キン肉マン 284話 その男、厚情につき 感想

キン肉マン 週プレ最新作 第284話 「その男、厚情につき!!」の巻 感想(ストーリーネタバレあらすじ含む)
復活安土城から超人墓場へと続く「抜け穴」から浮遊してなぜか後ろ向きで現れたキン肉アタル
やはりアタルは夕日をバックにするのががよく似合う
王位争奪編でもそうだったもんな
散々登場を引っ張りやがってこの野郎・・・
ありがとうこの野郎・・・
アタルは無言で生きてるのが死んでるのかわからないフェニックスの亡骸(?)をお姫様抱っこする
そしてコーナーにもたれかけさせてお座りさせて静かに頷く
かつては自らを惨殺した挙句に肉体を消滅までもさせた怨敵だ
それでもこの優しさ
やっぱり兄弟なんだね
「許すことなど何もない」って感じ?
するとここで弟のキン肉マンが「に・・・兄さん・・・。兄さん!アタル兄さんじゃないか!な・・・なぜそんなとこに兄さんが・・・!! い・・・いや そもそも兄さんはあの闘いの後 キン肉星から出ていって一体どこに行ってたんですか~ッ!!」とスワローズネストからモニター越しに喚き散らす
この発言からなんとアタルは王位争奪編の後また失踪していたことが明らかになる
やっとこ両親の元に戻ってこれからはゆっくり親孝行してあげるのかと思いきや
アニメ版の王位争奪編後では牛丼パーティーでパパとママに自分の肉を分けてあげてたくせに
アタルは「スグルが大王になれば少しはこの戦乱の世も収まるかと思っていたが 真の平和の実現とはなかなかに難しいものだなァ」と返答
その間2年間どこに行っていたのかには答えずはぐらかす
コイツはとことん失踪癖があるようだ
孤独ってやつを好む性格なんだろうか
キン肉王家の暮らしは性に合わないってことか
おそらく先の完璧超人編も会場の柱の陰からまたこっそり観戦していたことであろう
これまで無言を決め込んでいたアリステラが「何だお前は?」と知ってるくせに問いかける
続けて「いや、名前だけは知っている。キン肉マンソルジャー・・・それが仮の名だったか。キン肉マンの実の兄 キン肉王族長兄のキン肉アタルだな」と問いかける
アタルは「いかにもそのとおりだ」とどこまでも高倉健みたいに背中を見せながら背中越しに返答し「背中で語る男」を演出する
アリステラは「なんだというのはお前の素性を聞いているわけではない。ここでお前は何をしていた?なぜ墓場に繋がるこの穴からお前が出てきた。完璧超人やザ・マンとは無関係のはずのお前が・・・?」と問う
アタルは「なんだも何もない。この穴は今の超人界には不都合にして不必要なものだ。だからその情報を先に仕入れて埋めてきた」と返答し、こんなわけのわからないドラクエの旅の扉みてーなワープゾーンをどうやったのか知らないが潰してきたようだ
アリステラは「不必要?ハッ、なぜお前がそう判断する。そもそもこの穴の情報はどこから仕入れた?誰にでも簡単にわかるようなものではなかったと思うのだが」と再び問う
アタルは空を見上げて「神だよ。お前達の嫌いな・・・」と返答
アリステラは「やれやれまた神か。面倒な谷津らだ」と吐き捨てる
アリは「だがどこのどいつだ?キン肉星の王家から出奔し、ニセの王子ですらなかったお前に天界との繋がりがあるとは思えんのだが」と問う
「何だお前は?」とか「名前だけは知っている」とかアタルなんて知らない風を装っていたがやっぱりいろいろ詳しいじゃねーか(笑)
アタルは再び空を見上げたまま「残虐の神だよ」と返答する
空に何かいるのか?
アリは「残虐の神だと?あのニセソルジャー・・・いや むしろ本物のソルジャーというべきか。ソイツにとりついたあの神がお前のところに来たというのか」と訝しむ
最初はよく知らない風だったのに結局王位争奪編のことはめちゃくちゃ精通しているアリステラ
アタルは「オレはかつてあのソルジャーマンを倒してニセのキン肉マンソルジャーになりすました。そして谷津はそのまま死んだ。だから本来ヤツのもとに現れるはずだった残虐の神は行き場をなくして代わりにオレのところへ現れたのだ。今さらながら谷津を亡きものにしたセキニンを取れとオレのところへな」とのこと
おかしな話だ・・・
そもそもなんでゼブラ・マリポ・ビッグボディは生き返れてソルジャーマンだけ生き返れなかったのか?
マリポとビッグボディはKOされただけで実は生きていたという後付け解釈もあるかもしれない
先シリーズでジャスティスマンにグチャグチャにされどう見ても惨殺遺体だったアシュラマンが普通に生きていたことが判明した漫画だからな
今シリーズのフェニックスやゼブラだって生きている可能性は十分ある
だが王位争奪編のゼブラだけはプリズマンに白骨遺体にされた以上確実に「生き返って」いる
これをどう説明するつもりなんだ
王位争奪編のアニメ版最終回は原作と違ってフェニックスチーム・ゼブラチーム・マリポーサチーム・ビッグボディチームの連中まで蘇生した
キン肉マンのフェイスフラッシュが大盤振る舞い状態だった
ゼブラもパワフルマン状態で復活していた
だがそこではソルジャーチームは「超人血盟軍」の連中を復活させた
だから真ソルジャーチームの面々は「復活対象外」ということのようで蘇生した様子が描かれなかった
だからゼブラは原作でも描かれなかったがキン肉マンのフェイスフラッシュで復活していたってことなんだろうか?
だがあれはアニメ版のめちゃくちゃな演出だったからなぁ
しかもキン肉マンの結婚相手もビビンバじゃなくマリしゃんだし
あんなもんを公式描写とするのは無理がある
そりゃあオレだってマリしゃんのほうがビビンバよりずっと好みだけどよあのアニメ版はちょっといろいろアレだからなァ
コニタはウザいし
とにかく少なくともゼブラは生き返ることができたのにソルジャーマンは生き返ることができなかったという不条理な差別があったってことだ
もうそう解釈しとこ
アリステラは「なるほど。要はその残虐の神が今は亡きソルジャーマンの代わりにお前を丸め込んで手駒に使おうとしたとそういうわけか?」と納得したご様子
アタルは「さぁな 手駒かどうかはわからん。だが谷津のもたらした情報には一定の信憑性が感じられた。整合性も取れている。だから信頼することにした」とのこと
そして「もっともオレ自身にセキニンがあるという話もまんざら否定できんしな」と続けるアタル
残虐の神に「セキニンとって!」とか言われたのか?
アリステラは「フォ~フォフォフォ!ただの正義漢ではないという自覚はあるわけか」とコケにする
アタルは「当然あるさ。オレは真っ当な人生を歩んできたわけじゃない。全てをスグルに押しつけ、己の責任から逃げ出したような無頼の輩。とても褒められた人物ではない」と今でも可愛い弟のキン肉マンばかりに苦労をかけてしまった自責の念は頭から離れていないようだ
キン肉マンはそんなこと言われて胸キュン状態で「兄さん!」と涙ながらにスワローズネストから泣き叫ぶ
アタルは「だがな。それでも何が正しくて何が間違っているか・・・くらいの判断はつくようになった。その基準に照らし合わせると・・・」とここまで言うと溜めて溜めて~次ページで「お前たちの行動は放置できるものではない」と拳を突き出してビシッと言い放った
そして続けて「その感想はおそらく・・・そこにいるフェニックスが今回の一連の話を聞いて抱いた思いとほぼ似たようなものだろう」とフェニックスの亡骸(?)を見つめながら語るアタル
アリステラは「ほう。ではつまりお前も我々が神の世を終わらせることに反対だと。それを邪魔立てに来たとそういうことか?」と戦闘態勢に
アタルは「そんな小さな話ではない。そもそもお前たちは踊らされているにすぎん。もっと言えばお前たちとザ・マンを意図的に対立させ闘わせようとしている存在がいる。ソイツにお前たちはいいように使われているだけだ。それを止めにきたまでのこと」と返答
アリステラは「わからんなァ。サタンのことか!?だがオレたちは決してヤツにそそのかされて動いてるんじゃないぞ。先祖からの悲願なんだ。だから動いている。そこに仕組まれたも何もないと思うのだが!?」と返答する
「それが谷津らの巧妙なところだ。本人の意志で動いていると信じ込ませながら陰でいいように操る。その意味で間違いなくお前たちは利用されている。だから止めにきた」と告げる
刑事コロンボとか古畑任三郎の犯人にもいたよな
他者を巧妙に誘導してあたかも「自分の意思」によって殺人を実行させて自分はのうのうと罪を逃れようとした犯人(古畑なら石坂浩二ね)
アリステラは「これ以上は埒があかんな!このままじゃ話はどこまで行っても平行線だ。だが、まぁいい。要はお前はオレたちオメガの民が超人墓場に向かいザ・マンと接触を図るのが嫌だということなのだろう?じゃあ 力づくで止めるがいい。おあつらえ向きにオレは今超人墓場に向かう前に・・・」とここまで言うとモニターに映るキン肉マンをビシッと指さして「そこに映っているキン肉マンと闘い “火事場のクソ力”の洗礼を受けたいと思っていたことろなのだ!」と絶叫し、さらに続けてアタルを指さして「そこにお前が現れた!」と喚き散らす
アリステラは「そこで提案したい・・・」と切り出すと再び声を張り上げて「お前とキン肉マンがチームを組んで オレとマリキータマンのふたりと闘うタッグマッチを今から行うのはどうだ!?」と大声でタッグマッチの対戦を突き付ける
ここで存在感がどんどん薄くなる一方のアレキサンドリア・ミートが「えええ、まさか王子とアタル様が兄弟タッグを?」と驚愕する
突然の展開に言葉を失うキン肉マンと冷静に無言のアタルと2週続けて全くセリフなしの憐れなマリキータマンと共に今回は終わり
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なるほどそうきましたかゆでたまご先生
アタルを復活させたことで超人血盟軍再結成というコテコテな流れかと思ってたけどまさかアタル&スグルの兄弟タッグ結成とは
シャープ兄弟やマレンコ兄弟を凌駕する最強の兄弟タッグとなるのか?」
まさに「リアル“マッスル・ブラザーズ”」ではある
ただ兄と弟の間にはカメハメが言っていた「師匠と弟子」同様に「友情」というものはない
真の友情で結ばれたキン肉マン&テリーマンの「マッスル・ブラザーズ(ザ・マシンガンズ)」には及ばないんじゃないかとも思う
それでも「兄弟愛」って友情に匹敵するもんだしそれはそれで強いのか
どっちが強いタッグなんだろうね
そもそもキン肉マンはもうボロボロ状態で今から連戦は無理だろうから「日を改めて」ということかな
もう日没も迫ってきている時間だし今からはないだろうね
なんならキン肉マン&ウルフマンの「日本代表コンビ」も見てみたい気がするけどね
結界に閉じ込められているアイドル超人と悪魔超人はまだ動きが取れないままなのかな?
アタルとブロッケンやバッファローマンの再会シーンとか見てみたい気がするが
その前にブロッケンとウルフマンの再会シーンが見てみたいかな
なんせコイツらは・・・ね
どうしたって関係性が・・・ね
普通ロケットペンダントに写真なんていれねーからな
ただでさえドイツ人と角界にはそっち系が多いってのに・・・
キン肉マン 週プレ最新作 第284話 「その男、厚情につき!!」の巻 感想(ストーリーネタバレあらすじ含む)は以上
次回は6月10日発売です

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