キン肉マン 294話 火事場の荒療治 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第294話 「火事場の荒療治!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)
ゆでたまご先生って「荒療治」って言葉好きだよね
超人タッグ編で腕をぶった切られたキン肉マンが一晩で腕を復活させた
それを見てネプチューンマンが「一夜づけの荒療治」呼ばわりしたよね
当時小学生のこのオレは「荒療治」の意味がわからなくて読み飛ばしていたけどネプチューンマンの口の悪さがにじみ出てるなと感じた(笑)
言うよね~
で、前回のラストでオメガグロリアスが「アンセンションギムレット」がブロッケンJr.目掛けて“発射”されたわけよ
もう完全にケンダマン&スクリューキッドの地獄のねじ回しのパクリみたいな技なわけよ
ブロッケンJr.のどてっ腹だけでなく過去のトラウマまでエグろうという趣旨なわけよ
オメガグロリアスのご両人がブロッケンの超人タッグ編のことを知ってるのかわからないが
でも、なんだかんだで地球の超人のことめっちゃ見てきているアリステラだから知ってるんだろうね
「地球の超人なんて興味ないね」的なそぶり見せてもホントは気になって仕方ないという素直になれない思春期の美少女みたいな性格してるし
それにしてもアンセンションって「アセンション(ascension)」じゃないの?
日本語にすると変な表記になることが多いんだよねこのマンガは
まぁ重い方が早く落下するマンガだからこれくらいのことは朝飯前のおちゃのこさいさいなんだろうけどさ
ギムレット(gimlet)は錐のこと
アセンションはここでは「昇天」と解釈するのが妥当だから「昇天の錐」って感じかな?
なんだか「蒼天の拳」みてーなカッコいいフレーズだけど要は錐でキリキリとエグッてブチ殺すぞってだけのことなんだよね
そもそも超人は死んだって天に昇るんじゃなく全員地獄(超人墓場強制労働)行きなんだけどさ
そういや全員地獄行きっておかしな話だよな
生前どんなに徳を積んでも死んだら結局強制労働に従事させられ永遠に墓守鬼たちにこん棒でボコスカウォーズされまくるなんて
こんなことがあっていいの?
でもドクター・ボンベはなんか特別待遇っぽかったよな?
どうやって手に入れたのかそもそもどうやって受信したのか知らねーけどテレビまであてがわれて自分専用の住居(洞窟)まであるし
まぁ超人墓場も別次元にあるわけじゃなく普通に地球の北極海近海の孤島の地下にあることも判明したからな
電波を受信することが必ずしも不可能とは言わないが・・・
そもそもあのマンガは地球上のどこにいたって常に双方向映像受信通話可能なモニターが出現する世界だ
いついかなる時でもすぐに中継ができる環境が整ってるし実況アナまで常時スタンバイしてる世界だ
北極海の地中深くにいるドクター・ボンベがテレビを見てたって何ら不思議はないか
それこそ地球上にあるのかどうかもわかんねー魔界(アシュラマンの住む世界)にまで双方向受信モニターが設置されてるくらいだし
とにかくブロッケンは超人タッグ編の苦い思い出を喚起させられる展開になる
その時一緒にどてっ腹をエグられたウルフマンもルナイト戦で過去にバラバラにされたトラウマを喚起させられるハメになったわけよ
あの忌まわしいデビルトムボーイと全く同タイプ・同趣旨の技「ヴォルフガングスパイラル」でバラバラにされかけた
だがウルフマンはそれを自慢の筋肉で引きちぎって克服した
つくづくウルフマンVSルナイトの闘いは熱かった
個人的にプレイボーイ連載以降でのベストバウトはあの試合だしそれだけの勝利を果たしたウルフマンの人気が大して上がらないのが悲しい
と、いうわけでブロッケンは「昇天の錐」をギリギリ回避するが脇腹をエグられる
でも肩を自らえぐり取っても何の説明もなく綺麗に復元されてる肉体だから脇腹エグられる程度は余裕っしょ
そもそも地獄のねじ回しくらってもクラッシュマンのアイアングローブくらっても生きてたしタフネス度はテリーマン並だからねブロッケンは
逆に意外と打たれ弱いのはロビンマスクとウォーズマン
いい感じにバランス取れてるわなこの漫画は
たまりません
アンセンションギムレットはコーナーポストに激突
鉄柱がひん曲がるほどの衝撃だがこれくらいはこの漫画では頻繁にあること
何もおどろくほどのことじゃあない
そもそもリングがコーナーもロープもすべて綺麗に原形をとどめたまま試合が終わるなんて事ほとんどないマンガなんだから
だがブロッケンには恐怖の色が
「あの時と同じだ」と地獄のネジ回しでどてっ腹をこねくり回された時のことを思い出しちまう
「うぅ・・・」と恐怖に呻くブロッケン
アリステラも「今度はお前の中心線ど真ん中に大きな穴をあけてやる」とさらに恐怖を煽る言葉を浴びせかける
そもそも「穴」が開いたくらいじゃブロッケンは死なないのよ
それはもう過去のシリーズで証明済なのよ
ついでに言えば人間の時のジェロニモもそう
どっちもどてっ腹に大きな穴開けられた上にしっかりエグられてたからもう流血が止まらないはずなのに都合良く綺麗に出血が止まってるし
思えば過去も死んだのは伊吹山渓谷に転落した時だけでありリング上で何か技をくらってブチ殺された描写は一度もないブロッケンJr.
つくづくタフネスキャラである
そもそも関ケ原から伊吹山渓谷って距離めちゃくちゃ離れてるのにあそこに落下していくとか時空がねじ曲がってんのかこの漫画は(笑)
それはともかくブロッケンは何も恐れる事はないだろうと
寧ろ誇りに思って良いんじゃないのか?
地獄のねじ回しをくらってもその後普通にピンピンして生きてたんだと
ましてあなたの後ろで腹を貫かれたお人はあなたより傷は浅いはずなのに死んでるんだよ?
前で受けて盾の役割を果たしたあなたの方がスクリューキッドの足の太い部分で深く貫かれ腹に空いた風穴も大きかったはず
それでもあなは生きてたんだ
これはすごいことだ
誰にでもできることじゃあない
そもそも腹を貫通するほど貫かれて生きてること自体がもうまともじゃあない
まして後ろで貫かれたお人はその後は最初生きてたんだ
生きて悪徳カメラマンどもをボコボコにして憂さ晴らししていた
なのにその後は何の説明もなく消えて死んだことになっていた
アニメ版じゃマッスルブラザースVSはぐれ悪魔コンビ戦で霊界ポケットにブロッケンと一緒に突入してる
さらには2000万パワーズVSヘルミッショネルズ戦も普通にピンピンして仁王立ちで観戦している
そこまで生きてたのにわけわかんない摩周湖への移動イベント以降はやはり忽然と姿を消し何の説明もなく死んだらしく決勝戦では亡霊に
こんなめちゃくちゃマンガなんだ
だからおそれることなんてない
寧ろテンション上げていこうぜブロッケン
あんたは強いんだ!
男の中の男なんだ!
〇モなんだ!
しかしキン肉マンソルジャーがさすがにヤバいと思ったのかタッチを求めて交代しようと言ってきた
だがブロッケンはいっちょまえに「ソルジャー隊長(キャプテン)、あんたの懸念はわかる。だがここはこのオレに任せてくれねぇか」と返す
さらに「ここはこのオレにとって壁なんだ。これを越えなきゃこのオレは前に進めねぇ。だから頼む!ここは信じてくれねぇか?」と続ける
ブロッケンの意気を察したソルジャーは無言で頷く
なんか言えや(笑)
またお得意の「男というものはあまりしゃべるものではない」か?
するとブロッケンは胸を広げて「さぁ来いよ!グロリアスのお二人さん」と昇天の錐を大歓迎ポーズでお出迎え
容赦なく二発目のアンセンションギムレットをブッ話すお二人さん
ブロは「あの時はあまりの恐怖で足がすくみ動く事すらできなかった」と当時を回想する
さらに「だが今は違う。オレだって少しは成長した。落ち着いて対処できるようになった。そんな新たなこのオレの力を・・・」とほざく
そしてなんと素手で真剣白刃取りの要領でギャレット(錐)のさきっぽを掴んで受け止める
当然アリステラは「バカめお前の両手が木っ端みじんとなるだけだ」と言うしそもそも掴んだ時点で木っ端みじんにならない方がおかしい
なのにこれだけの凄まじい高速回転を素手で掴んだ上に「オレの握力を舐めるなぁー!」と絶叫しいよいよ回転が弱まってくる
そこでブロッケンはアリステラとマリキータマンのつなぎ目あたりにジャンピングハイキックを叩き込み両者を分断させる
そしてお二人さんをダブルフロントネックチャンスリードロップである新技「ローレライの青靂雪崩」で脳天をマットに叩きつける
これシングル戦だったらどうなるんだ?
タッグだから見栄えがするけど
相手が1人だったらただのフロント・ネックチャンスリーだし
フロント・ネックチャンスリーって今はもう使い手いなくなっちゃったけど80年代くらいまでは結構メジャーだった技なんだよね
猪木も「アントニオ・ドライバー」として使ってたし初代タイガーマスクも「タイガードライバー」として使ってた
「タイガードライバー」と言えば三沢光晴の技の方がフィニッシュ技にもなってて有名だけど元々はフロントネックチャンスリーなんだよね
言うよね~
でもオレがプロレスみ始めた1990年の時点で既に使い手はほぼいなかたからな
まぁ今更復活させる意味ないしプロレスごっこやってみるとわかるけどフロントネックロック系の技って首をモロに痛めるから危険なんだよね
まぁとにかくトラウマ(と思うほどでもないと思うが)を脱却したブロッケン
その技の衝撃で軍服が粉々になってしまうという「物理的に可能なのか?」な描写のおまけつき
そしてかつて自らえぐりとったのに何の説明もなく綺麗に復元している右肩が剥き出し(ネイキッド)になる
たまりません
それを見ていたおほもだちのウルフマンも「あいつ・・・ヤりやがった!」と涙を流して喜んでいる
地獄のネジ回しだったら止められたのか気になるところ
超人強度はオメガマン・アリステラが8600万パワーマリキータマンが8200万パワー合計16800万パワー
対するケンダマンは1500万パワーでスクリューキッドが1300万パワーの合計2800万パワー
それだけ考えると威力じゃ圧倒的にアンセンションギムレットの方が上に思える
そんなもんを素手で受け止め切ったブロッケンJr.・・・
これってすごいことじゃあないのか?
つーかこんなもんを受け止めるなんて握力だけでできる話じゃあないんだけど(笑)
ただ地獄のねじ回しの方が回転スピードが速かったからそのトルク値は大きそうだしケンダマンの体重の重みもかかっていた
さらに言えばあのコンビはあの技あってのコンビであり「この技に全てを賭けている」感がハンパなかったからね
そう考えると技に対する専門性とか思い入れの強さはオメガグロリアスとは桁違いだ
練習時間だってあの技にそうとうかけていただろうし
だから単純に超人強度の差だけで決められるもんじゃあないかもしれない
ウォーズマンの光の矢じゃあるまいし(笑)
そもそもスクリュー・キッドの超人強度が1300万もあることが驚きだよ(笑)
単体じゃめちゃくちゃザコじゃないのコイツは
試合もケンダマンに闘いを全て丸投げでコーナーでのんびり観戦してるだけで最後は倒れてきたケンダマンの下敷きになっただけでKO状態
しかも身長が215㎝もあるのに体重がたったの105㎏って完全なヒョロガリ体型だぜ?
ましてや超人格闘家なら筋肉の重みが相当あるはずだから尚更105㎏なんて体重止まりなわけがない
ストⅡのサガットが身長226㎝なのに体重が109㎏なのに似たものがあるしさらには初期は78㎏なんて病的な軽さを示していたこともあった
でもケンダマンとスクリューキッドはなんでコンビ名が与えられないのかね?
いつまでたっても「乱入コンビ」としか呼ばれない
あんなタッグマッチありきの2人なのにコンビ名がないとかさ
旧属タッグのアリステラとキンターマンでさえ唐突につけた「オメガグロリアス」なんてタッグ名があるのに
金具(ネジ)と玉のコンビだからな
「金玉コンビ」なんてコンビ名などいいんじゃないのか?
金玉はともかくこれで力を使い果たしたブロッケン
そこそこダメージは与えたようだが当然アリステラが簡単にKOされるわけもなくワンハンド・ネックハンギングツリーに捉えられちまう
そして「相応の報いだ」とか言ってラリアットを叩き込もうとするが・・・
ここで突然割って入ったキン肉マンソルジャーが代わりにラリアットをくらっている
しかも感動しちゃったからなのかそれとも大事な仲間を守る為なのかとにかく全身発光状態で火事場(業火?)のクソ力発動状態
まぁスーパーサイヤ人みてーなもんでラリアットくらってもピンピン無傷状態
ノーダメージで「よくやったぞブロッケン」とねぎらうキン肉アタル
ラリアットが全く効いてなく「グッグウ・・・」と呻くアリステラ
タッチなしでここまでできるならタッチなんてこだわらなくてもいいんじゃないのか?
カットにしてはちょっとやりすぎだし
そのあたりがかなりいい加減
でもそのいい加減さがこの漫画の良さってことで今回はここで終わり
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まぁあれこれ脱線して超人墓場にあるテレビの話とか伊吹山渓谷の位置問題とかブロッケンやジェロニモの不死身ぶりとか話したからね
もうこれ以上語ることはないかな
今回はブロッケンの成長回ってことなんだろう
この戦いが決まった時点で必ず成長回が描かれるであろうことはわかりきっていたからね
ただブロッケンって結構新技が出るけどKOはもちろん大ダメージも与えた様子がないからそれぞれのインパクトが弱いんだよね
ブレーメン・サンセット、ゾーリンゲンの鈍色刃、ローレライの青靂雪崩・・・どれもいまいちパッとしない
キン肉マン 週プレ最新作 第294話 「火事場の荒療治!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)は以上
次回は9月30日発売です

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