『キン肉マン』ディープオブマッスル!! 特別編「ステカセキング&ス二ゲーター外伝」(悪魔の変身講座“TRANSFORM METHOD”)episode2 感想(ストーリーあらすじレビュー)
スニゲーターはスパルタ指導でステカセキングを激しくシゴく
でも人間世界でも昭和の格闘技界はこんなもんだったんだったんだよな
格闘技だけじゃなく野球の世界とかも壮絶な世界だったって言うもんな
練習がキツいだけでなく先輩に理不尽に殴られるとか当たり前だった世界だというし
よく言われる「練習中に水を飲んではいけない」とかもそうだ
その昔高校野球界で一世を風靡したPL学園野球部
ここの寮生活は「3年生は神・2年生は平民・1年生は奴隷」というとんでもねーカースト制度が確立されていたようだ
奴隷のようにコキ使われた挙句に殴られる
さらに寝る暇もなく先輩のための食事登板・掃除・洗濯・パシリ等
朝は先輩より早く起きて先輩を起床時間に起こす必要もある
その先輩より早く起きる際は目覚まし時計をほぼ使えず「自力」で早朝に起きなきゃいけない(先輩が同室で寝てるから目覚まし使うと起こしちまうから)
食事も1年の時はロクなもん食わせてもらえないとか食事まで完全に「奴隷状態」だったそうで
高1なんて成長期なのにしっかり栄養も取れずに成長に悪影響起こしたらどうするのか?
「練習中に水を飲んではいけない」同様に昭和の時代は完全に非合理的なことばかりしていた
だが昭和を悪くばかり言っても仕方ない
そういう地獄の寮生活を乗り越えたことで得られるものもある
それはどんなことでも心が折れない強靭な精神力だ
こればかりは「地獄」を経験しないとなかなか得ることができないもの
逆に現代の合理的かつ至れり尽くせりの環境で育った高校生は相当メンタルが弱い
殴るなんて絶対ない時代になりちょっと叱責されただけでも心を閉ざしたり挙句には泣かれたりする世界のようで
スパルタは一件百害あって一利なしのように思える
だがやっぱりそれを乗り越えた者だけが得られるメリットというこのもあるわけだ
PLに限らず高校時代厳しい練習を耐え続けた人は口をそろえて言っている
「あの厳しい高校時代に比べたら今の苦労なんてどうってことない」ってね
ビジネスで成功している人も多くよくその話を聞かされる
だからと言ってスパルタや体罰を戻せと言うつもりもないが
そういやTIMのゴルゴ松本だったかも高校時代に野球名門校の野球部員で地獄の練習だったと
その経験があるから芸人になって売れない時代に4畳半風呂無しアパートでの貧乏生活も全く辛くなかったって言ってたな
やっぱり「地獄」を乗り越えた人間にしか得られない強靭な精神力は後の人生で大きな武器となる
またスパルタを乗り越えた者に得られるものってもう1つあるよな
それはこの「キン肉マン」という漫画の根幹を成す概念でもある「友情」というものだ
この「友情」ってやつはジャンプ時代の最終話でもあったように「成長の遅い植物」だ
要は「トモダチ」ってそう簡単にできるもんじゃあない
「トモダチ」を最も作りやすい環境は「辛いこと」を共に乗り越えることだとオレは思ってる
辛さや苦しさを共に共感して分かち合ってきた間柄にこそ本当の友情が芽生える
オレも経験あるけど魅力的なクラスメートがいて無理に「友達になろうぜ」と迫ったり逆に迫られた相手とはほぼ全員友情が続かなかった
やっぱとっかかりで強引に「友情契約」的なもんを結ぶ関係は必ず破綻するんだなと思ってる
そもそも友達って「作る」もんじゃあない
「自然とできる」もんだとオレは思ってる
まして大人になったら尚更友達を作るハードルはとてつもなく上がる
もう相手のステータスとかそういうもんを露骨に見るようになっちまうからね
だから「一生の友」って同じ部活の仲間ってパターンは多い
部活経験がなくても同じクラスだったとか同じ学部だったとか同じバイトだったとか
何かを「一緒に経験した」というプロセスが大事なんだろうな
それがないのにいきなり「トモダチになろうぜ?」と迫っても上手くいかないしそもそも拒まれることさえザラにあるだろう
そう考えるとスパルタから得られるもんって結構大きいよな
「鋼の精神力(最強メンタル)」と「友情」が得られる上に格闘技や部活動だったら強靭な肉体だって得られるわけなんだから
あと、スパルタを乗り越えたほどではないにしろ同じ趣味の相手とも上手くいきやすいのはあるよな
「キン肉マン」を好き同士だって仲良くなれる要素はあるだろうし
でも好きな超人が違うとそれで対立とかもあるから必ずしもこれもうまくいくとは限らないもんだ
野球が好きとかサッカーが好きとか言っても応援しているチームが違くてライバル関係のチームなら寧ろ逆に仲悪くなる可能性の方が高いわけだし
プロレスファンなんかは特にエグいよな
全日系と新日ファンの関係が特にそう
プロレスファンってマジで宗教の信者的な要素がある
「猪木信者」って言葉があるくらいだし
だから全日系のファンと新日系のファンって「異教徒」のように憎しみ合ってる感さえある
プロ野球でもセリーグ派とパリーグ派みたいな対立もあるようだけどここまでじゃない
プロレス業界全体を見るとこの対立ってプラスなのかマイナスなのか・・・
プロレスの場合団体が増えすぎたこともあり「自分の団体だけが儲かって他の団体はみんな潰れればいい」という考えも経営陣にはありそうだけど
だから全日系のエースと新日系のエースの対決が実現しなかった
実現しても絶対にどちらかがピンフォールやギブアップを奪って勝つなんてブックはありえないわけで
負けブックを飲んだ方は団体そのものが潰れるわけで
実際新日VSUインターは高田が負けブックを飲んだことで潰れた
猪木は馬場との対戦が実現したら猪木はブックを破って馬場の腕をヘシ折るつもりだったようなことを自伝に書いていた
用心深い馬場は猪木のその気配を察して対戦を受けなかったことで実現しなかったようだ
だからプロレス団体って「共存共栄」の概念はなくどっちかってと「殺(ヤ)るか殺(ヤ)られるか」の世界なんだと思う
団体間に限らず団体内でさえ「ヤッたもん勝ち」の風潮があるからね
エゴが強い人間がスターになり輝く世界
逆に言えば「どうぞどうぞ」と遠慮して控えめな性格の人間じゃスターになんて絶対になれない世界
あとプロレスラー見てると承認欲求の塊みたいな人間がすごく多いもんね
だから現役時代にプッシュしてもらえなかった選手がその恨み言みたいな悪口とか言いまくってるもんね
とにかくあらゆる面で「ドロドロ」しているプロレス界
だからファンも近年ファンになった人を除けばドロドロで陰湿かつ僻みっぽい性格の持ち主が多い
その象徴が全日系派信者と新日信者の対立なんだろう
おそらく左翼と右翼みたいに一生分かり合えない関係に思える
オレなんか全日も新日もどっちも楽しく見ていたしどっちにも好きなレスラーいたし全くそーゆーいがみ合う人間の感情が理解できなかったし今もそう
どっちの団体も楽しんだ方が二倍楽しめるし得だと思ってたからね
「キン肉マン」の中ではそこまでの対立はないだろう
でもやっぱり好きな超人によっての対立はあるだろうとは思う
多分テリーマン好きな奴とロビンマスク好きな奴は仲良くできない可能性が高そう
あとラーメンマン好きな奴とウォーズマン好きな奴も仲悪くなりそう
だから「好きなジャンル」が同じでもさらにその中の細分化した要素(個々のキャラクターや選手とか団体とかチームとか)まで好みが合わなきゃ仲良くなれないわけだ
そう考えるとやっぱり「好みが合う」だけで仲良くなるっていうのも簡単じゃあないしやっぱり「同じ苦労を乗り越えた間柄」に勝るもんはないんだろう
これが女同士の世界なら話は違うんだろうけど
女同士もドロドロはしてるけどくっつくのが早いからな奴らは
「ママ友」とかまさにそれだしそもそも「女同士の連帯感」とか「女同士の共感」みたいなもんって男の世界にはないもんだからな
だから女の世界はすぐ「群れる」傾向がある
だから深い浅いはともかく「友情の成長」は男に比べりゃ早いだろう
まぁこんな糞ブログを読んでる女性は1人もいないだろうからこんな話をしても意味がないが
そう考えるとつくづく人間同士が仲良くなるって難しいもんだと思わされる
自我とか価値観の問題がどうしても絡むからな
でもこの糞ブログを長年読み続けてくれてるアンタは違うよな?
こんなアルティメットアブノーマルエキセントリックスカトロティックキンタマティックな糞ブログをずっと読み続けてくれてるアンタとはもうスパルタを乗り越えた間柄みてーなもんだよな?
アンタ男ん中の男だよな?
友達になろうぜ?
なんとこのオレの「友情論」で3000文字以上も費やしてしまった・・・
こんな糞エッセイに長々と無駄な時間と労力を
ナニやってんだオレはこんな糞深夜に・・・
どんだけスキモンなんだ
「スパルタ」からこんなにも話が反れるのか
永遠なのか本当か
とにかく話を作中にもどす
スニゲーターがステカセをシゴいてシゴいてコキ下ろしてコキまくってる内容・・・ただそれだけなんだ
ステカセの小物感がハンパないが元々小物キャラだからそこは大した問題じゃあないんだろう
超人大全集でウォーズマンを出してパロスペシャルをやるお馴染みの流れ
これまでの闘いでも必ずウォーズマンに変身してパロスペシャルを出している
キン肉マン戦ではパロスペシャルそのまま続けてた方が良かったんじゃねーかって感じだがなぜか(話の都合上次の変身のため)自分から解放してたな
それにしてもスニゲーターは返信の度に脱出できるからどんな技からも逃れられそうだな
スプリングマンのデビルトムボーイからも脱出できそう
そのスニゲーターが亀に変身してセントーンをくらわせるとその一発で失神するステカセの脆さ
そして魔界の医務室(?)みてーなとこにそのスプリングマンに担ぎ込まれたステカセ
医務室でもコソコソとスニゲーターの悪口ばかり
小物感がハンパない(笑)
スニゲーターが魔界名物の「悪魔のリンゴ」とやらを差し入れにもってくる
「悪魔のリンゴ」とか毒リンゴ感がすごいんだが大丈夫なのかこんなもん食って
しかも機械なのにフツーにリンゴをかじるステカセ
スプリングマンがリンゴ食うシーン見たかったが描かれず
そしてここでもまた「説教」が始まる流れ
ここで今回は終わり・・・
『キン肉マン』ディープオブマッスル!! 特別編「ステカセキング&ス二ゲーター外伝」(悪魔の変身講座“TRANSFORM METHOD”)episode2 感想は以上
次回は10月30日発売です
これからも良き友として仲良くしましょう