キン肉マン 週プレ最新作 第304話 「真・オメガの救世主!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビュー
負けてすっかり弱気になってこれまでの威厳はどこへやらヘタレ化したアリステラ
しかしそんなアリステラの野郎に対してアタルの野郎は弟であるキン肉マンに匹敵する力を持てると太鼓判を押す
しかもそれを確信したからアタルやフェニックスはサタンのいいなりにならぬよう止めに来たと裏事情をやっと話す
でもなんでアタルだけ登場が遅かったり別行動なのかはわからず
しかも安土城から超人墓場への抜け道を何で知ったのかとかも何の説明もなし(笑)
アリステラも「その力に憧れてやってきた」と認めるも、今の自分にそれを手にする資格があるのかと逡巡する
するとここでパイレートマンが「あるに決まってるだろう!」とモニター越しに絶叫する
「お前はオメガの救世主になる男の中の男だ!それはザ・マンを倒すという方法だけじゃあない!」と熱く語り出す
いかにも暑苦しい性格っぽいパイレートマン
アリステラの不幸は才能がありすぎたことで、ストロンゲスト武道を倒す最大の難題も1人で背負い込んでしまったと
だが己のためではなく故郷の皆のために尽くそうとしてきたアリステラの努力をオメガの誰もが知っているとも語る
はっきり言って初登場からフェニックスを倒すくらいまでアリステラにそんな雰囲気全く感じなかったけどな
そんな仲間想いな様子もなくもっと尊大で鬼畜外道感に満ち溢れていたのに負けたからって今更そんな...ひどい...
後付け設定感がハンパないアリステラの「郷土愛」設定
「故郷を愛する優しさ」もアリステラの価値(魅力)なんだとさ
そして「お前の価値をお前が勝手に決め込むなー!」と喚き散らすパイレートマン
すっかり「ンマンマ」とか「ムマムマムマ」とか言わなくなったね
でも言わなくなって良かったよ
あれあぶねー奴って感じだったからな
あのガタイと風貌で赤ちゃんプレイが好きとか言われても相手も困るだろうし
そんなプレイはこのオレと元井ミッキーがヤッてりゃいいんだ!
ミッキー・・・ンマムマムマ
アーッ!
アリステラは暑苦しい説教をくらったことでかつてオメガ・ケンタウリの六鎗客のみんなで過ごした楽しい日々が蘇る
みんなでスパーリングしたり、火を囲んで“マンガ肉”とビールの大ジョッキで楽しく語らってる様子が描かれる
なぜかルナイトがマンガ肉を嬉しそうに天にかざしてる
肉食動物だからなァライオンは
ホントにホントにホントにホントにライオンだ
キン肉マンの主題歌も富士サファリパークも串田アキラ
で、道を見失ったら仲間に聞けと続けるパイレートマン
そして恥ずかしそうにうつむいて鼻をこすりながら「吾輩は船乗りである」とか言って海図を読むのに慣れてるとほざく
いや海図なんかでアリステラの気難しい心の行く先を指し示すことはできねーだろ(笑)
だがアリステラはオメガの教えは絶対だが悪しき伝統を正すのも当主にしかできないことだと考えるに至る
パイレートマン船長の「海図」効果なのか知らねーが石頭のアリステラもやっと心を入れ替えるようだ
そして「オレの代でオメガを変えねばならぬのか?」とパイレートマンに問う
パイレートマンは「それが唯一の道だと吾輩は思っている!すべては・・・」とまで言うと
アリステラが「・・・オメガのために・・・か」と仲良くセリフを割って話す
そして空を見上げるとブチ殺されたルナイト・ヘイルマン・ギヤマスター・・・そして弟のディクシアまで描かれる
あの~・・・マリキータマンは?
最近ブッ殺されたばかりだからまだ空には“反映”しない設定みたいなのがあるの?
パチンコの北斗の拳シリーズの「強敵(とも)背景」みたいねこれ
アリステラがようやく改心したのを見るとブロッケンが大粒の涙で泣き始める
アタルは「ブロッケン、お前は本当に泣き虫だな。だが弱虫ではない。その涙は誇りにしていい」とほめてあげる
大好きな“年上兄貴”に褒められてブロッケンは本当にうれしそう
涙ひとひら
だがここで唐突にゲキョゲキョ言いながらサタンが現れる
アリステラには心底ガッカリしたとコケにする
アリステラは「やはりオレたちに隠してる狙いがあるということか?」と問う
サタンは1億パワーに自力で到達する可能性のある超人などはそうはいないとアリステラをまず褒める
そして「新たなる我が“依り代”」にすることが狙いだったと告げる
結局アリステラは利用されていただけで1億パワーに到達したらその肉体がほしかっただけみたいなことか?
要するにコイツは闘うための「実体」がない存在なのか
だから自らにふさわしい強靭な「肉体(ボディ)」を求めていたというバトル系マンガにありがちな設定かな
悪魔棋士編の悪魔将軍なんかちょうどよい「依り代」だったし性格もそれっぽかったけどあれは憑依してなかったよな
1500万パワーじゃ不服か
超人強度なんて強さの基準にほとんど参考にならねーのに
現にこの闘いも超人強度8600万のアリステラが108万のキン肉中(アタル)に負けたわけだし
大事なのは「慈悲の心」とか「祈り」なんだとよ
いかにも令和になってから後付けされたようなこれらの設定が今は大事だと
そうすりゃ誰でも火事場のクソ力を発動できる時代になっちまったわけだ
価値暴落
主人公だけが「ここぞ」って時だけに発動できるからありがたみがあったのに
慈悲とか仲間のことをツヨクツヨク思うだけで便器でも発動できるほど「ハードル」がめちゃくちゃ下がっちまった
司法制度改革で法曹人口を増やそうとしたけど質の低下に繋がるとかいろいろ賛否両論になった流れを思わせる
そもそもジャンプ連載時代のキン肉マンがそこまで「慈悲の心」があったとも思えないけど
フェニックスと闘った時も「死ぬなー!フェニックス」とか慈悲っぽいことは確かに言っていた
でもすぐにマッスルスパーク・地でトドメ刺してたし
言ってることとやってることが矛盾してるんだよ(笑)
あとでフェイスフラッシュで生き返してあげたんだからいいだろとかそーゆー問題じゃねーだろ(笑)
大体フェイスフラッシュなんて最終回間近だから乱発できた「バランスブレイカー」だ
あんな「万能光線」を常に自由自在に使われたら話に緊迫感が全くなくなっちまう
誰か殺されてもすぐあれやれば生き返るんだから
存在が消えた超人まで復活させられるとかめちゃくちゃすぎるだろ
アニメ版じゃマリポーサチームやゼブラチームやビッグボディチームまで全員復活させてたし
しかもそいつらまで呼んで坪数的にどう考えても全員入らないキン肉ハウスで「仲良く牛丼パーティー」してやがった!
その牛丼パーティーではキン肉マンに慈悲のかけらもなく惨殺されたホークマンがやたらはしゃいでいた
指から突然手品みてーに玉子を出してロビンマスクとパワフルマン(生き返ったゼブラ)の牛丼に割って入れてやってたり
これはロビンの「玉子に味噌汁もつけてな」の伏線の回収の意図があったのかどうかはわからない
でもあのアニメ版は意外と原作でよくわからなかった部分の補足があったり必ずしも悪いことばかりでもなかったな
テリーとロビンが数十分でどうやってテキサスやロンドンから日本に来たのかもやっぱり飛んでたとはっきりしたし(笑)
そりゃ結婚相手がマリしゃんとかテキサスクローバーホールドがSTFとかコニタがうざかったとかいろいろあったけども
そんなコニタも不評が多かったのか2回戦からは大幅に登場シーンを削られた悲哀はともかくサタンはお喋りを続ける
コイツはアリステラが1億パワーと火事場のクソ力を習得するのを待っていたようだ
「完全体」になるのを待って憑依して肉体を乗っ取ろうとしていたわけか
残虐の神のように憑依して強くさせるのとは逆なのね
そもそも残虐の神自体何のために存在しているのかわからない連中だしサタンと大差ないような
しかも何の説明もなく生き返ってたし(笑)
なんか『ダイの大冒険』のミストバーンみてーだなサタンって
ついでにアリステラは負けてヘタレ化するまではフレイザードっぽいイメージがあった
あのマンガも続編描けば人気出るのになァ
続編の噂が常に流れている『SLAM DUNK(スラムダンク)』同様によ
でも『ダイの大冒険』って来年秋に新作アニメ化決定したよな!
アニメ版はハドラー戦で打ち切りになってたがそこから先をやるのかそれとも「新作」としてオリジナルなのか?
内容まではよくわかんねーけどやっぱジャンプ黄金期のマンガって金になるんだろうな
読んでいた読者層が人口が多い世代だったしネットが普及する前だから影響力が極めて強かったもんな
なんせ『珍遊記』とか『変態仮面』ごとき作品ですら映画化するくらいなんだから
いい商売だよな
漫☆画太郎なんかあの程度のヒットでも豪遊しなきゃ遊んで暮らせるくらいの印税を手にしているほど稼いでるし
『燃えるお兄さん』を昨年全巻読破したけどあれだってアニメ・ゲーム化もしたからかなりなもんだった
ジャンプに連載された時点でかなりの確率で成功できる時代だったわけだ
黄金期ジャンプの影響力は時代背景もあって本当にすごかった
時代背景と言えば今年長渕の『とんぼ』がDVD化されたんだよな
地上波は言うまでもないけどオンライン配信でもメディア化でもあらゆる表現規制に引っかかる作品なのにな
長渕も石倉三郎もブッ刺されて思いっきり血が出てるし寺島進はモロに耳をそぎ落とされるし
秋吉久美子はモロに胸を揉みしだかれてブラウス自ら引きちぎってブラジャーモロだしするし
あんなもんよくぞDVD化に踏み切ったもんだ
さすがに金ほしかったか
実際めちゃくちゃ売れてるからな
そりゃ買うだろうな
「濃い」ファンめっちゃ多いから
でも1話で長渕と犬猿の仲であるサザン桑田の「みんなのうた」を長渕がコケにするシーンはさすがに差し替えられてた
話が大幅に逸れたがとにかくサタンはミストバーンに似てるってことだけ理解してくれりゃいい
もちろん先に描かれたのはサタンの方が先だしパクったとか言ってるわけじゃあない
とにかくサタンクロスみてーに寄生する肉体がないと闘えない虫超人みてーなもんだ
「完全体」アリステラが超人墓場へ攻め込む段階になったところで肉体を奪って閻魔様をブチ殺す計画だったと明かす
閻魔様がいなくなればサタンは「望む全て」を手に入れられるとのこと
ご利用は計画的に
間接的にザ・マン殺しを果たせるんだからオメガケンタウリの六鎗客にも悪くない話だろうと勝手な理屈をほざくサタン
アリステラは「それではこの世の仕組みは何も変わらん」と急にこれまでの考えと真逆の思想をふりかざすようになる
散々閻魔殺しに執念を燃やしてたのに随分あっさりと考え方を翻したもんだ
まるでこの漫画の設定並に唐突かつ一貫性のない性格をしていらっしゃるようで
人間の主義主張(ゆがんだ性格)なんて短期間でそんな簡単に変わるもんでもないんだけどね
まぁ・・・加圧トレーニングで骨が生えてくる漫画ですからね
「そんなものはオメガの望みではない」とアリステラ
「お前たちの望みの本質など知ったこっちゃない」とサタン
「何が慈悲だ何が希望だ」とアタル・アリステラ双方の主張をどちらもコケにするサタン
そしてアリステラは期待を裏切った罪で処刑なんだとさ
「制裁」が好きだねサタンは
かつてバッファローマンも「制裁」でブッ殺したし
そして口からコーナー鉄柱の先端を鉛筆削りの要領でとがらせたような形状の槍を口から吐き出す
結局これなのね
かつてバッファローマンの「制裁」も長い棒状のようなもので貫くヤり方だったし
アニメ版じゃ送電線の鉄骨をバラしてたっけ
とにかくただだ「串刺し」がお好きな串刺し公(ヴラド・ツェペシュ)みたいな歪んだ性格の持ち主であるサタン
悪魔なんだから歪んでいて当然かもしれないけど
しかしそれを見ていたアタルが「いけない!アリステラ!」と庇おうとするがここで誰かが飛んでくるシルエットが!
誰だ?
次ページに進めばその答えがわかるがその前に予想をしておこう
でも予想もなにも・・・これブロッケンしかいないよね
この場には3人しかいないんだし浮遊体リングなんだから
ブロッケンがアリステラを庇うのか?
それとも全く違う誰かが来るのか?
ここでロビンが復活して槍を「ロビンパワー全開」とか言ってベルに変えてしまうとか?
それとも早く闘いが見たいネプチューンマンとか
でもこれ「グサッ」って音がもう出てるから普通にブッ刺さってるんだよね
それじゃロビンパワー全開もクソもねーか
だとすりゃネプやロビンのイギリス野郎コンビではなさそうだ
結局、ブロッケンとしか思えず次ページへ
けっきょく南極大冒険
するとそこに出てきたのはなんとマリキータマン!
お前生きてたのかよ!
ど~う見たって死んだキャラの終わり方だったのに
あれで「実は生きてました」とか言われてもなぁ
夢の超人タッグ編のバッファローマンやウルフマンの生死の曖昧さも問題だが、これはもっとだな
あんな高いとこから落ちても生きてたなんて!
でも生きてたところでこれで結局すぐあの世へイくことになるわけで
けっきょく南極大冒険
しかも犠牲になるのがキンターマンじゃ大して衝撃でもないし
結局死んでたも同然のキャラなんだからアリステラの“盾”役として「再利用」した感がハンパない
しかしこの漫画でモロに心臓を貫いて貫通する刺され方って初めてみたような
あ~でもバッファローマンもマンモスマンにビッグタスクで普通に貫かれてたよな
そもそもあれで生きてたのもすごすぎる(笑)
そんならマリキータマンも助かるかもしれないね?
いや・・・どう見てもこれはムリか
「衝撃」の展開かどうかよくわからないオチになったが本年はここで終わり
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しかし年内ラスト更新がこんな終わり方とはなぁ
モロに心臓貫かれてブッさされたままの展開で年をまたぐのか
なんか嫌な年越しになっちまったな...
そもそもブロッケンに羽をブッた切られたのにどうやってあそこまで浮上したんだろう?
まー飛ぼうと思えばみんな飛べるからねこの漫画は
飛べたり飛べなかったりその時々で設定が都合良くコロコロ変わるだけで
これでアリステラの改心はハッキリしたわけで、アリステラとパイレートマンはキン肉マンたちとは仲間になるのかな?
そもそもサタンが出てきた以上コイツを何とかしなきゃどうしようもないか
今後の展開を予想するにも実体のないサタンしか出てきてねーからなぁ
そもそも闘いを待っているキャラクターがゴロゴロいる状態だからある程度まとまった「軍団」を出さないといけない
でもオメガ・ケンタウリの六鎗客を上回る「軍団」なんてそう簡単に存在するんだろうか?
いくら「軍団」が求められる状況だからってたけし軍団だけはカンベンな?
とにかくアタルはすぐにでもフェイスフラッシュをマリキンに浴びせてやりな
そうすりゃ助かるだろ
でももうあれはヤらないんだろうな
「便利すぎる」ものを導入すると危機感や緊張感がなくなってそのマンガがつまらなくなる典型例でもある
FXのデモトレードが緊張感がなくて全然おもしろくないのと同じか
もうあんなの描いたらバランスブレイカーになるしゆでたまご先生も二度とこの力は描くことはないだろう
キン肉マン 週プレ最新作 第304話 「真・オメガの救世主!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビューは以上
次回は1月13日発売です