのほうが好青年キャラという
40代以降に描くアシュラマンのほうが尖ってオラついている

45年以上に及ぶ長期連載だけにどうしたってキャラクターの性格の変貌はあるだろう
同じく長期連載だった『美味しんぼ』だって山岡や栗田はもちろん海原雄山だって大原社主だって性格の変貌は今1巻を読むとかなりのもんだ
あの聖人のような谷村部長ですら1巻の時点ではもっと人間らしい雰囲気を出している
ずっと変わらないのは富井副部長くらいのもんだ
コイツは寧ろ変われよって感じだが
でも美味しんぼのマスコットキャラクターみてーなもんだからそれでいいのかもしれないが

でもテリーマンやミートや与作さんは初期から性格はあまり変わってない気がする
キン肉マンは初期から見ればかなり丸くなった
ロビンマスクは情緒不安定すぎてシリーズ毎に性格が変わるイメージさえあるからこれもわかりにくい
だけどネプチューンマンやアシュラマンのような違和感のある変わり方ではないんだよな
どっちかってとこの性格の不安定さがロビンのキャラとして受け取れるような
ラーメンマンはあきらかに『闘将!!拉麵男』の影響が強い

まぁ性格の話はともかく、パピヨンマンはマスク超人ってことで地獄の三重刑が“適用”できる相手ということになった
例によってマスクを前後逆にして視界はわかるがなぜ聴覚まで奪われるのか全く不明で何の説明もないまま今でも描かれることになった
もう子供だましが通用しない読者層なのにここは強引に描ききったね
多分マスクをひねられたときに耳もねじれてそれで塞がって聞こえないってことにしとこうか
めちゃくちゃ苦しい解釈だけど
そもそもキン肉マンのマスクは10万ホーンの防音効果があるという行き当たりばったりの設定がステカセキング戦で出されたがそれだと普段の会話が全く聞こえないんじゃ・・・?

次々湧き出る矛盾
これもこの作品の魅力なんだろう
“ツッコミ待ち”漫画なんだろうね
友だちにもいるよな
突っ込んでほしくてたまらないようなボケをかます奴って
友だちになろうぜ?

でも突っ込んでほしいってそっち系の意味じゃねーぞ?
いくらブロッケンJr.とウルフマンの関係がアヤしいからって
間違えるな?

クリスタルマンが背骨や顔面の粉砕骨折もありうるとヘリから解説するが石のリンクで闘ってたらボディスラムだけでも危険だろうに
それでもダメージ描写は結局普通のマットと大差ないように描かれてるんだよねどの試合も
これはもっと変化を描かなきゃダメな気がする
実際ここでもネプチューンマンはサンクションズ・ドライバーで10メートルくらいの高さから思い切り脳天を真っ逆さまに石のリングに叩きつけられめり込むほど
いくら超人でもこれで大してダメージを受けてない描写はどうなのか
完璧超人始祖編から石のリングの闘いは数々あったがどれも大して石という設定が生きてないんだよね

劣勢のネプチューンマンを双方向モニターで見てキン肉マンは「ヤツのことなら大丈夫。必ず逆襲に転じる。いつもヤツはそうだった」と全幅の信頼を置いたコメント
だが超人タッグ編のネプチューンマンなんて劣勢になることがほとんどなく「逆襲」的な描写などなにもなかった
王位争奪編ではほとんどまともに闘わず消滅した
一体何を見て「いつもそうだった」と言ってるのか?

そしてパピヨンマンがアバターを出現させ「掟破りの逆クロスボンバー」をキめる
もうプロレスの世界じゃ他人の技を使っても「掟破り」とか言わなくなったよね
そもそも新しい技を考え出すのが困難になってきているからどうしても過去の技をネーミングだけ変えて使うしかない状況になっている
音楽の世界でもモーツァルトの時代に既に音楽は完成されてしまってて新しいものを生み出す余地がなくなってるとか
クラシック以外の分野でもそうだと言われてるな
もうメロディが枯渇してると

キン肉マン 週プレ最新作 第478話 「ネプチューンマンの大好物!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)は以上
次回は1月27日発売です

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