キン肉マン 週プレ最新作 第245話 「華麗なる火炎殺法!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)
めちゃくちゃ無理ある発火方法(火起こし)で都合良く「モステクマ・ディフェンス」を発動させた盗人ジョージ
これでヘイルマンの氷結果汁殺法も怖くない?
物理的矛盾なんてクソくらえ?
そもそもなんであなたは熱くないの?
あなたはだぁれ?
それはともかくさっそく炎に包まれた身のままで放つファイア・ローリング・ソバットを敢行
ヘイルマンは両腕をクロスしてガードするがその氷の腕が解けちまってガードが解けてアゴにカチくらっちまう
ヘイルマンはカキャーとかいいながら「まさかこんなことが・・・」と動揺する
お気持ちわかります
こんな原始的かつご都合主義的すぎる「火起こし」が実現されたら対戦相手としてはたマラないですわね
しかもなんで自分は全身火に包まれていてもビクともしないのか30年以上何の説明もないままだし
やってることはフツーに焼身自殺なんだよね
しかしコイツは熱さを全く感じない肉体を持っている・・・
ルパンのパイカルみてーに超硬質液体に全身を包まれてるわけじゃああるまいし
自分は熱くないけど相手は熱いなんてなんてムシのいい技なんだ
とりあえずヘイルマン・・・「こんなことが・・・」の後に言いたかった言葉はもちろん「物理的に可能なのか?」ですよね?
その気持ちよくわかるよ
ヘイルマンは「まさか・・・お前の炎を操る術は知っているが、それはあのお前が0歳なのにモステクマ星から地球のイギリスのロンドンに移住して盗んだロビンマスクの“アノアロの杖”で起こしていた特別な現象・・・今はその杖を失っているはずだ!それがなぜ!?」と喚き散らす
0歳から盗人稼業に手を染めていた盗人ジョージは「フッ・・・お前の指摘通りかつて私は炎を使い闘う術を身につけていた。そして今ではそのキーアイテムは本来の持ち主に返し私からその術は奪われた」と昔を懐かしむ
そもそも「本来の持ち主に返し」ってまるで自分から返したみたいな言い方やめろよ
ロビンが念じただけで杖が意思をもっているのか自分からロビンの元に戻っちまったんだろが
そしてジョージは「だが今でもな火種さえ起こせばその術は忘れちゃいない」と空中から文字通り火をまとい「マリポーサ火玉弾」を敢行する
つーかその前にさ・・・マリポーサさっきまで普通に宙に浮いてたよね
確かに空飛べるマンガなんだけどさ
試合中はホークマンとか一部の飛翔系キャラを除いて極力そーゆーこと(舞空術)はしないマンガだと思ってたんだけど
それやっちゃうとプロレス漫画じゃなくてドラゴンボール的な超絶バトルマンガになっちゃってリングで闘う意味なくなっちゃうからね
そのあたりの線引きがめちゃくちゃ曖昧だしそのうち巨大化能力も都合良く状況状況に応じて復活しかねないマンガだなこりゃ
そんなわだかまりはともかくヘイルマンは「マリポーサ火玉弾」をヘイルブレスで迎撃する
しかしコーナー鉄柱をこすった程度で得た火力なのにそのヘイルブレスを完全に無効化しちまうマリポーサ
そのまま頭から突進するのかと思いきや急に挙動不審にクルリと反転して180度体勢を変える
その体勢のまま回転を加えて「ファイヤートーチロケット」とかほざきながらヘイルマンにミサイルキックをぶちかます
だがよくわからない描写だがヘイルマンに当てるでもなく次ページではすぐにまた距離を取ってしまっていていまいち意味がわからない技
とにかく趣旨としては炎に包まれて回転しながらミサイルキックを放つことでその熱風で氷上リングを溶かすことが狙いだったようで
狙い通りその「ファイヤートーチロケット」によって氷が溶けて一直線の轍(足場)ができた
ただ描写を見る限りじゃこの部分も結局氷に違いないと思うけど・・・
とにかくマリポーサは「これで私の足が再び生きる」と無理やり肯定してその轍の部分を側転バク転で都合よく滑りもせずヘイルマンに接近
その勢いのまま「ファイア・ボディアタック」をヘイルマンにぶちかます
その熱さでヘイルマンの氷の肉体がジュワーッと溶けだす
そんなまわりくどいことしないで一気に火炎放射で焼き尽くして気化蒸発させちまえばいいだろうに
ヘイルマンは「これしきの炎など!」とか必死に強がってマリポーサを跳ね飛ばす
しかしマリポーサはすぐさますっぽんのようにまとわりつき今度はボディーシザースの体勢に入る
そしてその体勢のままかつてロビンマスクの顔面を仮面の上から焼き焦がしたファイアー・ヘッドバッドを叩き込む
あぁそういやヘイルマンの顔ってロビンの仮面っぽいよね
そーゆー括りでもあったのねこの闘いは
ロビンっぽい顔した谷津と闘わせてとりあえずこのヘッドバッドのシーンを描きたかっただけだろみたいな
ヘイルマンの顔は順調に溶け始める
マリポは「だから最初に言ったであろう。お前に勝機は微塵もないと」と言葉責めも精神的にもダメージを与え闘争心まで溶かそうとする
なぜかヘイルマンのスケートシューズみてーな足がカットインする
何か意味があるのかと思った
だが次ページに進むと何もない
ヘイルマンがこのマンガ名物の「ミスミスミス」ジャイアント・スウィングで悪あがきしているだけだ
そういやロビンはジャイアントスウィングで火を消そうとしたらアノアロの杖が出て来て動揺してそのスキに体に抱き着かれて「炎のヘッドバッド」の嵐をくらうことになったんだっけか
ヘイルマンはジャイアントスイングの勢いのままコーナーの鉄柱めがけてマリポーサを投げつけて脳天をカチ割ろうとするが、コーナーの鉄柱とは都合良く火種を起こせるくらい「お友達」状態のマリポはすぐに体を反転させコーナーを蹴って再びカウンターか・・・と思いきや
次ページに進むと別に何もなくなんかこの闘いは思わせぶりな描写が多いが「何もない」で終わることが多発する
全身の氷が溶けてポタポタとしたたり始めたヘイルマン
マリポーサはやはり完全に宙に浮きながら「フフフ・・・この炎対氷の対決どうやら私に分があるようだな」と勝ち誇る
だから舞空術は使っちゃダメだって・・・
それやっていいのはペンタゴンとB・Hのお友達コンビとかホークマンとか空飛べる系の形態をもったキャラだけだって
人間型超人のアンタがそれやっちゃダメなんだよ
それだとドラゴンボールであってプロレスじゃあないんだよ・・・
ヘイルマンは最後の悪あがきなのか「フリージング・リング・マキシマム」と絶叫し「最大限のフリージングリング」作成を敢行する
すると再びリングがめっちゃ激しく氷結し始めてさらにボコボコとアイスバーみてーな氷板が次々と発生する都合の良い展開に
ヘイルマンはブリザードソードでその氷板を豆腐みたいにスパスパ切りまくりそれをまとめてマリポーサに投げつける
その「アイスウォール・プリズン」という氷の壁を何枚も投げつけて相手を取り囲んで氷漬けにしちまう大技にマリポーサもハマっちまった
完全に「聖闘士星矢」でアクエリアスカミュや弟子の氷河が使ったフリージングコフィンそのまんまな技
あれは黄金聖闘士数人でタコ殴りにしても破壊できない永久氷壁という設定だったがこっちはすぐ破壊されそう感ハンパないまま今回は終わり
————————————————————————————————–
なんだか変な描写が多かったなぁ今回は
ミサイルキックをぶちかますかと思えば次ページでは何もしてないとか
スケートシューズで何かするかと思えば次ページでは馳浩みてーにジャイアントスウィングしてるだけとか
コーナーに投げつけられ反転してコーナー蹴って反撃かと思えば次ページでは何もせずただ宙に浮いてるだけとか(そもそも浮いちゃダメ)
奥歯に物が挟まったような・・・
谷間にモノが挟まったような・・・
とりあえずそろそろヘイルマンはおさらばの時が近づいているかな
この「なんちゃってフリージングコフィン」にマリポーサも多少は苦労するけどなんだかんだであっさり突破するだろう
そうなりゃ待ってるのはもう・・・偽・マッスルリベンジャーだけだ
偽物であろうとマリポーサはフィニッシュホールドとして使うんだろうか
それはそれでちょっとマヌケな話だが
それとも全く違う「モステクマ・ドライバー」的な新技でも用意してるんだろうか?
そもそもあの「偽・マッスルリベンジャー」は最終的に相手をどうしたらKOになるのか目的がわからん
ひたすら相手の頭部に上から頭突きを叩き込み続けて頭蓋骨を陥没させるのが狙いなのか
それともその勢いで首の骨をヘシ折るのが狙いなのか
それでもダメん時ゃマットに完全に埋没させて窒息死させるのが狙いなのか
まるで「燃えるお兄さん」並みに目的がわからない技である
たまりません
そういやあったよな燃えるお兄さんって
あれ何する漫画だったんだ
なんかもう惰性で見ちまってたよな
当時はジャンプ黄金期だ
連載さえされてりゃ面白くなくても他の人気漫画と抱き合わせである程度ヒットするしそのまま流れで一緒に読まれたりするもんな
あの程度の漫画ですりゃアニメ化・ゲーム化までされて印税・版権収入ウハウハだったんだろうし
あの作者の佐藤正はそれ以降全くヒットが出せず完全な「一発屋」として終わっている
んでもあの作品の稼ぎだけで一生食ってけるくらいは稼いだんだろう
それっくらい80年代黄金期のジャンプマンガはめちゃくちゃ稼げるコンテンツだったわけでバブルともかぶっていたからな
コロコロコミックだってそうだ
とにかく80年代後半から90年代前半はあらゆるものがバブルだった
ケータイもネットも広く普及する前だったあの時代はマンガだろうが音楽だろうがエロ本だろうが何でも簡単に売れて稼げた夢のような時代
その頃に活動していた人間は巨万の富を手にしている人間が多い
生まれた時代に恵まれたという側面もあるんだろう
幼少期はまだものが少ない時代だった
だが80年代後半から90年代前半に人生の絶頂期(一番クリエイティブ能力に溢れている時期)を迎えた世代だけに成功できる可能性も高かった
今みたいにもうあらゆるコンテンツが溢れちまって何か新しい事をヤッても成功するのが難しい時代とは雲泥の差だ
90年代前半ならこのオレもギリギリ10代後半とかだったし何か高校生の時にゆでたまご先生みたいに何か始めてりゃよかったかもな・・・
そういや佐藤正よりさらに劣る一発屋だった変態仮面の作者あんど慶周だって何が好転するかわからんもんで2013年になってそれが実写映画化されて突然金が降ってきたりしてるもんな
それは「珍遊記」が実写映画化された漫画太郎だってそうだし、あの頃マンガ連載してたってだけで「リバイバル・マネー」が降って来ることも期待できるわけだしやっぱいろいろ美味しいよね
珍遊記や変態仮面はアニメかもゲーム化もされてねーし単行本も奇遇にもどちらも6巻ずつしか出てねーからその作品の収入だけで一生は食ってけねーだろうけど両作家ともその後大したヒットも連載もないけどイラストレーターやったりと手堅く収入は得ていたようだし
生まれる時代によって成功する可能性の大小は明らかにあるよね
遅く生まれれば生まれるほど成功するのは難しくなる側面もあるし
でもどんな時代であっても新しいものを「創造」できる発想力がある人間はいつだって成功するんだろうし
そう考えると人生ってなんだろうね・・・
・・・ミッキー!
アーッ!
なんだか切なくなってきちまったんでキン肉マン 週プレ最新作 第245話 「華麗なる火炎殺法!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)は以上
次回は5月21日発売です