キン肉マン 345話 急造タッグの慢心 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第345話 「急造タッグの慢心!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビュー
コロッセオに登場したキン肉マン。
上空にいる調和の神が「ほほう。あの男が」とつぶやき、どうやらキン肉マンに関してはいろいろご存知なご様子。
キンはフェニとビッグになんで組んでいるんだとか何で相談もなくいきなり闘っているんだとか質問責め。
フェニは「黙って見ておけ。後でわかる。」とクールな返答。
キン肉マンは「なんで私をいつものけ者にするんじゃこの唐変木」と返す。

ここでビッグボディとキン肉マンの初会話シーンが実現。
ドラゴンボールの悟空と餃子の会話シーンすらまだ描かれてないってのに。
「キン肉マン、すまんな。オレたちも全超人界の問題であることは重々承知している。だがその上で覚悟を持って動き始めた。オレもそうだが、特にコイツ(フェニックス)はな」と告げる。
するとフェニックスは「余計な事は言うな。闘いに集中しろ」とクールに指示。
ビッグボディはマイティハーキュリーズの2人にダブルラリアットを見舞う。
しかしイデアマンもノトーリアスも全く効いてなく「まだ血を流し足りないようだな」とつぶやく。

今度は龍原砲がよくヤッていたサンドイッチ延髄切りをビッグボディにくらわす。
この衝撃でビッグボディの側頭部の傷がさらに開いてまた出血。
さらにノトーリアスが牙を出してビッグボディの胸に突き刺し、そのまま後方にスープレックスで投げる「サーベルタイガースープレックス」を敢行。
こんどはイデアマンにタッチし、イデアマンは「イデアツイスター」というスタンディング左腕左足を捕えて、自分の左足で相手の右足を開いて股裂きまで加わる複雑な関節技を披露する。
フェニックスが「バカかお前!策もなく勢いだけで突っ込むからそうなる。ちょっとはそういうことも考えて闘うことだ!」と罵倒する。
イデアマンがヌガヌガ言いながら「パートナー殿もかなりのご立腹のようだが」とまたもビッグボディを「揺さぶり」にかかる。

ビッグボディは「説教はやめてもらおうか。オレにはオレのヤり方がある」と返す。
ヤり方も何もただ力任せに闇雲に遮二無二突進するだけじゃあないか?
だがカンガルーキックでイデアツイスターから脱出。
ぶっちゃけこれ大して効いてなかったね。
“神の間接技”にしてはショボいな。
ネメシスの極・吊り天井固めの方がすごかった。

すると今度はノトーリアスが飛びつき腕十字のような体勢でイデアマンの腕に飛びつきまた虎の爪を装填する。
イデアマンはそれを振り回してビッグボディを切り裂く「パラサイトストーム」を敢行。
ビッグボディは切り刻まれ続け、フェニックスが「もうお前には任せてられん」とタッチを求める。
だがイデアマンはフェニックスの胸もパラサイトストームで切り裂いてしまう。
フェニックスはアリステラのフォーフィンガースプラッシュで切り裂かれた旨の傷がまだ残ってるってのに。
もう傷だらけの天使じゃないかこれじゃ。

胸に傷をつけられてプライドの高いネプチューンマンのように激昂したフェニックス。
「だから深追いするなと言っただろ。なぜオレの命令が聞けん!」と激しく叱責。
するとビッグボディが「命令?おい、フェニックス・・・ふざけんなーッ!」と絶叫してフェニックスの横っ面に強烈なエルボーを叩き込む。
おどろくキン肉マンとフェニックス。
ビッグボディは「タッグとはそういうもんじゃねぇだろうが!さっきからお前はずっとチームリーダーのつもりでやっているようだがオレはお前の部下になったわけじゃねぇ。あくまで対等の関係で組んだ同名だ。それを勝手にお前色に全部染めようとしてんじゃねぇよ!」とまくしたてる

ビッグボディの剣幕に何も言えないフェニックス。
ビッグボディは「せめてこの試合中だけはその態度を改めろ!お前にそれができない限り・・・」と溜めて次のページに移動すると「オレはオレの好きなようにヤらせてもらう」と言うだけ。
思わせぶりに引っ張っておいて結局大したこと言わずこっちまで肩透かしをくらって今回は終わり。

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結局ただ仲間割れしただけの回だった。
まぁフェニックスの上から目線はキャラみたいなもんだし、それがなくなりゃ没個性的になるしどうしようもねーか。
ゼブラがマリキンターマンに負けた時も「ビッグボディですら勝ったのに」とか酷い言いようだったし。
そもそも元々雑魚キャラだったのを超人総選挙で不自然なほどネタ票が入ったせいで無理やり強キャラにしなきゃいけなくなったわけだし。
これがマリポーサやゼブラでも同じように上から目線であれこれ言われる気もするが。
とにかくビッグボディじゃどうこねくりまわしても面白い闘いになりそうもないのが最大の問題。

まだ正義超人も全員いてロビンも復活して、悪魔超人も将軍様含め残っていて、完璧超人側にもネプ・ネメシスに加えてジャスティスマンという最強のカードも残っていて、超人血盟軍も5人全員残ってる。
その上オメガ星からアリステラやパイレートマンや下手すりゃ生き返ったディクシアなんかも援軍に駆けつけるんだろ?
さらにマリポは普通に生き残ってるしゼブラだってフェニックスが生きてたんだからどうせ生きてんだろうからこのコンビの結成もあるんだろう。
闘うキャラ余りまくりなのに、12人しかいない超神軍のうち早くも2人消えている。
ここでこのタッグでこの2人も負けたら残り8人でこれだけのキャラと闘うのもどうかと思うし、このゴッドセレクテッドのお2人にはさっさと負けてもらった方が。
アシュラマン風に言えば「弱体チームには参加をご遠慮願おうか」ということか?

フェニックスを弱体扱いするのもアレだがフツーにアリステラに負けたし似たキャラのネメシスよりも明らかに弱いだろう。
そもそも王位争奪編の時から小物感が強くて全く強いという印象がなかった。
部下のオメガマンやマンモスマンの方が強そうに見えていたくらいだから。
でもこの流れだとなんだか勝ちそうな気もするよ。
仲間れを乗り越えての勝利みたいなさ。

しかも相手のノトーリアスがどうにもこうにも小物感がぬぐえない。
体格が小さい(それでも190㎝くらいはあるんだろうが)こともあるのかな。
なんかキャラも軽いし。

「急造タッグの慢心」か。
別に「慢心」があったようにも見えないけど。
ただ今回のフェニックスは上司の部下に対する接し方の悪い見本でもあったよな。
特に頭が良くて優秀な人間は部下が自分と同じように仕事ができないと「なんでこんなことができないだ!」と憤慨して叱責しがち。
だけどできない側にしてみりゃできないわけで、それを強く言われれば精神的負担になりその仕事を続けられなくなる。
言ってみりゃ「パワハラ」になっちまうわけで、相手の能力や特性を理解した上での言動が求められるのが上司の難しいところでもある。

キン肉マン 週プレ最新作 第345話 「急造タッグの慢心!!」の巻 感想(ストーリーあらすじネタバレ含む)レビューは以上。
次回は5月10日発売です。

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