キン肉マン 36話 “必殺技(フェイバリッド)”の攻略法の巻 感想

キン肉マン最新作第36話「必殺技(フェイバリッド)”の攻略法の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)です
更新大幅に遅くなりました
それにつけてもしんどいねサラリーマンって・・・
誰かの自由や快楽の為に利用されるかわりに僅かばかりの金を細々と貰える契約が「雇用契約」・・・
でも食ってくには働くしかないし嫌なら独立するしかない資本主義社会なわけだけど・・・
まーそんな辛い現実からは目を背けてレビューに入ります
今回はブロッケンJr.のフットワークの良さが特に強調された回でした
前回、リモコンキャップ(「ハット」じゃなかったか?)を使ったトリックで奇襲に成功したブロッケン
強烈なショルダータックルをクラッシュマンの背中にメガヒットさせます
たまりません
クラッシュマンもすぐに振り向きブロッケンをクラッシュしようとしますがブロッケンはあっさりかわす
そのフットワークの良さは秀逸
またクラッシュマンのバックを取り再度ショルダータックル
これには効いたのかクラッシュマンが「ギガーッ」と悲鳴をあげます
人間で言えば「ウギャー」みたいなもんかな?(人間はそんな悲鳴あげない?)
他リングではバッファローマンがターボメンに、ロビンマスクがネメシスに攻められていて劣勢
そんな中ブロッケンは孤軍奮闘と描かれます
メディカルサスペンションに無理矢理入れられていたがそのおかげで体が良く動くとブロッケン
しかしクラッシュマンは「下等超人がぁ~。調子にのるな!」と反撃
リバース・フランケンシュタイナーをブロッケンにキメます
しかしブロッケンはすぐさまレッグスプリングで跳ね起きる
その起きた所をクラッシュの射程範囲だと迫るクラッシュマン
結局こいつの戦いはクラッシュして握りつぶすだけなのか?
それだとさすがにワンパターンな気がするが・・・
あ~でも今リバース・フランケンシュタイナー決めたか
ブロッケンは「必殺技(フェイバリッド)というものは逃げようとするから必殺技となりうる」と持論を展開
だから避けるより思い切って踏み込むんだとなんとクラッシュマンのアイアングローブに突進
そしてクラッシュされるより早くクラッシュマンの顔面にストレート!(作中では「ジャブ」となってるが)
クラッシュマンは顔面から鼻血(?)で大量出血
しかしそのままクラッシュしちまおうとするクラッシュマン
ブロッケンはすぐに後退しクラッシュを逃れる
クラッシュマンがまた迫ってくる
するとまたブロッケンは自分から突進して顔面にデンジャラス・ストレートをぶち込む
「今度は逃がさない」とクラッシュマンがまたクラッシュ
しかしブロッケンはすばらしいフットワークですぐに後退しかわす
再度ブロッケンに迫るワンパターンなクラッシュマン
ブロッケンは「わからねぇのか?もうそいつではオレを潰せないってことを」と最高にカッコいいセリフ
カーメンが全身をバラバラに解体する奇術まで駆使して必死に避けたクラッシュマンのクラッシュ
これを単なる「ヒット・アンド・アウェイ」戦法ではあるものの早くも攻略してしまったブロッケン
この時点でブロッケンが前回対戦時では実力的に負けていたミスターカーメンより大きく格上だという描写がなされました
つまり「ブロッケンは成長した」ということです
まーでも理に叶った攻略法でもありますわね
怖がって逃げようとする相手を倒すのって簡単なんですよ
問題は逃げずに向ってくる相手
そういう相手って例え実力が下でも苦戦したり負けたりということが多い
結局は「気持ちの強さ」がモノを言う事もある
とにかく「逃げ」からは何も生まれない
「攻撃こそ最大の防御」に尽きますよね
「アイアングローブなんかに守られてるから顔面攻撃は受けたことないだろ」とガンガンパンチを叩き込むブロッケン
女性人気NO1のブロッケンだけあって観客は90年当時のジュリアナギャルみたいなギャルがいっぱいいてブロッケンに声援
やはりアデランスの中野さんの妻・公子の姿はここにもなく、本当に質に入れられ人身売買か?
そんな神々しいブロッケンを見つめミートがつぶやきます
「これまではすぐに頭に血がのぼり、それで足元救われる事多かったのに今日は冷静に完璧超人を翻弄している」と感心
キン肉マンは「回復カプセルの効果があったようだのぅ」とつぶやく
しかしテリーマンは王位争奪編でキン肉マンの兄アタルに指名され一緒に戦ってから成長したと指摘
確かに王位編のブロッケンはそれまでの「ザコ超人」としての雰囲気はなかったな
あれで成長したのは同感
寧ろこのシリーズは最もブロッケンが成長しそうだしブレイクしそうな雰囲気がある
だからこそゆでたまご先生、
ブロッケンに説得力のある新・必殺技(フェイバリッド)考えてあげてください
思えば他のアイドル超人は皆複数の必殺技(フェイバリッド)やオリジナルの得意技がある
キン肉マン:マッスルスパーク・キン肉ドライバー・キン肉バスター・風林火山・カメハメ100殺法・肉のカーテン・フェイスフラッシュ
テリーマン:テキサスクローバーホールド、カーフブランディング、テキサスコンドルキック
ロビンマスク:ロビンスペシャル、タワーブリッジ、アノアロの杖
ラーメンマン:九龍城落地(ガウロンセンドロップ)、キャメルクラッチ、レッグラリアート
ウォーズマン:パロ・スペシャル、ベアークロー(スクリュー・ドライバー)
また悪魔に寝返りやがったけどバッファローマンなんて・・・
ハリケーンミキサー
ハリケーンヒート
超人十字架落とし
バッファローBOMB
タッグに入ればロングホーン・トレインとゆでたまご先生大判振る舞い!!
まだまだ続けるぜ!!
アシュラマン:各種阿修羅バスター、竜巻地獄、阿修羅稲綱落とし
ネプチューンマン:喧嘩(クォーラル)ボンバー、喧嘩スペシャル、ダブル・レッグ・スープレックス
キン肉アタル:ナパームストレッチ、アタル版マッスルスパーク
ザコどもだって
ジェロニモ:アパッチのおたけび、トマホークチョップ、ウッド・カッター・ハンド
ウルフマン:合掌ひねり・ルービックキューブ張り手・居反り投げ
しかしブロッケンJr.
・・・ベルリンの赤い雨しかない!!
ジェロニモやウルフマンだって敵を倒したフィニッシュ技や複数の持ち技があるのにブロッケンはこれだけ!
持ち技少ねぇぇぇぇぇ~!!
しかもベルリンの赤い雨で倒された超人などいないのである!
これが「必殺技(フェイバリッド)」・「フィニッシュホールド」であるのかも疑わしい
王位編でプリズマンに「単なるチョップ」と揶揄された「必殺技」のベルリンの赤い雨である
ザ・ニンジャ線では単にニンジャのバラバラの肉体を吊っていた糸を切るだけの手刀にすぎなかった
まともにダメージを与えたのはミスターカーメンの胴体を切り裂いた時だけ
それでさえ知名的なダメージを与えたわけではなかった・・・
フィニッシュ技としての位置づけには大いに無理があると言わざるを得ない
テリーマンのテキサスコンドルキックやジェロニモのトマホークチョップみたいなもので、
「ベルリンの赤い雨」は単なる「得意技」か「オリジナル技」レベルのものだろう
王位編で出した「ハンブルクの黒い霧」と大差なく、プロレスで言うところの「繋ぎ技」でしかない
ジャンボ鶴田のジャンピング・ニーパットや藤波辰巳のドラゴン・スクリューみたいなもんだ
決め技とは長州力のリキ・ラリアットやサソリ固め、天龍源一郎のパワーボムのようなものを言うのである
そもそも持ち技自体が少なすぎる
ベルリンの赤い雨以外ではせいぜいハンブルクの黒い霧くらいのもんだ
もうこうなったら父親のナチス毒ガス攻撃でも使う?
それとも架空の戦いで描かれた「ブレーンクロー」とか・・・
この技はウォーズマンのマスクを破壊できるということらしいが、
ドイツ超人だからって「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックのアイアンクローと安易に結びつけすぎかなぁ
ロビンマスクだって人間風車なんて使わないのに
なぜかゆでたまご先生はブロッケン一族やⅡ世でのジェイド含め、ドイツ超人には冷たい
他の正義超人には多くの「試合を決める技」を与えているのに、
ドイツ超人達には試合を決めるだけの説得力のある技を与えてくれない
Ⅱ世のジェイドが得た「ブロッケンの帰還」もどうか
あれもネプチューンマンのチョッキのトゲをそぎ落とすだけに終った
あれがまともにヒットすれば確かに脳天カチ割られるか相手を真っ二つにできるかもしれないが・・・
でもなんか他のアイドル超人達のフィニッシュ技とは違う「軽さ」がある
最も、テリーマンだって決め技はほとんどプロレス技だし、
おこちゃまでもマネできる代物ばかり
だからブロッケンもテリーマン的超人になるという道もあるし、
それならドイツ人らしくジャーマンなどスープレックス系の技でキメるとか?
でもやっぱり「超人」としてこのシリーズでブロッケンをブレイクさせるなら、
キン肉バスターのようにファンを惹き付けるフィニッシュホールドを与えるのは不可欠だと思う
ゆでたまご先生はベル赤に余程愛着があるのかこれ一本を妙に推すがどうなんだろうと思う・・・
さぁ、毎度のことながら大幅に話は反れた
レビューの続き
ブロッケンの攻勢に沸く客席
ブロッケンは「何が“完掌”だ!オレはそういうご大層な異名が大嫌いなんだよ!」とオラオララッシュ
アトランティスも同じような事言ってたな
で、下の階から試合を見ているマーベラスが「下等超人相手に何をてこずっている」と舌打ち
すると「おい!お前の相手は上じゃない!」と誰かが叫ぶ!
登場したのは闘将拉麵男!!
つまりラーメンマンである!!
風水のお告げが導いた相手はマーベラスだった
これは「当たり」を引いたかなラーメンマン
まー超人的には強い相手と戦いたいという気持ちが強いだろうからある意味「ハズレ」かもしれないが
ラーメンマンVSマーベラスならラーメンマンの方が普通に勝ちそう
案の定さっそくやりあう両者だがラーメンマンが一枚上手
マーリンマンのローキックの嵐をコサックダンスみたいなステップで悠々かわし、
そして一呼吸整えて、急にクワッと目を見開いて、「タチャーッ!」と見事な浴びせ蹴りをヒットさせる
マーリンマンは早速ダウンし、相手を下等超人呼ばわりしていたのが恥ずかしい有様
ダルメシマンもそうだけど「下等超人」以下の(自称)完璧超人が多いようで
そして戦いはブロッケンに戻る
「何が完璧だ。背後取られたり距離を潰されたら何もできねぇ欠陥超人じゃねーかぁ!」と叫び突進
今週はここで終る
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とりあえず、クラッシュマンのクラッシュってかなりのスピードだったはず
カーメンもそれで最後はかわしきれずにぐちょぐちょにされちゃったから
でもそれを上回るブロッケンJr.のフットワークのスピードって凄いなと思った
とりあえずブロッケンが圧倒的優勢で展開しているこの試合
でもこういう描かれ方って死亡フラグなのがこのマンガのパターン
正義超人が勝つ場合って序盤は圧倒的に攻められまくる事が多いからね・・・
でもさすがにクラッシュマンを2度も勝たせて残す意味もなさそうだし・・・
それにブロッケンやウォーズマンはしっかり勝たせて格上げさせておきたいところだろう
特にブロッケンはまともに勝ったこともまだないし、
このシリーズでは「ブロッケン強い!」を印象づけたいとゆでたまご先生もお考えなのでは
だからこのブロッケン死亡フラグにも思える前半ラッシュも「法則ハズレ」なのかなとも思う
あとはオレが再三言ってるようにベルリンの赤い雨を上回る「フィニッシュホールド」の誕生を願いたい
これができればブロッケンも他のアイドル超人達に名実共に肩を並べられると思う
「ブロッケンの弱さ=決め技の弱さ」みたいな部分もあったからね
ロビンマスクやラーメンマンのようにしっかり相手を倒して勝ち名乗りを受ける展開を見たいのである
残る対戦未確定は3組
この分だと一週ずつ残りの組み合わせも決まっていくような流れになるのかな?
と、言うかあと2組決まれば残りのカードも必然的にわかるわけだけど
天下一武道会の悟空じゃあるまいし(←何の事言ってるかわかる?天津飯と餃子初登場の時ね)
最近は読者の予想の裏をかきたいと言っている嶋田先生
普通に考えれば・・・
ウォーズマンVSポーラマン
スプリングマンVSジャック・チー
ブラックホールVSグリムリバー
だと思うが…やっぱり裏をかいてウォーズマンVSジャック・チーとかわけのわからない組み合わせしてくるのかな??
とりあえずブロッケンJr.の「できすぎ」なほど優勢な試合展開ですがこのまま終るわけもないでしょう
次週予告の見出しも「次回、窮地に陥ったクラッシュマンが見せる新戦術とは・・・!?」とある
来週はクラッシュマン反撃ターンで、再来週ブロッケンの新必殺技発披露で決着・・・かな?
まーベル赤をものすごく強化してクラッシュマンを真っ二つにできるとかなら良いのかもしれないけど
ジェイドだってベル赤の時手が燃えているというちょっと進化した描写あったし
でもそれをさっぴいてもブロッケンは持ち技が少ない(笑)
ゆでたまご先生おねがいします(笑)
以上、キン肉マン最新作第36話「必殺技(フェイバリッド)”の攻略法の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
次回は9月17日発売です

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