キン肉マン 52話 スプリングマン、意地の必殺技(フェイバリット)!!の巻 感想

キン肉マン最新作第52話「スプリングマン、意地の必殺技(フェイバリット)!!の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)です
前回のラストでバッファローマンが、グリムリパー&ターボメンの即席タッグ名「ジョン・ドウズ(名無し)」の合体攻撃である「ジョン・ドウズアロー」をくらい続けながら上手い事壁を削り続け階段が現れるというわけのわからない展開はさておき、ついにお待ちかねのスプリングマンのデビルトムボーイがターボメンをロックオン
気丈に振舞っていたバッファローマンでしたが、何度も岩肌に叩きつけられ、その上で背中を巧妙に動かしながら(?)階段を築き上げる無茶苦茶な芸当はさすがにキツかったようでダメージが現れ呻いてよろけてます
そこまでして階段作らなきゃいけなかったのか?
階段がないとできない技ならその時点でかなり使い勝手が悪いとは思うけど・・・
まー水上デスマッチかウォーズマンの体内以外なら大抵の会場に階段はあるかな・・・
いやトーナメントマウンテンもダメだしやっぱり結構会場が制限されるな・・・
それはともかくついにスプリングマンはデビルトムボーイを発動
しかしターボメンは「7年前と同じ必殺技など返り討ちにしてやる」とリボルバーを装てんし鋲(スタッド)を突出させて待ち構えます
カウンターを狙うターボメンに対しスプリングマンは多重残像拳のように何重にも見える変運動的な動きでターボメンの視覚を混乱させターボメンは照準が定まりません
そうしているうちにスプリングマンは「ガポ」ッとターボメンをその体内にハメこみました
思えばウルフマンもモンゴルマンも階段からえっちらおっちら落ちてくるバネからなぜ逃げずに素直にハメこまれたのか謎でしたがこの変運動的な残像拳のおかげで逃げられなかったんでしょうかね
ここはそう解釈しときましょう
これ以上ないほどの残虐技にも関わらず観客はここで大声援で大いに沸きます
正義超人側も「ウルフマンをバラバラにした憎くき必殺技を7年前と同じ鳥取砂丘の地で応援することになるとは思わなかったぜ」とちょっとしたカタルシス
そう、この気持ちは読者も感じてる部分だと思うんです
「正義超人を殺した必殺技が今度は味方になった」というカタルシス
ウルフマンを殺したデビルトムボーイ
ロビンマスクを殺したアトランティスドライバー
ウォーズマンを殺したハリケーンミキサー×5
この上記3必殺技で完璧超人を倒す所を読者は見たいわけですよ
悪魔超人を再登場させた時点でジャンプ連載時のファン向けのアピールであることは明らかですから、そこは徹底してほしいところでした
しかしアトランティスドライバーは不発に終わり、フィニッシュは「掟破りのタワーブリッジ」・・・
今回のデビルトムボーイもすんなりフィニッシュになるとは思えず・・・
とは言うものの最悪な残虐技にも関わらず「いけースプリングマンもっと締め上げろー」とノリノリで声援を飛ばす「心優しき正義の主人公」キン肉マン
ターボメンがバラバラになったらなったで「何もそこまでしなくても・・・」と良心の呵責に悩むのでは?
スプリングマンも「今はやりの多彩な技など必要ない。オレにはこの必殺技があれば十分」とまるでリキ・ラリアット一本で戦い抜く長州力のような矜持を示します(サソリ固めとバックドロップもあるにはあるが)
確かに他の再登場悪魔超人と違ってスプリングマンはあまり新技もないようで・・・
ターボメンはさすがにキツいらしく声も絶え絶えになりながら過去にモンゴルマンに破られたじゃねぇかとスプリングマンにとって痛いところを突きます
スプリングマンはモンゴルマンの強さを素直に認め、その後7年間ひたすらこの技の強化に努めたと「あれから7年」の修行中シーン回想の場面が背後に描かれます
こ・・・これは・・・
さすがに突っ込まざるを得ない・・・
まず7年前にモンゴルマンに殺されたのにどうやって復活したのか
超人墓場だってそんなすぐ復活できないしその後数年亡霊超人としてタッグ編などで描かれてもいる
しかし「7年間・2555日」とモンゴルマンに殺されてからすぐ修行を開始した事になっている
超人墓場にいる期間も修行をしていたという解釈をすれば良いのだろうか?
墓場ではなんか北斗の拳の帝都編の発電機の動力みたいなのをウォーズマン達は一生懸命回していたが・・・
超人墓場で修行してるヒマなんてあったんだろうか?
ドクターボンベは何もせずテレビまで与えられVIP待遇だったみだいだけど
そしてそのスプリングマンを鍛えているのがわかりやすい鬼教官(?)のスニゲーター
コイツも当時は死んでいたはずでやはり同様に亡霊超人としてその後数年間描かれている
どっちも死んでいるはずの超人が悪魔の修行場(これは現世)で修行をしているのである
背後では「オモチャ(イロモノ)超人仲間」のステカセキングも心配そうに見つめている・・・
このステカセキングの絵は必要だったのだろうか?
そして強化に成功したデビルトムボーイ(螺旋壊体絞り)を見て他の悪魔超人達が背後で歓声を挙げている中にバッファローマンの姿が・・・
その当時は正義超人に戻ってタッグ編や王位編を闘っていたはずのバッファローマンがなぜこの場に・・・
どう考えてもこれは7人の悪魔超人編以前の(後付け)設定をモンゴルマン戦以後にハメこんでしまった為の時間軸上の矛盾であり、これはもう突っ込まずにはいられない・・・
とにかくデビルトムボーイの強化に努力したのは分るとともに、「絶大なる矛盾」もマンガ「キン肉マン」の魅力の一つと捉えていく許容度も求められることも再認識したシーンでありました(笑)
そしてその強化策の目玉であるスプリングマンの丸状のバネが鋭利な刃物状に形態を変えて「スプリングナイフ」と化し、ただ締め付けるより切断しやすい状態になり強烈に締め付けることになりました
ただどっちが苦しいかと言えば丸状で全身を切断されるほど締め付けられる方が苦しむ時間も長いし絶対キツいと思うわけで、そう考えるとウルフマンはめちゃくちゃ辛い死に方をしたのだとしみじみ痛感・・・
ターボメンはこれはもうヤバいとついにステカセキングを苦しめた相手のパワーを吸収し相手に「還元」するアースクラッシュを始動させ全身が発光を始めます
スプリングマンはステカセキング戦を見ているからそんなことは百も承知の助だと絶叫
その前に一気にバラバラにしてやるとさらに強烈にキュッキュッと締め付けます
たまりません
ターボメンは「光速ターボクラッシュ」でさらに吸収速度を速めます
「お前の体はどんどん硬度を増してるぞ」とターボメン
「だったら(締め付けられてる)お前にとって自殺行為なんじゃねぇのか?」と返すスプリングマン
キン肉マンも「完璧超人が敵に塩を送るとは大ミスだわい」と加勢
勝利を確信したスプリングマンでしたが「ケ・・・カッ・・・」と異変が・・・
「バカめ、鉄のボディの硬度が上昇すれば逆にお前の最大の能力であるバネの弾性は低下する。もはやお前はバネ超人ではない」と真理を語る
スプリングマンの体はカチコチに固まってしまい全身にひび割れまで生じています
「お前はもうただの鉄クズにすぎん」とまるでスプリングマンがスクラップ三太夫だと言わんばかりの罵声を浴びせターボメンはデビルトムボーイから脱出しちまいます
「能無しのオモチャ超人よ・・・未だに成仏できないステカセキングの哀れな亡霊のもとに行けー!」と叫びながらターボメンはリボルバーの鋲(スタッド)をスプリングマンの顔面に突き刺しちまいます
そしてそのまま回転させる<完遂>リボルバーフィンで鉄くずのスクラップ三太夫と化したスプリングマンの体を回転させながらバッファローマンにぶつけて両者KOのような状態になりました
スプリングマンはわかりますがなぜかバッファローマンもピクりともしません・・・
グリムリパーは「終わりましたね」とニヤリ
しかしターボメンの背後で「ケケケ~」と力弱いけどどこかで聞いたような声が・・・
「タ・・・ターボメンよ。お前のターボチャージャー機能は・・・、オ・・・オレの体を自壊させる為の増幅装置だったようだが・・・。しかし同時にそれは悪魔最大の武器・・・“敵を倒すまではどんな手を使ってでもぜ・・・絶対に諦めない心”まで増幅させちまったようだぜ・・・」と最高にカッコいいセリフが続く
もちろん、声の主はスプリングマン
なんとバッファローマンを自らの背中の上に仰向けに抱え上げ、どう見ても「あのツープラトン」の体制です
「掟破りのロングホーン・トレイン」がターボメンをロックオンした最高潮の状態で今回は終わりです
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う~んここでまた2週間おあずけは辛い・・・
めちゃくちゃカッコ良くめちゃくちゃ盛り上がってきたとこなのに・・・
隔週更新はもう決定的な流れですが、
隔週ペースになると読者の熱や盛り上がりが冷めてしまう事もあるでしょうし、
試合に話数を多く割くと間延び感も倍増しますよね
現に次回更新は3月18日でもうその次の回は来月の4月になってしまうわけです
月に2回だけとなると1話1話を相当重厚にしないと読者がついてきてくれない可能性もありますよね
とくに今回のように盛り上がって「うぉ~早く続きが見てぇ~」となって2週間待つのはなかなか・・・
まー月間誌のマンガを読み慣れている読者なら大丈夫でしょうが
あとは隔週発行の昔のヤンサンとかね
それにしてもまさかロングホーントレインをスプリングマンが仕掛けるとは
自らを倒したモンゴルマンの技でもあり抵抗感は強いはずなのに
しかもそのモンゴルマン(ラーメンマン)が下で見守っている中で堂々と仕掛けるわけですから
アトランティスドライバーが不発に終わり「掟破りのタワーブリッジ」でマーリンマンを倒した時は正直萎える展開でしたが、今回はちょっと興奮する展開ですよね
そりゃデビルトムボーイでバラバラになるのも見たかったですが、やっぱり完璧超人クラスの相手だとなかなかそれも難しいのは最初からわかっていましたからね
やっぱりウルフマンのような格下の典型的なかませ犬超人じゃないとすんなりバラバラにはならないですよね
そのウルフマンも今回散々名前が出るのにこの戦いに参戦しないことに関しては誰も気にしない不条理
もう「ウルフマン(ついでにメイビアも)=アイドル超人としては戦力外」というのは暗黙の了解なのか
ジェロニモもかなり当落線上だと思うが・・・
とりあえずウルフマンはもうカナスペと大差ないレベルになっちまったと
寧ろ格下っぽかったペンタゴンが不意打ちとは言えあんだけの強さを見せてますますウルフマンの株は急降下
逆にペンタゴンの株はストップ高
正義超人界は割と序列が初期で定着してしまっている感がありますが、稀にこーゆーこともありますよね
そういえばカレクックや便器マンが人間に戻された事なんてもう別のマンガの出来事だったんじゃないかと思えるほど遠い過去の話のように思えますよね
最終回でその2人を元の超人に戻すことをゆでたまご先生が忘れてしまっていそうな気さえします(笑)
いっそ人間になってからの生活ぶりも番外編で描いてほしいものです
カレクックはココイチの社員で便器マンはTOTOの社員になっているのかな
それにしてもこのロングホーン・トレインはターボメンだけを狙うものでしょうか
基本的に相手2人をまとめて倒す技ですがグリムリバーはコーナーに控えていて一緒にやられるのも不自然
さらにグリムリバーはまだまだ余力もあれば隠された力や技もありそうですからね
あのマジカルスカートの構造もどうなってるのかわけわからないし
とりあえずスプリングマンはもう「相打ちモード」に入ってる感じだからターボメンだけでも倒すのかな
いや、スプリングマンはボロボロだけどかろうじて一命はとりとめるんだろうか
でもブラックホールのボロボロさと違ってもうスプリングマンは末期のアトランティスのような命燃え尽きる前の最後の輝きのような雰囲気を感じるからターボメンをロングホーンで串刺しにしたら力尽きるかもな
それか、トレインでは死ななかったターボメンを最後のデビルトムボーイでバラバラにして自分も一緒に粉々に砕け散るとか
個人的にはブラックホールを2度も勝たせるほどプッシュするくらいならスプリングマンも生かしてほしかった
でも描写見る限りでは「生存」は絶望的っぽいなぁ
だったらせめてどんな最期を迎えるのかを見届けたいもんです
とりあえず次週で少なくともターボメンは倒されるでしょうか
ただグリムリバーまで一緒に倒すのはなさそうですから残ったバッファローマンとシングルですかね
そうなるとロビンやウォーズマンの試合はますます先になりそうですね
5月くらいかな
そんなペースじゃネプやアシュラマンや悪魔将軍が登場するのは何ヶ月先の事やら
アタルやフェニックスが登場するのなんて何年先のことやら(>_<) アシュラマンやネプはⅡ世で割と最近描いたばかりだから今回は描かないのかな Ⅱ世を読んでる読者層とこの新・キン肉マンを読んでる層がどの程度被っているかわからない部分もあるけど でもアシュラマンはなんだかんだでもう結構前の話だよなぁ・・・ とにかく長くゆったりした更新ペースになりそうですから、気長に「2週間に1度の楽しみ」感覚で読み続けましょうか そのうち何とかなるでしょう 以上、キン肉マン最新作第52話「スプリングマン、意地の必殺技(フェイバリット)!!の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)でした 次回は3月18日発売です

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