ウルフマン 読み切り -土俵上の士(もののふ)- (前編) 感想

ウルフマン 読み切り -土俵上の士(もののふ)- (前編) 感想(あらすじネタバレ含む)レビュー
※後編の内容は→「ウルフマン 読み切り -土俵上の士(もののふ)- (後編) 感想(あらすじネタバレ含む)レビュー
これは、「キン肉マン 超人列伝 ウルフマンの巻」と銘打たれてグランドジャンプ誌上で1月7日と14日に2週連続で掲載されたウルフマン(アニメ版ではリキシマン)の特別読切だ
それがこの度週プレWEB上でも2週連続でUPされることになったのだ
グランドジャンプでの掲載を全く知らずに読む事すらできなかったこのオレにはとてもありがたい措置だ
扉絵はめちゃくちゃバルクアップされたウルフマンが化粧廻しをつけて四股を踏んでいてなかなかカッコいい
こんだけのすさまじい鋼鉄のような筋肉があってもドラゴンボールのヤムチャと並び、少年漫画史上屈指のザコ(かませ)キャラの象徴として広く認識されてしまうのは何だか不憫に思えてくるほど
煽りコピーは「鋼の肉体をまといし名横綱。見よ、男の気高き誇りをー!!」とある
シコシコとシコを踏むウルフマンらしいフレーズですね
出だしはまたも「時は198×年」という思いっきり北斗の拳チックな切り出し方から(笑)
・・・時は198x年、世界は核の炎・・・ではなく超人大戦争に包まれた。最後の決戦と言われたキン肉星の王位継承を巡る激動の時代が終わり、地球は束の間の平和を謳歌していた・・・とある
舞台設定は王位争奪編後から完璧超人・無量大数軍(ラージナンバーズ)が空から降って来る1990年までの間のストーリーのようですね
両国国技館では突然のウルフマンの引退断髪式が行われている
え?いきなり引退??
理由は「体力の限界」とかまるで30代以上のスポーツ選手や格闘家みたいな理由だけど・・・
ウルフマンって初登場時でハタチだったからまだ20代じゃないの?
しかも超人なのに・・・
ヨハン・クライフかよ・・・
国技館にはキン肉真弓・先代大王とミート、そしてアイドル超人としてはジェロニモ、あとは正義超人のお仲間としてカナディアンマンとスペシャルマンの大会参加をご遠慮願われた「ビッグ・ボンバーズ」こと「カナスペ」を始めタイルマン、キューブマン、カレークック、ティーカップマン・・・そしてすみっこにちょこんとちゃっかり存在しているのはフランス代表のルピーンやアフリカ代表のキンターマンどころか、プリプリマンやアームストロングやクモノコチラスを上回る超レア超人の「シルバーリキ」(笑)
単なる読者募集超人止まりなもののキン消し化だけはされていたコイツまで登場させるゆでたまご先生(笑)
思えば読者応募によりキン消し化された超人のロイヤリティって考案者の少年少女にも渡るんだろうか?
全く何ももらえないのもなんだかアレな気もするな・・・
確かあれは読者応募超人の著作権は全て集英社およびゆでたまご先生に帰するって決まりだったのかな?
つか塗り絵とかタオルまで作成されてるよなこの超人
考案した大阪府の原子典久くんはどんな気持ちなのかなとちょっと考えたり・・・
でもオレは原子くん・・・大好きです
ウルフマンの大銀杏に鋏(はさみ)を入れるカナディアンマンが描かれる
そしてその次のコマではそれを見つめるジェロニモ
この構図は黄金のマスク編で外道・カナディアンマンが「チェッ・・・キン肉マンのうすのろめ!どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」ととんでもない暴言を吐き、激昂したジェロニモが生命維持装置のシャボンをブチ割って飛び出し、ウルフマンが自らの命をキン肉マンに捧げ、そして最後は「勇気あるあんた(ジェロニモ)」に髷を断髪してもらって息絶えるという一連のシーンの面子ですね
そんな勇気あるあんた(ジェロニモ)を見つめ、ウルフマンの引退式なのにアイドル超人の参加がジェロニモだけなのは寂しいとボヤく真弓先代大王
ジェロニモってアイドル超人なんだねぇやっぱり
ぶっちゃけジェロニモもアイドル超人としては「戦力外」だと思うけど
人間に戻ったほうが強いような気がするし
・・・つか絶対強いし・・・
で、他のアイドル連中が来れない理由
キン肉マンは王位即位後のお披露目の公務が多忙で無理
他のアイドル連中は例のメディカルサスペンションカプセルに入っていてこれもムリ
無量大数軍が迫って来た時に1人早くカプセルから出ていたテリーマンもこの時はまだカプセルの中でおねんねさ
これがホントの「テキサスの化石」って感じではあるのかな?
そして激闘で蓄積された体の負担とは無縁のスペシャルマンもチョキチョキとシザースを入れます
こいつのダメージなんて2トンの怪獣に押しつぶされた時と地獄のコンビネーションくらった時くらいなもんだ
そしてお次はかつてウルフマンと対戦してルービックキューブ張り手の土台となったキューブマン
「おまえに食らったあの張り手がこのキューブマンの超人レスラー人生において一番痛い技だったぜ・・・」と声をかけるキューブマン
そりゃ顔面を血豆・青タン・膿の3色に綺麗に揃えられてしまってはね・・・
「まだ頑丈そうな体なのに辞めてしまうのは惜しいな・・・」とめっちゃ優しい目で語り掛けるキューブ
つかキューブマンってこんな可愛いウサギちゃんみたいな目をしてたのか(笑)
アニメ版声優はテリーマンを担当していた田中秀幸だということはあまり知られていない・・・
昨年導入されたパチンコの「夢の超人タッグ編」ではコイツが保留アイコンに表示されて予告信頼度に絡む事になりちょっとだけ脚光を浴びたが、いかんせんあの機種はあまりにも不人気で評判最悪すぎた・・・
このオレ様も何度か打ってみたけど結局1回も当たりを引けずに終わって金を飲まれただけだったな
それにしてもキューブマンは合掌ひねりで投げられて婆さんの傘の先端に突き刺さって破裂して死んだのではないのか?
スフィンクスといい銅ベルマンといいアフリカ代表のキンターマンといい下級正義超人の生死はアバウトすぎるなぁ
ティーカップマンもウォーズマンに胸ぶちぬかれて首もぎ取られて美味しい紅茶を飲み乾されても結局生きてるとか・・・
ここでウルフマンの回想ですよ~
おそらく「超人KO病院」であろう病院内で「ドクター、オレに辞めろと言うのか!?」と絶叫するウルフマン
胡散臭そうなヒゲを蓄えたドクターが「ウルフマン、キミの左足は長年の闘いによってヒザの靭帯は切れ、アキレス腱も断裂してしまっていてはっきり言って限界じゃ」と死刑宣告
でもウルフマンって左足にそんな負担かかるような闘いなんてあったかい?
あっという間にバラバラにされたり串刺しにされたりするばかりで左足なんてピンピンしてそうなもんだけど
デビルトムボーイでバラバラにされた時も足は付け根の部分から下はそのまんまだったのに・・・
ウルフマンは「オレは14の時から超人相撲、超人レスラーとずっと格闘技漬けの生活を送って来たんだ。辞めるなんて考えられねぇ!」と力説
その背後ではデビルトムボーイで締め付けられてるシーンや地獄のねじ回しでブロッケンと一緒に串刺しされてるシーンなどとても「栄光」とは程遠い格闘技人生の数々が描かれる(笑)
そして「手術だ!手術をしてくれ!」とドクターに要求するウルフマン
しかしそのなまっちろいモチモチの左足は良く見ると手術の縫合痕だらけ・・・
まるで「涙のカリスマ」時代の大仁田厚の肉体みたい
今はもう「手術」で縫合痕は全部取り除けて綺麗な体なんだってさ大仁田
それはともかくずっと相撲してたから左足に負荷がかかってたってことなのかね
ジェロニモはアキレス腱が切れても闘い続けたけど・・・
ドクターは「もう何度メスを入れたと思っている!これ以上の手術はもう無理じゃ!左足をかばうがあまり、右足も悪くなってきていることがわからんか!」と前田智徳のような状態になってしまっていることを指摘するドクター
ウルフマンはメディカルサスペンションカプセルに入ると言いだす
しかしドクターは「それは傷が完治する見込みのあるものだけが入れるもの。ウルフマン、残念だがキミはその対象には入らない」と手で「シッシッ」とやりながら答えるどこまでも冷淡でツレないドクター
「残念だが治らないんだよキミの怪我は」とどこまでもネガティブなドクターの発言
つかテリーマンだって義足から立ち直って闘ってる
ロビンマスクだって2度と闘えない肉体になって、さらに「もう若い力は残っていない」状態になってもどんどん強さがインフレしている
ラーメンマンなんて植物状態になったって復活してる
それなのに何で大した激戦もしていないウルフマンの左足ばかり再起不能なんだ??
そうだ!
ラーメンマンみたいに終天山に登ればいいじゃないか!
それかキン肉マンにフェイスフラッシュを左足に浴びせてもらえばいいじゃないか!
♪それで~もだめんときゃ・・・自殺しろウルフマン!
そして超人墓場に行ってドクター・ボンベにオペしてもらえばいい!
まだこの時点なら超人墓場は将軍様にめちゃくちゃにされる前だろう
ドクターボンベならその左足・・・絶対治せるはず
骨だ・・・骨の代用品さえ見つかればいい・・・
生命の岩から作った骨で・・・
超人墓場からの復活はウルフマンお前得意だろう?
何度も死んだくせに何の説明もなくひょっこり生き返ったりしてるんだから
王位編なんてウォーズマンより後に死んだのにウォーズマンより先に逝き返ってるとかどーゆーこっちゃ?
とにかく左足を再生させられる素敵な選択肢が数々ある世界に住んでいるにもかかわらず、
脳ミソ筋肉なウルフマンはそれが思い浮かばずに絶望する
さすがスプリングマンのくさい芝居を「効いてる!」とか喜んじゃう残念なオツムなだけあります
Ⅱ世じゃ加圧トレーニングで骨が生えてくるようなマンガだと言うのに
たかがこれくらいの左足が治らないなんてありえん・・・
絶望した脳筋マン(ウルフマン)は「そ・・・それじゃあオレはこれからどうすれば・・・」と弱音を吐く
「親方として後進を育てればいいじゃないか。キミのような立派な超人相撲の横綱を育てれば・・・」と答えるドクター
それなりに気を使った発言なんだろうが、まだ20代のウルフマンに一線から退いて親方になれとか言うのもヨハン・クライフじゃあるまいし残酷な話でもあるような気がする・・・
「ウッ・・・」とか言って泣きそうな・・・それでいてイキそうなどっちとも取れる表情を見せるウルフマン
ここで回想はおしまい・・・
そしてついにウルフマンの父親と弟がここにきて初登場する
父親は派手なスーツを着てウルフマンとは似ても似つかないひょろい体型のうさんくさそうなオッサン
「ようやったなぁ・・・ウルフ」と自分が付けた名前とはいえめちゃくちゃ場違いで変な名前で呼ぶ名付け親
「あんちゃん・・・」とか言って涙を流してる弟はまるこめ頭でまだ中1くらいの歳の離れた弟くん・・・
さっきのキューブマンの時に既に涙が出そうだったウルフマンだがついにここで目に涙を浮かべまたもここで回想シーンへ
雪の青森駅で家族や友人に見送られ寝台特急に乗り込み窓から身を乗り出して「おど・・・おがぁ・・・オラ絶対に横綱になって、故郷に錦さ飾るだぁ!」と昭和の上京シーンにありがちな光景だけど・・・
あの~・・・ウルフマンって「超人」でしょ?
これじゃ人間そのまんまの人生じゃないか(笑)
つーかこれアニメ版でスプリングマンのデビルトムボーイ(ジャンピング・マッスルクラッシュ)をくらってバラバラにされるのではなく、全身の筋肉組織を破壊して全身をドス黒くうっ血させて殺すという、バラバラにされて死ぬのと大して違わないようなグロい殺され方をした後に「春日野親方」と「横綱・北乃里」が現れウルフマンの過去が語られ、これとほとんど全く同じシーンが放送されてるんですよ(笑)
良く見るとここでも「春日野親方」と「北乃里」(同期入門とのこと)らしき人物が向かい側に座ってるな
吉貝アナや与作さんを本編で描いたり・・・ゆでたまご先生結構アニメオリジナル描写も見てるんですね
そして新弟子として入門したウルフマンの下積み生活の様子がいろいろ描かれる
股割りの為に兄弟子に上に乗っかかられているちょっとアレな構図とか、
ちゃんこ当番なのか裸で肉を切ってるところとか、
合掌ひねりの練習をしているところとか、
ダンディ坂野みたいなポーズ取ってるところとか・・・
ウルフマンの相撲に捧げた青春時代が次々と走馬灯のように蘇ります・・・
ついにミート君の鋏入れの順番
「王子がいなくなって、今度はウルフマンがいなくなってしまうなんて寂しすぎるじゃないですか。日本の超人界はどうするんですか~?」と泣きながら問うミートちゃん
でも日本代表ならザ・ニンジャがまだいるじゃん
本来ソルジャーチームの先鋒はウルフマンになるところをザ・ニンジャに奪われたようなもんだろうし
あとミイラになってドロドロに溶けて死んじゃったけどネプチューンキングも一応日本出身だ
あとロビンマスクに真っ二つにされたけど死んだのか死んでないのかはっきりしないウルドラマンもいる
ここで闘いに復帰すればこれがホントの「帰って来たウルドラマン」だね
来たぞ我らのウルドラマン
君にも見えるウルドラの星
ウルフマンはそんなミート君に「泣くなミート。オレが絶対に、強い日本の超人を育てて見せる」とどうやら20代で親方になる決心を固めた様子
そしてお次はジェロニモ
「ウルフマン先輩、お疲れ様でした」と声をかけるジェロニモ
「まさかオレが2度もあなたのマゲを切る事になるなんて・・・」とつぶやくジェロニモ
黄金のマスク編での「そこの勇気あるあんた」のシーンが描かれる
「ウルフマン、新たな敵が立ちふさがった時、いの一番に先陣を切って向かっていく姿・・・オラはいつも頼もしくカッコよく見てたもんだ」と続けるジェロニモ
そんな場面あったか?
劇場版では真っ先に闘って真っ先にやられるシーンは多かったけどそれのこと?
それのどこがカッコいいんだ?
ジェロニモは「ええと・・・日本の言いまわしでは・・・」と考えてから「そうだ“縁の下の力持ち”だ」とリキシマンを評します
まー・・・モノは言いようですね
つーかジェロニモってあの頃九州弁喋ってたじゃねーか
ホントは日本人じゃないの~?
もう日本に帰化して日本代表超人になっちゃえば?
ジェロニモはウルフマンの肩に手をかけて「先輩の勇姿はこの胸にいつまでも焼き付けてるだ」と声をかける
また「ウゥッ」と言って泣き出す妙に涙もろい性格のウルフマン
酒と涙と男と女・・・
断髪式はいよいよ大詰めに
最後に鋏を入れるのはウルフマンを育てた「コヨーテマン親方」とやら
つーか誰だよコイツ(笑)
こんな奴見たことねーぞ?(笑)
「コヨーテマン」と言ってるけどコヨーテっぽいのは耳だけだし、なんだか残念な宇宙人みたいな風貌だ
アニメオリジナルキャラだけど春日野親方で良かったんじゃないの??
そんなコヨーテ野郎はともかく、その1人前にちょっと気になる人物がいた
そう、イタリア代表のカニベースである
ジェロニモが「さぁ、カニベース」と鋏を渡そうとすると「いや、いらんガニ」と返答
なんとカニベースはキン肉マンとのジャンケンに勝つため本来ハサミ(チョキ)だった手をグローブ型(パー)に改造手術していたが、この日の為に再び改造手術で本来のハサミ型の手(チョキ)に戻していた!
「これがウルフマンに対する敬意ってものガニよ」と不自然な「カニ語」で喋るイタリア人・カニベース
「ウルフマン、ご苦労様」と声をかけるカニベース
シカトして返事もしないウルフマン
しかもカニベースは久々にハサミ型の手に戻ったことから緊張してブルブル震え始める
ここで真弓先代大王が「早くせんか!」とアホガニを煽る
焦ったアホガニは勢い余ってマゲを全部「ジョキンッ」と切ってしまった!
アホかこいつは!!
カレクックもタイルマンもカニベースを厳しく糾弾する
そりゃそうだ
だからもうお前はジャンケンだけしてればいいんだよこのカニ野郎!
そもそもイタリアはこんなカニが代表になれるとか超人の層が薄すぎだろ!!
ピザとワインの摂りすぎでメタボだらけとかそんな感じか?
ガンマンをイタリア代表超人ってことにしちゃえよもう・・・(´~`)
そもそもカニベースとかさっき出てきたキューブマンって攻撃技何があるんだ?
どうやって相手を倒すんだ?
カニベースはハサミでキン肉マンの股間をコリッとしてたけど・・・
何でイタリアはこんな超人しかいないんだ?
そして何でテリーマンはこんな超人強度がたった2パワーしかないザコを「すごいメンバー」の1人として名前を挙げていたんだ
2パワーだぜ?2パワー
2万じゃなくて2パワー!!
「万」が抜けてるんだぜ?
一般人より弱いんじゃねーのこれ?
そりゃ気が狂って「同じアホなら踊らにゃ損々」とか踊りたくもなるわ
しかも「カニ」と言っても毛ガニやタラバガニと違って全然美味そうでもねーしな(´~`)
そんなとんでもないことをしでかしたアホベースだが、すぐ後ろにいたコヨーテ親方がすぐにマゲを取り上げて、あたかも自分が切り落としたみたいに客にアピールしてなんとかごまかすことに成功
しかもこんなアホな展開なのになぜか滝のように涙を流してる異常に涙もろいウルフマン
カニベースはカレクックやキューブマンに「なんだってお前が重鎮のいる場所にいるんだ!」と罵られながら公開リンチ状態
本国・イタリーに帰っても同じ目にあうんでしょうね・・・
そして宇宙超人委員会委員長(ハラボテ・マッスル)より特別表彰の授与
超人相撲協会及び、宇宙超人委員会は長年のウルフマンの功績を称えて「永世超人相撲横綱」の称号を与えると発表するハラボテマッスル
ちなみにこの日は198X年5月14日とのこと
1988年かなおそらく・・・
真弓先代大王が持ってきた「永世横綱 ウルフマン」と記された黄金のまわしを見てウルフマンは「オ、オレなんかに・・・ありがたいことだぜ」とますます涙ぐむ
涙が流せなくなるくらいなら完璧超人なんかになりたくないってことかな?
委員長からの表彰状を杖をついて立って受け取ろうとするウルフマン
珍しく気を使って優しい委員長が「座ったままでいいんじゃぞ?」と言うが、「最後まで超人として堂々といさせてくれ」と超人スモウレスラーとしての矜持を示すウルフマン
これには観客も「かっこいいぞウルフマン!」と拍手喝采
「ウルフマン日本一」と声をかけられながら表彰状を受け取ります
するとそこに「異議ありだー!」との声が
国技館の通路奥から2人の超人の死体(?)を抱えながらやってくるアシュラマンかクモノコチラスみたいな風貌のメタボ腹な超人のシルエット
「日本の超人相撲ではこれを“モノイイ”と言うのかな?」と語る声の主
一体誰だこいつは?
出てきたのはアシュラマンでもクモノコチラスでもないめっちゃ派手派手で悪趣味にアメリカナイズされたスモウレスラー
抱えていた2人の超人はなんと“カナスペ”
弱体コンビには断髪式の参加はご遠慮願うことになったようですね
どこまでも「やられ役」が良く似合うお2人さんです(笑)
たまりません
「永世横綱だと?ふざけるな。世界に全く門戸を開かない日本超人相撲協会・・・まさに島国根性丸出しとはこのことだ」と現実の相撲協会を皮肉ったかのようなセリフを吐くこの主はだれ?
どう考えてもウルフマンと闘うことになりそうだけど、ウルフマン杖ついてる状態なのに大丈夫なの?
そもそもフェイスフラッシュ浴びせてもらうとか終点山に行くとかわざと死んでドクターボンベに治してもらって脳も蘇らせてもらってから超人墓場からシレッと何の説明もなく戻って来るとか・・・左足を治す方法なんていくらでもあるぜウルフマン?
そんなこのオレの忠告も耳に届かないのか前編はここで終わり
なんだか引退って寂しいしこのメタボアメリカンスモウレスラーをブッ倒して引退撤回してほしいもんだ
それにしてもロケットペンダントに写真を入れるほどの「アブない関係」だったブロッケンJr.くらいは駆けつけてあげても良かったんじゃないのか?
カプセルの特性的に一時的に出る事すらできないのだろうか
それにしてもあれだけ異常な絆で結ばれていた2人が・・・
自分の前で自分よりも深く腹をエグられたのに生きていたブロッケンJr.・・・
そのブロッケンを盾にしたおかげで傷は浅かったはずで、その直後カメラマンを撃退したりしてピンピンしてたのに結局人知れずひっそりといつの間にか死んじゃってたウルフマン・・・
今回の左足のこともそうだけど、やたらゴツい見た目とは裏腹に案外モロくて耐久力のない肉体なのかもやしれないね
とにかくブロッケンくらいはせめて来てやれよとは思わないでもない
ただでさえドイツ人と角界は「そっち系」が多いってのに
王位編でちょっと絡んでたジェシー・メイビアも来てないし・・・
ただでさえハワイ島には「そっち系」が多いってのに・・・
でもジェシーがいたのはオワフ島だろうな・・・
酒と涙と男と男・・・
ウルフマン 読み切り -土俵上の士(もののふ)- (前編) 感想(あらすじネタバレ含む)レビューは以上
後編は2月23日発売です
ありがとう週刊プレイボーイ
ありがとうウルフマン
ありがとうこの野郎

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