キン肉マン 34話 決戦の階段ピラミッド!!の巻 感想

キン肉マン最新作第34話「決戦の階段ピラミッド!!の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)レビューです
結果的には今回も対戦組み合わせが決まらず引っ張られました(笑)
その組み合わせを決める為の導線がいろいろややこしいのと、
キン肉マンやスプリングマンの妙な意地などが話を引き伸ばし、
結局「お楽しみ」は次週に持ち越しです。
これはゆでたまご先生による、「お前ら、対戦組み合わせを1週間じっくり想像しろよ。楽しいだろう~?」と
そういう「おぼしめし」なのかもやしれん
実際確かに考えている時が一番楽しいんだよなぁ~
まーそれはさておき流れはこんな感じ↓
鳥取砂丘に現れた最古のピラミッド「サッカラ」
そこに7階層のリングが出現したのが先週までの流れ
無量大数軍第二陣は第一陣と同じようにまた悪魔騎士編オマージュマシンガンを作成
そしてそれぞれ自らが弾丸となり鳥取砂丘へ飛ぶ
今度は皆行き先は同じだが
飛んでいく途中でグリム・リバーが「戦いは5時間後。見たけりゃ客席はいくらでもあるぜ」と客を扇動
東京ドームの観客達は一斉に鳥取砂丘へ民族大移動
アデランスの中野さんはお約束の「女房を質に入れても」を発し妻の公子をグルグル巻きにして質屋へGO
しかし電車でGOでは水道橋駅から鳥取砂丘は5時間では間に合いません
羽田に行き飛行機で鳥取空港へ行くしか5時間以内に鳥取砂丘へたどり着く方法はなくアレだけの人数では無理
まー客なんかどーでもいいから(中野さんは来るかどうかちょっとだけ気になるけど)、
悪魔側もブラックホールの顔の中が鳥取砂丘へのワープゾーンとなっていて、
そこにスプリングマンとバッファローマンが飛び込みブラックホールは自らワープ
大会委員長・ハラボテマッスルも「いかなる闘いも見届けるのが超人委員会の務め」と矜持を示し、
背中にジェット噴射機(?)を背負い空を飛びます
マンガの世界では良く見られるものですが、現実の科学力ではあの程度のものもまだ作れないんですよね
人間が空を飛ぶことができるマシーンの完成は今世紀中に実現するのかな
もっともあのジェット噴射機は絶対足を焼けどすると思うけど
鉄腕アトムだって2003年までに実現するのを目標だったが無理だった
まー無理なのはわかっていたことだけど
ドラゴンボールの世界に良くあるエアカー(空気が動力のやつじゃなくて宙に浮くやつね)や、
個人用飛行艇もまだまだ実現の土台すらできていない
ホイポイカプセルやタイムマシーンなど永遠に実現できないんじゃないだろうか・・・
ちょっと科学的な部分へ話が反れたところで、キン肉マンファンにとってちょっとした「事件」が・・・
アイドル超人達の移動手段はどうなるんだろうと思いながら読んでいる所
その前にキン肉マンやテリーマンがもう戦えないくせにオレ達も戦うと無駄な意地を張る
それはそれでロビンマスクやラーメンマンがしっかり諌めて終るのだが
そこから何の説明もなく当たり前のように空を飛び鳥取砂丘へ移動するアイドル超人+ミート・・・
ボーッとしながら読んでたから思わずスルーしそうになってしまったこのシーン
しかしよく考えてみたらちょっとした大問題である!
「キン肉マン」の世界では確かに初期は当たり前のように超人達が空を飛んでいた
しかし7人の悪魔超人編以降はその飛行能力は少なくとも正義超人達は失われたも同然だった
その後の闘いで何度も空を飛べば助かるような場面も全く飛べない人間のレスラーのような設定になっていた
秩父山麓奈落の底に転落するテリーマン
ウォーズマンの背骨をよじ登るキン肉マン
トーナメントマウンテンをよじ登るキン肉マンやキン肉マングレート
ネプチューン・キングに鉄柱攻撃(凶器)で奈落の底に落とされそうになるテリーマン
プリズマンを倒し転落死するブロッケンJr.
マンモスマンを倒し転落死するバッファローマン
ザッと挙げただけでもこれだけある
最後2つはもう力を使い果たしていたという解釈も十分できるが
それだけではない
日本アルプスから悪魔将軍の待つリングへ急ぐキン肉マンとテリーマン
熊本城へ急ぐロビンマスクとテリーマン
大阪城へ急ぐ正義超人軍
皆飛べばいいのにチンタラ走ってやがる
ロビンマスクとテリーマンに至っては、それぞれイギリスとアメリカからなぜか東北以北に上陸してそこから走るという極めて不可解なルートで熊本を目指していた
とにかく「飛べばいいのに・・・」と言う場面があちこちに散見されたが意地でも飛ばなかった正義超人
それがあっさり今回飛行能力を「解禁」してしまったのである
これで今後「飛べばいいのに・・・」という場面を描くことが難しくなってしまうのではないだろうか
最も明確に描かれなかっただけで飛んでいたと考えなければ不自然なシーンは多々あった
例の熊本城に急ぐロビンとテリーもキン肉マンVSミキサー大帝戦の間の短い時間だけで日本に来ていた
超人的な超高速飛行でもなければありえないスピードだ
今回のバッファローマン含む各アイドル超人達の東京ドーム集結だってそれぞれの国から一瞬で来ている
おそらく影では皆飛んでいる
超人タッグ編決勝戦でアポロン・ウインドウ・ロックをかましたキン肉マンはなぜか一瞬でリングに戻ってた
あれだって空を飛んだと解釈しなきゃ説明のつかない描写だ
それまでは普通にえっちらおっちらトーナメント・マウンテンを登っていたのに
それに完璧超人は飛行能力は普通にありそうだ
ネプチューン・キングの1000人の部下も空からやってきているし、今回の無量大数軍もそう
それと喧嘩男がネプチューンマンになってテムズ川の底から空を飛んで天界へ移動した描写もある
さらにその喧嘩男が最後に「人狼煙」をする時だって明らかに飛んでいた
完璧超人はもう普通に空を飛んでいるのである
当然武道も魔雲天と一緒に転落死しているなど絶対にありえないだろう
とにかくアイドル超人達は普通に空を飛べることを描いてしまった
これでかなり描写に制約や説得力が求められる事になるのではないだろうか
でもゆでたまご先生の「何でもあり」なパワーの前にそんな事は杞憂か
そしてついに全員鳥取砂丘へ到着
サッカラのピラミッドリングはもうほとんどタッグ編のトーナメントマウンテン状態
7つのトンネルが用意されその先は迷路になっていて迷路を抜けると対戦相手が待っているとの事
扉がトンネルになったのは悪魔騎士編のオマージュか
とにかくほぼ焼き直しな舞台設定
スプリングマンは悪魔と正義を一緒くたにする気かと憤慨
スプリングマンは7人の中で最も悪魔としての矜持が強い
とにかく正義を憎む心は強いし正義側に同情される事も嫌がる
齢4000年の石頭悪魔頑固親父というところか
だから相手の殺し方も最も残虐なのね・・・
さらにスプリングマンはラーメンマンに対し「オレはお前に一度殺されているんだ」と噛み付く
ラーメンマンは「また納得のいく戦いがしたいと思っている」とスプリングマンの宣戦布告を真っ向受ける
ロビンマスクが「それなら私もお前達の仲間のアトランティスに一度殺されてるからおあいこだ」と言う
さらに「しかしアトランティスの闘いはあっぱれだった。また戦いたいと思った」とアトを称えた
これで頑固親父のスプリングマンも少し心がほだされたよう
とにかくこの闘いが終ったらお前らと再戦だ的にスプリングマンとバッファローマンは吠えてトンネル突入
そしてブロッケンも「あいつらだけにいい格好はさせないぜ」と吠える
ロビンも「前にもそんなことを言って皆で集まったな。最もその時の相手は今駆けて行った奴らだが」と続く
前回そのセリフを言ったのはウォーズマンでしたがファンが痺れる最高にカッコいいシーンでしたよね
「待てテリーマン、お前だけにいいカッコウはさせないぜ!」と
その輪の中に目立たないようにひっそりといたウルフマンが今や堂々としたラーメンマンに変わっていますが
五体満足なのに闘いに参戦しないウルフマンとジェシー・メイビアの存在
ジェロニモ含め正義超人以上、アイドル超人未満な3人の男達・・・
まーそんなとこで今週は終わりです
終わりはちょっとカッコいい終わり方でしたね
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カードはさすがに来週決まる・・・よね?
またこれで迷路に大阪城地下迷路みたいないろいろな仕掛けがあったりとかもう勘弁(笑)
これ以上引っ張るとまた連載の間延びでⅡ世の轍を踏むことになるし
とりあえずターボメンはウォーズマン、クラッシュマンはブロッケンは確定なんでしょうね
特にステカセキングは最後ウォーズマンになって死んだわけで何らかの意図があったのも明らかですし
ただブロッケンはカーメンがほぼ犬死だったしほぼゼロ同然で戦う事になりますね
しかもフェイバリッド(必殺技)のないブロッケン
ベルリンの赤い雨で倒れた超人はいないし、プリズマンに「ただのチョップ」とコキ降ろされた技です
あの強いクラッシュマンをどう倒すんだろうか・・・
でもターボメンもクラッシュマンも2度も勝ちあがるほどの超人でもなさそうですしここで負けるでしょう
そうなるとアイドル超人軍の中で負けそうなウォーズマンとブロッケンの身の安全もこれで保証された?
ロビンマスク、ラーメンマン、バッファローマンも多分勝たせるような気はします
でもそうなるとこの7対7の対抗戦が正義・悪魔混合軍の5勝2敗となり完璧側の威厳が完全に落ちますね
とてもじゃないけどもう相手の事を「下等超人」などと言えないでしょう
そう考えるとロビンかラーメンかバッファローマンの誰かは負けさせるかもしれないですね
正義入りしてカマセ犬的立場の多いバッファローマンをネメシスにぶつけるかも?
ネメシスVSブラックホールなんて試合にすらならないだろうし
悪魔側が全敗してもそれでもまだ4勝3敗で正義がリードする
やっぱり完璧側としては相手をあれだけ下等生物呼ばわりしておいて情けない結果
そう考えるとこの対抗戦は完璧側がリードしなければならない立場なんですよね
でも前回の悪魔超人との5対5は大きく勝ち越したわけだしそれはそれでいいのかな
今度は主役側の超人達が戦うわけだし
とにかくカードの組み合わせが決まらないと生き残るのは誰かの予想も難しいですよね
来週まで待ち遠しいなぁ
以上、キン肉マン最新作第34話「決戦の階段ピラミッド!!の巻」の感想(あらすじネタバレ含む)レビューでした
来週は9月3日発売です

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