キン肉マン 203話 悪魔将軍の底力 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第203話 「悪魔将軍の底力!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)
突然試合中に「チェンジ!硬度10♯(シャープ)」とか絶叫して頭がおかしくなったかと思われた悪魔将軍
だがやはり彼は中二病おキチガイじゃあなかった
本当に硬度10を半音超えちまいやがった!
そしてその硬くそそり勃った肉体でなぜかかんぬきスープレックスを超人閻魔に決めた悪魔将軍
その技硬度と関係ねーだろ(笑)
そして悪魔将軍の全身はキン肉マンやネメシスが「今まで見たこともない輝き」と表現される状態に
なんだか美しいんだかグロいんだか微妙な状態ではある
とにかくカチカチに硬くて気持ちいいんだろう
そんな硬い肉体なのにスープレックスで見事なブリッジできる柔軟性は残っている都合の良い肉体のようで
人間のプロレスラーだって綺麗なブリッジするためにある程度の脂肪を付けているってのにね
カチカチの痩せマッチョ体型みたいな体だと上体の柔軟性が失われてブリッジってなかなかできないからね
ブリッジをキメながら将軍はんは「ずっと何かが足りなかった。ダイヤモンドを超える・・・あとわずかで突破できそうな気配は常にあった。だがそこには決して届かない何かが足りない。ザ・マンの知り得ぬ力・・・私の理解を超える力があるはずだ。足りない何かを延々と探し続けて私は下界にまで降りた。そしてとうとう見つけた」と語気を強めてキン肉マンをリング上から睨みつける
睨まれて女の子みたいに口に手を当ててビビるキン肉マンを尻目に悪魔将軍は「だが残念なことに、それは私に使える力ではなかった」と続けることから「それ」とは友情パワーか火事場のクソ力のことなんだろう
悪魔将軍は「そして同時に我々の限界を悟った」と続ける
かんぬきスープレックスをくらっても全くノーダメージなご様子の超人閻魔は「我々・・・」と口にする
「あぁ、しかしだからと言ってまだまだ我々の仕事は終わっていない。私が希望を見出した次世代の超人どもにしっかりと道をつけてやること。それを妨げるのが貴様の作ったシステムであるならそれを徹底的に破壊し尽くしてやることだ」と言う将軍様の姿に、なんだかまた薄めたカルピスのような中身のない長会話が試合中にも関わらずおっぱじまりそうな気配を感じる・・・
そしてノーダメージの閻魔はんはそのメタボ極まりない巨体からは想像もつかない見事な跳ね起きを見せる
田上明もゲーリー・オブライトも泣いています
「我々・・・お前からそんな言葉を聞くことができるとは驚いた」と背中を向け合って会話する閻魔さま
悪魔将軍は「あぁそれは貴様も含む我々11人にしかできない仕事だ。それが我らの最後の使命。それをヤる者が私以外にいないというのであれば、貴様を含む残り10人の全てを背負ってこの私がそれを為す。そのためだけなら私にも限定的にこの不思議な力が使えるらしい。足りないものは埋まった」と言うと体に力をこめる
そして「これが私の永年追い求めていた力、ダイヤモンドパワーを超える硬度を実現した硬度10♯(シャープ)!ロンズデーライトパワーだ!」と喚き散らしてまるで超(スーパー)サイヤ人にでもなるかのように全身に妙なオーラをまとってやたらカッコいい将軍さま
ロンズデーライトって隕石に交じってるとかいうわけのわかんねー物質だよな?
ダイヤモンドより硬いとかそうでないとか意見が割れてる
それよりウルツァイトの方が硬いんじゃないのか?
ロンズデーライトパワー」も「ウルツァイトパワー」もネーミング的にはどっちもイけそうな気はするけど
なぜかロンズデーライトの方を選んだゆでたまご先生
好きです
とにかく隕石絡みの半分地球外物質に活路を求めた悪魔将軍
それだとシングマンの肉体もそうだったけど・・・
なんかいろいろ被るよね将軍様とシングマンって
お互い両肩に妙な出っ張りがある点とか無表情な点とか
シングマン今なにヤってんだろう
あんなギャグマンガみたいな退場(空のかなたにフッ飛ばされる)で死んじゃうとも思えないんだけどなぁ
で、閻魔さまはグロロロ言いながら「そうか“我々”か。それがその力(我々10人の全てを背負った力)招待か・・・」と穏やかに語りながらもすぐに激昂して「お前ともあろう者までもがすっかり下等超人になり下がりおって!」と喚き散らしてその重い巨体で上空高く舞い上がり硬度10・ダイヤモンドパワーを発動させ組んだ両腕によるハンマーに全体重をかけて将軍はんを力で叩き潰そうとする
しかし将軍は閻魔の全体重を乗せた硬度10の攻撃を右腕一本でガードすると、閻魔の両手のダイヤモンドの結晶体がボロボロと崩れ落ち始めて、半音とはいえそのすさまじい硬度の差を見せつける
そして空いている左腕でガラ空きの閻魔様のメタボ腹に「フォォ~ッ!」とか変態仮面みたいな掛け声と共に正拳突きを叩き込むと、ストロング・ザ・武道の防具の部分に亀裂が走って砕け始める
これって寧ろ硬度10にしない方が防具は柔軟性があって頑丈だったような気がするし、これじゃ凍らせて殴ってるのと同じことになってる気がするし・・・やっぱ何でも硬けりゃいいってもんじゃないね(笑)
硬くていいのはあっちだけだ
勃ってきた・・・
閻魔は将軍をボコボコにタコ殴りにするがただでさえ半音硬い肉体の将軍様はガードの体勢を取って防御
すると閻魔様の拳のダイヤモンドがボロボロと砕け落ちる
まさに「天然のパーフェクトディフェンダー(肉のカーテン)」状態だ
たまりません
閻魔はボロボロと崩れ落ちる自らの拳を見て痛そうにしているものの拳は原形をとどめたまま
一体どうなってんだこの体の構造は
将軍は「ジェネラル・ディスコス」という肩の円盤(これ円盤だったのかよ!)を肘の部分に移動させる
ディスコスとは円盤の事ね
そしてその円盤ごとラリアートを叩き込む荒業「ロンズデーライトクローズライン」をぶちかます
これは相当効いたようでブドーの胸の防具の部分がかなり破損してその下の肉体がかなり露見してきた
それでも大してダメージを受けてないような雰囲気で立ち上がる閻魔
そんな閻魔の姿を見てピークア・ブーが「硬度は明らかに悪魔将軍の方が上だ。やつは・・・硬度10超えを確かに実現したようだ。しかし、それでもなお威厳を失わず泰然とその男に退治し続ける武道(ブドー)の姿。こういう言い方をするのは我らの主に失礼かもしれないがなんと美しいんだ」とそっち系なセリフを口にする
ブーはニュージーランド出身超人だ
ただでさえドイツ人と角界とニュージーランド人はそっち系が多いってのに・・・
とにかくそんな「男が惚れる」男の中の男状態の閻魔様にネプシューンマンも「完璧超人かくあるべき。悪魔将軍がその背中を悪魔どもに見せつけているように、超人閻魔もまた我らにそれを背中で語っている。確かに見方によれば彼は独裁者かもしれない。しかしその信念にある種の筋は通っている。完璧超人という生き様を見出した男ん中の男の誇りに満ちたその闘いぶり・・・しっかり目にやきつけようではないか」と同調する
そういやイギリス人もそっち系がかなり多いんだよな
もう世界中ガチホモだらけじゃねーか(>_<) 閻魔様は「ロンズデーライトパワー、見事な力だゴールドマン」とひとまず褒めたもののすぐに「だが硬度で限界を超えただけで私を納得させたと思うなよ。問題はその力が本当に私を倒す突破口になりうるものなのかどうかだ。そうでなければ意味がない」と硬きゃいいってもんじゃないことを力説する閻魔様 確かに先端の色ツヤとか角度とか反り具合とか持続力とか他にもいろいろ大事な要素はあるよね とにかく言葉より行動で示してくれってことだ閻魔 ズッコンバッコン だが閻魔は中身のない会話をやめようとはしない ケータイ(スマホ)やネットがなかった頃の女子同士の長電話並にコイツの長話には中身がない 「我らがその力を求めたのはなんのためか。最初の記憶など私は失ったとお前は思っているのかもしれん。だが私はそのことだけを考えてここまでずっと過ごしてきた。このような仮面をつけ当時とは違う名を名乗っても。それだけは偽りのない真実だ。その芯だけは変われはしない。あの頃と何も」と語る閻魔の目がいつもの血走って充血した目じゃなく、目ん玉がなくなって太古のやたらゴツい超人の神みたいな目になっている これはなんだ? 悪魔将軍(ゴールドマン)への友情に目覚め始めたってことか? その言葉を受けてゴールドマンも「そんなことはわかっている。なぜなら、私とあんたは同じだ」と返す すると超人閻魔は「そうかではこれが最後の審判だゴールドマン」と切り出す そしてまたいつもの血走って充血した瞳孔を見開いた閻魔様 「お前の得たその力でこれに耐え抜くことができるかどうか今一度試させてもらおう」と何かをするご様子 吹き出し内の書体が変化するほど意味深に叫び何か恐ろしい技を敢行しようとする超人閻魔 ゴールドマンも「受けて勃とう!悪魔将軍として、超人閻魔・・・貴様の奥義を!」と応戦体勢に入る 次回煽り見出しは「“超”頂上決戦が最終局面を迎える…!?」とある いよいよ闘いもクライマックスか? とにかくいちいち1つ技をキメる度に何か喋り始めて中断してないで普通に闘ってほしいもんだが 次回からはテンポ良い闘いを期待しつつ今回は終わり ---------------------------------------------------------------------------- それにしてもこの2人の闘いはちょっとスケールが大きすぎていまいち入りこめないなぁ この闘いの後に誰と誰が闘ってもちっぽけに見えちまうみたいな しかもここまでスケールが大きすぎてもなんだか完璧ロボット同士の闘いみたいで面白みにかけるというか やっぱりダイヤモンドパワーが余計な設定だった気がしてきた・・・ 普通に己の肉体と肉体でぶつかり合う闘いに本当の面白さが隠れているんじゃないかとね 多分対極にあるキャラが己の肉体と人間にもできるプロレス技だけで闘うテリーマンとかなんだろうけど でも今となっちゃテリーマンとかブロッケンあたりのレベルのキャラの試合が妙に恋しくも思える なんならスカイマンでもいい それでもだめん時ゃフランスのルピーンでもはたまたアフリカ代表のキンターマンでもいい 寧ろそいつらの試合は見たくてたマラねぇ(笑) とにかくお互いの肉体で闘う試合が見たくなってきたな 豪華なオードブルに飽きてサッパリしたサンマ定食が食べたくなってきた気分みたいな感じかな あぁそうか この二人は喜怒哀楽がなさすぎるんだ だからいまいち入り込めないんだ どっちもポーカーフェイスをキープしながら闘ってるからノリが悪いというか勃ちが悪いというかね 閻魔様は目は血走っていつも怒りに満ちた顔してるから「怒」の感情だけは常に出しているようだけど 将軍様があまりに人間味なさすぎるんだよなクールすぎて スラムダンクで流川は完璧だけど喜怒哀楽があまりないからいまいち人気がなく、花道や三井みたいに喜怒哀楽が激しかったり挫折を乗り越えてきたようなキャラの方が人気だったのに似たもんがあるってことか ジャンプ誌上での人気投票結果は1位桜木花道(6893票)、2位三井(4777票)、3位流川(2956票)だったし、流川の票はルックスの良さだけで投票した女子票がかなりあったからそれ差し引くとさらに低い やっぱり「無表情ロボット」だと読者の共感が得られにくいのかもね でもこのマンガの人気投票だとウォーズマンとか悪魔将軍のような喜怒哀楽がないタイプが人気なんだよな つくづくこのマンガの人気投票結果は「ビジュアル重視」が過ぎる 絶対カッコ良さだけで選んでるだろって面子ばっかりだし(笑) たまにはルパンや金玉を1位にしてみればいいのにね 好きなの?って訊けたらいいのにね でも今年は超人総選挙やるんじゃないかな 大体2年に1回ペースっぽいしなんせ今年は平成29年で29(にく)の年だからね とにかくこの2人の闘いは作中のレベルをインフレさせるだけであまりメリットがない気もしてきた こんな化け物にどうやって勝つのかと その上会話挟んでばっかりだから店舗も悪いときている 同じ長い試合かつ途中で長期脱線したけれどまだキン肉マンVSネメシスは肉体同士のぶつかり合いだった だからあの闘いは楽しめた お互いの持ち技を全て出し切ったのもあるし それに比べるとちょっとこの闘いは「クドい」かな・・・ 10話レベルの長期試合が2試合続く状況でこのクドさはあまりよろしくない気がする ロンズデーライトパワーを発動させたシーンはめちゃカッコ良くて少しテンション上がったんだよ まるでスーパーサイヤ人に変身した時みたいでさ でも円盤ラリアット(ロンズデーライトクローズライン)やっただけみたいなさ ただ硬くなって彼女を喜ばせただけみたいなさ まーこの試合にはあまり期待できないけど次回に何か閻魔さまがすごいことヤりそうだからその経緯を見守りましょうか ただ試合はあまり薄めて引き延ばさない方が良いとは思うということで 週刊連載が大変な作業だということもわかるからこればっかりはどっちがいいとも言えないけどさ それでも「キン肉マン」が読める幸せというものがある 今はただ目の前にある壁がスーッと開けていく気持ちになるのを待ちましょうか とりあえず扱きましょう キン肉マン 週プレ最新作 第203話 「悪魔将軍の底力!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)は以上 次回は4月10日発売です Dang Dang 気になる

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