キン肉マン 週プレ最新作 第535話 「仮面の感涙!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)
おぉ~これは深い
今回は人材育成に於いてめっちゃ大事なことをロビンが口にしている
自らを反省した上での発言
ゆでたまご先生って人材育成の経験あるんだろうか?
18歳から漫画化という「個人事業主」としてヤッてきたお二人
考えられるのはアシスタントの存在か
これは中井先生が主に接する立場だが
以前対談で中井先生が優秀なアシスタントは手厚い待遇をしてでも確保したいと言っていたような
これって会社組織でも同じだろうな
優秀な人材を失いたくないから好待遇を提供する
プロスポーツチームも優秀な選手に移籍されないよう好年俸や特別待遇を与える
だが会社組織は働いていて当然ストレスが多い
自分の上に上司がいてそして経営者がいる
自分の考えと違うと思っても上司の指示(意思・主張・価値観)に従わなきゃいけねーしその上の経営者の(意思・主張・価値観・怠慢・傲慢・コーマン)にも従わなきゃいけねー
「自分を殺して」従うことはかなりのストレスだわいな
そして上司も経営者も基本的には「自分を超えない」範囲で成長させて上手いことコキ使ってコキまくろうとしている
超えられれば自分より出世されたり他の会社にイッてしまったりするからそれはそれで困るわけだ
そして自分の思い通りに従わせるにはパワハラなどのプレッシャーを与えたりさらに酷ければ恐怖で威嚇して支配する「恐怖政治」になる
2000年くらいまでの営業系とか証券会社とかかなり多くがこんな感じの社風だった
オレの経験では大学時代にバイトした光通信のテレアポや佐川急便の不在配達受付がまさにこのような環境
常に怒声が飛び交い数字が悪ければ一切の言い訳が許されず全員が見てる前で罵倒され叱責される
「心理的安全性」なんて言葉のかけらもなかった時代
当然部下は常に「脳が萎縮した」状態で働かされる
こういうのって元を辿ればこの頃の上司世代が経験してきた部活動にも源流があるんだろう
特に野球部か
あまりに有名なPL野球部もそうだが大抵の強豪校は厳しい上下関係やパワハラ・・・そして「暴力」が当たり前のようにあった時代だ
何の理由もなく理不尽に先輩に殴られても黙って耐えなきゃ行けない下級生
そういうものを乗り越えてきた
当然精神力は強いだろう
だがそれで辞めてしまった才能もあったと思う
そして成長できなかった才能もあったと思う
むしろそっちのほうが多かったはず
「そんなことで辞めてるようじゃどっちみちダメだった」と言うがそれは違う
才能のあるなしと理不尽に耐えられるかどうかは全くの“別問題”
パワハラする側はパワハラした自分を正当化するために「その程度で辞めるようじゃダメ」と言う
かつての新日本プロレスでも橋本とかライガーの新弟子イジメは酷かったらしい
この2人のイジメで多くの新弟子が辞めたそうで
事実武藤あたりがそれを普通に証言してるから
これも「それくらいで辞めるようならどっちみちプロレスの世界では生き残れなかった」みたいに無理矢理美談にされてる
でもその辞めていった中に素晴らしい体格と身体力の持ち主もいたかもしれない
「打たれ弱い」んじゃなく「こんな理不尽に耐えてまでプロレスなんかヤりたくない」という理由でだ
パワハラのメリットなんて「打たれ強い人間になれる」ということくらいしかない
逆にデメリットだらけ
脳が萎縮してできることもできなくなる
その上司やその仕事その会社自体が嫌いになり余計仕事に対してエネルギーも頭も歯タラ香奈君ル
「耐える意味がない」と優秀な才能が去って行く
新人を雇用する金銭的労力的時間的コストが無駄になる
ロビンマスクのウォーズマンに対する指導もパワハラ全開だっただろう
それにこれも後から美しい師弟愛みたいに描かれてるが元々はロビンマスクがキン肉マンに復讐するための「道具」として鍛えていただけの指導だった
根っこの感情が歪んでるんだから理想の師弟関係であるわけがない
ロビンが言ってる「心の壁」とか「精神的支配」とか「萎縮」がそうなんだろう
結果としてロビンはそういう萎縮が成長を止めてしまったことを認めている
反省はしてるようだ
まぁあれは復讐というよりは自分がもう「戦えない体」になってしまった(後に何の説明もなく復活したが)ことで自分の「妥当キン肉マン」の夢をウォーズマンに無理矢理託したようなもんだ
人間で例えるならプロ野球選手を目指してたけどなれなかった奴が結婚して息子に夢を託してスパルタ指導するようなもんだろう
実際昭和の親ってそういうの多かったよな
仕事から帰宅したら毎日息子をシゴくのは当たり前だし帰宅した時にバットでタイヤ打ちをして「パーン」と音をさせてないとそれだけで不機嫌になるとか
そんな親多かったもんな
プロ野球選手の小学生時代の話でもそんなエピソードはよく出てくるし
「無理矢理ヤらせる」のと「自分の意思でやる」のでは成長の度合いも全然違うだろう
これって勉強も同じ事だよな
そして企業などの人材育成にも全く同じ事が言えるわけよ
要は怒ったり責めたりしながら育てる昭和的発想は結果として「打たれ強い」人材を多少は作ったけどその何倍もの数の才能をスポイルしてしまったと言える
そのダメにしてしまった部分を見落としてわずかに生き残った「打たれ強い」人間だけを見て昭和的指導を賞賛するからタチが悪い
今はもうプロスポーツの世界も「褒めて伸ばす」方向にシフトしてる
これも昭和のプロ野球はコーチが選手を殴るなど当たり前だった
野球界ってやっぱりそう考えると以上だよな
昭和くらいまでは高校でもプロでも・・・いや“ケツバット”を受けていた小学生くらいから「暴力」がセットみたいな世界だった
どのくらいの世代までがそういうのを受けてきた世代だろうか
多分松坂さんくらいまでの世代かな
松坂さんって小学生時代ケツバット受けてたことや高校時代に何の理由も先輩に平手打ちされたりしたことなど普通に言ってるからね
大体あれくらいまでの世代か
そしてこの世代(1980年生まれ)って奇しくもキン肉マン世代もこの世代くらいまでなんだよね
いろいろと節目であり区切りのような世代である
家系ラーメンの吉村屋がすさまじい暴力とパワハラで職人を指導してた様子が90年代にはよくテレビ放送されていた
あれ実際はテレビ用に敢て過激にやってたなんて証言も現場の職人から出てる
ただじゃあれを事実としてやったとして育つ職人より辞めてしまう職人の方が多かっただろうし成長するのも余計遅くなっただろう
実際「みちこは伸びるぞ」のみちこの夫なんかもう完全に脳が萎縮してテンパッてなにをしてイイかわからず右往左往してる様子が放送されてた
結局そうなっちまうんだよ
過剰なプレッシャーや恐怖を与えれば脳はまともに働かなくなり「本来ならできたこと」さえできなくなっちまう
ロビンマスクの発言からパワハラや脳の萎縮について大切なことが述べられ想像以上に深い回になりオレもガラにもなく一切下ネタもなしで熱く語っちまったな
師は“壁”になっても“天井”になってはいけない
これもとても大事なことなんだと思う
だがそれ以前に「やる気」を失うような接し方をしないことが何より大事なんだろう
やる気(ヤリ甲斐、“楽しい”という感情)を大切に維持させながら育てることができるのが優秀な上司であり指導者だと言える
キツく指導してやる気を失わせてしまえば脳も働かないから成長もできないしその仕事(スポーツでもなんでも)自体が嫌になってしまい余計脳が働かなくなっちまうからな
というわけでペシミマンの「胴着」が逆に不利になるという欠点を見抜いて閉め落とそうとするロビン
かつてのホイス・グレイシーみたいに胴着の不利を認め上半身裸になったペシミマン
グレイシー柔術の指導はパワハラとかあったんだろうか?
まぁどっちみちこれだけパワハラとか暴力指導なんてやってたのんは世界中探しても日本と中国くらいじゃないかな
中国ならジャッキー・チェンとかサモハンキンポーとかユンピョウとかあのあたりのカンフースターは子役くらいから指導されてたけどあれも暴力だらけだったらしい
大体東アジア(日・中・朝鮮)だけだよな暴力とか「それくらい言わなくてもわかるだろ」とキレられて過剰なコンセンサスを求められたりする文化があるのって
キン肉マン 週プレ最新作 第535話 「仮面の感涙!!」の巻 感想(ストーリーあらすじレビュー)は以上
次回は6月29日発売です
